エジプトの第4代大統領ムバラクが辞任したが、そうするとどうしても思い出されるのが就任のきっかけとなった30年前のサダト大統領暗殺(1981.10.6)事件である。
前任はサダト大統領は10年の治績の中でナセル大統領の社会主義政策から転換し自由化の推進、第4次中東戦争を戦い国民的英雄となるも対イスラエルとの和平を成し遂げた。
このことがアラブ諸国やイスラムの反発を招き、経済政策のうまくいかなかったことや強権的な政治姿勢に国民の反発を買い、イスラム復興主義過激派のジハード団に所属する軍人によって軍事パレード観閲中に暗殺されたのである。
観閲中であるから一部始終は映像に残されていたしテレビで見て驚いたものである。
さらに驚いたのは後日犯人達が檻状の護送車で護送されるところを見たが、いずれも死刑になること間違いないところをニコニコ笑って何か叫んでいる。
イスラム教にはジハードつまり聖戦で死んだ者は天国へ行けるという教えがあって、イスラムの敵を暗殺するのも聖戦だ喜んで死ねるというのであろう。
イスラムとは委ねること、服従を意味する言葉だということだが、一つ間違うと「言うこと聞かん奴はぶっ殺せ」ということになってしまう。
イスラム圏で多発する自爆テロはそういう考えでやっているのだろう。
しかし、「神にかわって不義を討つ」という考えは神への不信であるということを知らなければならない。神がやってくれないからオレがやるということなのだから。
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