1月25日(土)曇
久しぶりに家で一人だけでいると手持ち無沙汰でしかたありません。結局溜まったVTRを全部見ることになりました。どうも動いていないとタバコの本数だけが増えるだけのようです。
従って今日は何も書く事がありません。そこで船の話でもしましょう。
日本ではヨットと言うと「帆で走るセールボート」のことを言いますが、欧米では個人的な趣味やスポーツとして楽しむ船すなわち個人所有の小型の舟艇のことを言います。つまり帆で走る船もエンジンで走る船も趣味やスポーツとして楽しむものであればすべてヨットと言うようです。ですからなるべく自分の船を言う時はセーリングクルーザーと言うようにしています。
僕の部屋には世界のいろいろな帆船の写真が壁に貼ってあるのですが、帆船の船首にはフィギュアヘッド(船首像)が飾られていますが、何のために付いているのかご存知でしょうか?三河湾でもよく見かける「海王丸」には笛を持った可憐な女性像が取り付けられています。これらの像は元々16世紀の大航海時代に、神の加護のもと航海の安全を祈るために付けられたものです。したがって神の加護を受けるために天使をモチーフにしたものが大多数です。また航海の安全を脅かす魔物から逃れる意味で相手を威嚇するためライオンなどの猛獣をモチーフにしたものもあるのです。帆船の性能が低く、航路も確立していない時代のことですから、航海は命懸けのことだったので船乗りたちは競って船首にフィギュアヘッドを付けた訳です。そんな意味で取り付けられたフィギュアヘッドですが現代からみても帆船の美しさを引き立てる最高の飾りです。みなさんも帆船を見る機会があれば是非船首のフィギュアヘッドを見てください。
こんな話を書いているとキリがないのでこの辺で止めておきます。