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♪風景もきれいで、いい映画だった!
小川洋子の同名小説を映画化したもので、寺尾聡と深津絵里が主演。
この小説は友人から随分前に借りていて、まだ読んでいない。(Yよ、ごめん)
だから小説と映画の比較はできないが
映画として、とても気持ちのいい心温まる作品だった。
「小説と相当内容が変わってしまってがっかり」という意見もあるようだ。
義姉の住む母屋の離れに一人住まいする中年の数学者は
過去に義姉と道ならぬ恋愛の末、自動車事故で記憶障害となる。
記憶が80分しか持たない。
その数学者の世話をするために派遣された家政婦さんが深津絵里。
数学者と家政婦とその10歳の息子の、ちょっと奇妙で心温まる親交が始まる・・・。
寺尾聡がとてもいい味を出している。
年をとって、段々父親の宇野重吉に、顔も雰囲気も似てきた。
ちょっととぼけた、ほぉわ~んとした温かみを醸し出している。
それに深津絵里、決して美人ではないと思うけど、とっても可愛い。
彼女はいくつになっても、この可愛い雰囲気を保ち続けるんだろうな。
息子の√(ルート=博士が付けたあだ名)が成人して
数学の教師になったのが吉岡秀隆。
これまた、例によってのんびりとした暖かさだ。
これらの人物が、長野地方の「美しい日本の田舎」の風景と相俟って
見る者を落ち着いた穏やかな気持ちにさせてくれる。
多少「ぬるい」が、いい映画だと思うけどねぇ。
今度ちゃんと原作を読みま~す!