歓喜の歌 [DVD]Happinet(SB)(D)このアイテムの詳細を見る |
♪映画「歓喜の歌」
公開当時から観たいと思っていた映画。
TSUTAYAにCDを借りに行って、ふと思い出してこのDVDも借りた。
本格的合唱ものの映画とは思っていなかった。
でも始まってしばらくは、思った以上に合唱からかけ離れたストーリーの展開に、ちょっとがっかりした。
う~ん、もうちょっと合唱がフューチャーされるのかと思ったのになぁ~。
しかし、ストーリーが進むにつれて、本格的合唱シーンとは別な意味で、ママさんコーラスに打ち込むメンバーのそれぞれの想いが括り出され、どんどん引き込まれていった。
明日は大晦日。今年もあと2日を残すのみとなった市民会館の主任(小林薫)は、大晦日の会館ホールがダブルブッキングであることに気がつく。
両方ともママさんコーラスグループの演奏会で、とても退いてくれそうもない。
さぁ、いったいどうすればみんなが納得してくれるのか!?
(以下ネタばれあり)
結局紆余曲折あって、2つのコーラスグループが合同の演奏会を催すことになった。
合同コンサートの形をとることになったわけだ。
それぞれが4曲ずつ演奏し、最後は合同で「歓喜の歌」を合唱する。
そして大晦日の夜に2つの合唱団の「歓喜の歌」の歌声がめでたく響き渡る!
それぞれのメンバーには、それぞれの大晦日が待っている。
幸せな者、そうでもない者、家族で大晦日を過ごす者、一人で淡々と過ごす者・・・。
それぞれの人に、それぞれの大晦日がある。
笑いの中にペーソスと感動が十分に織り込まれた秀作だ。
やっぱり合唱はいいねぇ。人の心をひとつにするねぇ~。
ちょっと劇中の合唱団が上手過ぎるのが、僕たち合唱経験者には気になるところ。
あのくらい歌える合唱団ならなぁ~、などと余計なことを思いながら観ていると多少の興醒めもある。
おっと、もっと素直に感動いたしましょう!
小林薫の優柔不断な人の良いおっちょこちょいの地方公務員に、
久しぶりの女優復帰も、昔と変わらない清楚さを見せてくれた安田成美に、
いかにもちょっとハイソなママさんコーラスのリーダーにいそうなキャラを見せてくれた由紀さおりに
自身も落語家役で登場した原作者の立川志の輔に、Bravo!!
やっぱり第九(歓喜の歌)はいいなぁ!
志の輔の原作噺を聴いてみたいなぁ!