東京男声合唱フェスティバルを聴きに行った。
このフェスティバルは9回目となり、参加応募して出演する合唱団が49団体!
昨年の人気投票1位の招待団と公募合唱団を合わせれば51団体の演奏が、朝の10時から夜の7時まで続く。
僕が聴きに行くのは、今年で3回目だ。
今回は、叔父が参加する大学のグリーOB合唱団が午後1時の出演だったため、その時間に間に合うよう出掛けた。
我が男声合唱団の団長も同じごろにいらした。その後テナーのFさん、夕方からは我が友人にして合唱の師匠Yも合流。
僕と団長は、結局約6時間聴いていたことになる。
でも1団体の持ち時間は7分。入れ替わり立ち替わり、大も小も老いも若きも、いろいろな合唱団がそれこそあらゆるジャンルの男声合唱を聴かせてくれる。
全く飽きなかった。それどころか楽しくて感心して感動して、とても有意義な時間を過すことが出来た。
高校生や大学生、20代のメンバーが集まる団は、歌声が若々しく輝いていて爽やかなハーモニーを聴かせてくれる。
年配者の多い団は、さすがに鮮やかさや輝きは薄れているが、その分老成した味がある。
でも若きも老いも、みんな男声合唱とハモリが三度の飯より好き!という心意気が聴き手にひしひしと伝わって来る。
う~ん、やっぱり男声合唱は明るく元気で楽しいなぁ!
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
今回参加の51団体中、なんと14団体が多田武彦の作品を取り上げていた。
特に高校生と大学生?の団が、1954年(昭和29年)に作曲された「柳河風俗詩」から「梅雨の晴れ間」を選曲していた。
高校生の演奏は第1番目だったため聴けなかったが、大学生のダブカルにも満たない6名の「梅雨の晴れ間」には、思わず「ほぉ~!」と感心。
テナー系が2名ずつ、バス系が1名ずつというアンサンブルで、完璧にハモっていた。
ゴスペラーズがタダタケを歌うとこんな感じか、というところ。
この若者たちは何を想い「まわせ、まわせ、みずぐるま~」と歌うのだろうか・・・。
でも上手い!心からBravo!です。
まさに「タダタケ」は男声合唱のバイブルだ。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
今回で3回目のフェスティバルだったが、自分がどっぷり男声合唱に漬かった状態で聴いたこともあり、前2回とは随分印象や感じ方が違うような気がする。
なんといっても、参加者みなさんの男声合唱を愛する心持が手に取るように分かる。
そして、さすがに上手な合唱団が多く、同じ男声合唱を嗜む者としては、感心し嫉妬し発奮した。
自分も、そして我が団も、もっと練習すれば、もっともっと上手になれる。もっと上手になりたい。そんな思いが強くなった。
今回のフェスティバルは、もっともっと沢山の我が団のメンバーに聴かせたかった。