呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

蔵王山麓暮らしのオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

オヤジの読書感想文~丑の6「危険な斜面」

2009-06-10 | 本の話
危険な斜面 (文春文庫)
松本 清張
文藝春秋

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♪「危険な斜面」松本清張著 文春文庫

友人から借りた文庫本だ。松本清張の初期のころの短編集。
う~ん、読んでいて懐かしい昭和30年代の匂いがする。

昔付き合っていた女が、今の勤務先の会長の妾となっていた。何とかその伝を利用して出世したい男の転げ落ちる人生。(「危険な斜面」)
療養所を無理して退院してきた夫のために派遣看護婦を雇うが、その夫と優秀な看護婦の態度が怪しく、妻は悶々と悩む。(「二階」)
東京に出稼ぎに来ていて思わず犯した強盗殺人。妻と子供のいる東北の某都市に舞い戻るか?地元のベテラン刑事と若手刑事が犯人の自宅で張り込みを行うが、犯人は地元の海に投身自殺する。その前に張り込みを潜り抜け、妻と会っていた?(「失敗」)
人生の行き詰まりに疲れ、会社の金を横領して心中のために恋人と逃避行する男。旅先で、なに不自由なく旅行する富裕層の中年カップルと出会い、心中を思い止まるが・・・。(拐帯行」)

いずれも人生のどん詰まりに追い込まれた一般庶民の葛藤や思い込み、それとはそ相反する現実などをピックアップした松本清張ならではの短編集。
最終話の「投影」が、せめても主人公の明るい未来を暗示し、少し救われた。
松本清張って、長編ももちろん読み応えがあって面白いんだけど、短編が結構いいんだよね。
清張との出会いは、実家の親父の本棚に並んでいたカッパブックス(懐かしい!?)の「黒の画集」だ。
この短編集を高校生の頃に読んで、すっかり「清張ワールド」に魅了されたものだ。

「黒い画集」は、そのうち読み直して感想を述べようと思います。
(高校生の感動が蘇るか?)
昭和30年代の雰囲気は、僕らぐらいまでの年代の者はちゃんと記憶している。
なんとも懐かしく、かつ良き時代だったような気がする。
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混声合唱練習(2009/6/9)

2009-06-10 | コンサート・LIVE・演劇などの話
昨日は混声合唱練習日。
今回は、やはり仕事で退社が遅くなり、結局練習会場についたのは8時半。
はぁ~、30分しか歌えないのかよぉ~。

などと能天気なことを言っている場合ではありません! 本番まで、あとほぼ40日。
8時半に会場に着いたら、我が合唱団のネック「現代宗教曲」を練習していた。
座った隣のバスのSさんが、「さっきまで散々テナーの特訓をやっていたのに!」
そうですか、それは残念です。
でも、取り敢えず「最難関」のところは、大体暗譜したぞ!指揮のT先生を見ながら歌えるぞ!!
ところが、他の曲がダメなんですよねぇ・・・。
JPopは歌詞が覚えられないし、オペラはそもそも原語の歌詞がちゃんと歌えない。
それと全体的にもまだまだだ。本気で個人練習しないと、本番までまとまらないぞ!

練習後はいつもの通り、居酒屋へ。
今日は参加人数が少なめ。でもある意味絞り込んだ常連、かつ和気藹々のメンバーなんだね。
そのうちこのメンバーに、別な僕の友人たちを紹介し、さらにネットワークを広げたいと思っているのです。

PS)
居酒屋で最後に残った数名で、いろいろな話をした。(例によってあまり覚えていない)
混声合唱のサマコンの話。
やっぱりA席4,000円も取るのだから、ちゃんと歌わないと!
誰でも参加出来る自由な合唱団で良いのか?
今後はどういう方向性でやってゆくのか・・・。
このまま行けば(?)次世代を担うメンバーとしては、いろいろ気になることでもあります。

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