3月5日(火) 晴
日本列島に最初に来た人類は?
昨日は雨があがっても冷たい風が吹き、私の俳句同様寒い日となりました。でも今日は穏やかに晴れてまた暖かい。まぁこの時期は寒くなったり暖かくなったりを繰り返すのでしょうけど、年をとってくると体温調節がうまく機能してくれないようです。
ところで日本人のルーツには興味があっていままで数冊の本をよんでいるのですが、新しい遺跡の発見やDNA解析の進歩によって次々とわかってきたことがあるようです。まぁそれで2月に新刊となった「日本人はどこから来たのか」と言う本を読んでました。
我々人類(ホモサピエンス)はアフリカから出て世界中に発散したことは既に誰でも知っていることですが、いつどんなルートで拡散していったのかについてはまだまだ推測の域です。ただ最近東南アジアや中央アジアの遺跡がかなり多く発掘されていることからわかってきたこともあるようです。約4万年前ヒマラヤの南を通るルートとヒマラヤの北を通るルートにほぼ同じ時期に人類は拡散していったようです。そして南のルートを通った人類は台湾から琉球列島を経由して沖縄に、ヒマラヤの北(中央アジア)を通った人類は朝鮮半島、対馬を経由して古本州島(当時九州四国本州はすべてつながった島だった)に、同じく北ルートからシベリアに進出した人類がサハリン経由で北海道へほぼ同じ3.5万年前ぐらいに日本に到達したようです。この3つのルートから来た人類はそれぞれ独自の石器文化を持っていたようです。それが時代と共に同化して行き、縄文文化を醸成していったようなのです。
まぁこれから先は長くなるので止めにしますが、その後中国華南から稲作文化を持った弥生人が大量に移動して来て、一部縄文人と同化しながら我々日本人が生まれたのでしょう。だから我々日本人のDNA解析をすると沖縄ルートの人類、対馬ルートの人類、シベリアルートの人類が同化した縄文人のDNAと弥生人のDNAが人に寄ってその割合は違うものの混ざっているようです。
まぁこんなことを知ったことで何の役に立つのかと言われそうですが、単なる好奇心です。ただいろいろ混ざったDNAを持っていると言う事は徹底的に排除せず同化もしてきた証拠でもあります。だからこそ温厚で平和的な人類なのかもしれません。