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”しんさん”のよもやま話

僕のビジネス感や社会現象に対する意見とかを趣味のヨットやゴルフ等の話を織り交ぜながらよもやま話的に発信します。

しんさんのよもやま話・・・ビジネス編(103)

2006年08月31日 22時56分12秒 | ビジネス
8月30日(木)晴
昨日何の話を書いたのか思い出しながら、話を続けましょう。確かビジョンとかグランドデザインの必要性の話だったと思いますが。企業的に言えばそうなりますが、個人に対しては夢と言っても良いかもしれません。人生において自分が成し遂げたいことがまず存在して、日々の生活を通してどう実現していくかといった大雑把なプランを立てて、具体的なプログラムを実行していくことにより実現に向けて努力を続けた結果として実現するわけでしょうけど。ただ簡単にそうなることはまずありえないことです。自分のプラン通りにはならない問題が必ず出て来ます。そしてそれでも念じて努力を積み重ねているとラッキーな幸運が必ずめぐって来るものです。
僕も自分のヨットを持ちたいと言う夢を学生時代におぼろげに持っていました。当時は夢でしかないものがヨットをやりたいと言う思いでヨットハーバーをぶらぶらしながら船を見ていた時代があり、声をかけられたのがきっかけでクルーザーのチームにはいり、腕をみがき、船舶免許も取り、ヨットオーナーになる外堀を段々埋めてきました。それでも自分で購入するとなると資金の問題、維持メンテのノウハウの取得と問題が次々と出てきました。しかし資金がなければ中古を探せばあるかもしれないと言うことで休日は中部圏のほとんどのハーバーを見て歩きました。なかなか予算と希望する大きさの船は見つからず半ばあきらめていました。でも幸運なことに僕が探していることを知ったヨット仲間が掘り出し物を見つけてきてくれました。そして他の仲間も含めて試乗したり、装備状況の点検をそれぞれの目で見てもらいました。価格も予算内になるようバイヤーとの値引き交渉をサポートしてもらい、やっと念願のオーナーになりました。その間実質10年、セーリング技術の再確認、船舶免許の取得、保管場所の選定等、休日を利用しながら準備していたこと、ヨット仲間の親切なサポートが得られた幸運があって念願の夢をかなえることができました。そして今次の夢の実現に向けて自分なりの準備をしています。
このことを企業に当てはめると、夢=ビジョン(こんな会社でありたい)があって社員全員がそれを共有し、それに向かって努力を積み重ね続けることが、運を呼び込みビジョンが現実のものとなるものだと自分は信じています。企業で難しいのはビジョンをいかに共有できるかと言うことです。いくらビジョンがすぐれていても、社員全員が信じて邁進するような風土をつくれるかが一番重要だと思います。そしてこのことだけはトップマネージメントの仕事であります。そこには仕事のできる・できない、頭の良い・悪い、と言ったレベルを超越した人間としての品格だけが要求されるのではないでしょうか。そうだとすれば教育の一番重要な部分があまり重視されていない現在の教育も大きな問題だと思います。
人としてのあり方を学び、実践していくことがなかなか認めてもらいにくい世の中ですが、だからと言って小手先に走ることのないようにしたいものです。いずれはそれがわかる時代がきっとくるでしょうから。今日はここまでです。明日は骨折後の再デビューゴルフです。さてどうなることやら。ゴルフ場の緑の中でゆっくり楽しめたらいいなと思います。スコアは110を切れたらデビュー戦としては上々でしょう。それではまた。

しんさんのよもやま話・・・ビジネス編(102)

2006年08月30日 23時54分16秒 | ビジネス

8月30日曇一時晴
今日は飲んでしまったのでもうダメなのですが、多分Yちゃんが見てくれると思うので無理して書いてます。と言ってもどうかはわかりません。
ところで
8月も今日明日でもう9月です。暑いと思っていたのも朝晩涼しい風を感じるようになりました。日が沈むのもずいぶんはやくなりましたよね。時間は待っていていくれません。自分がどれだけ充実した一日を過ごせたかと考えると何をやっているんだと言いたくなる最近の自分がいます。時間はまったく同じ間隔で刻まれるのに人生はまったく同じ間隔では進んでいかないものです。自分もそうだったけど過去に見てきた部下にしても急にある時成長したりするものです。人の成長はデジタルに進歩が見えたり、感じたりするものなのですが、それは停滞していると感じているときに悩みながらあるいはもがきながら自分のやろうとしていることに執着できたかどうかの結果なのかもしれません。物事は自分の思うとおりの時間で進むわけではないので当たり前のことなのですが、どうしても我慢できなくなったり、あせってしまい、自分の道を踏み外してしまうことが多いのかもしれません。僕もしょっちゅう道を踏み外してばかりの人生を繰り返してますが、それでも目標等を達成できることもあります。そんな時は大抵自分自身のビジョンと言うか生き方のグランドデザインが描かれていることが多いです。グランドデザインが描かれている時は、途中で何があっても元に戻れるもののような気がします。だからうまくいかなくてもまた始められるし、我慢もできるのかもしれません。企業においても家庭においても自分達はこう言う企業でありたいとか、こう言う家庭でありたいと言ったベースが共有化されていれば我慢もでき、報われない努力も続けられるものだと思います。
幕末の志士高杉晋作は日本と言う国を中国の清(当時アヘン戦争によりイギリス支配)のようにしてはだめだと言う強い思いから近代国家へのグランドデザインを描き、攘夷一辺倒でなく、外国の文明を早く取り入れ近代国家への道を歩むため、倒幕・奇兵隊創設など明治への礎を築いたと言われております。要はこうありたいと強く思うビジョン(グランドデザイン)がなければいい仕事はできないと言うことです。今日はもう終わりにします。なんとかかぼちゃの馬車にならないうちに終わりました。超スピードだったので文章の推敲はできてませんのであしからず。


しんさんのよもやま話・・・ビジネス編(101)

2006年08月29日 23時04分35秒 | ビジネス
8月29日(火)曇
昨日インターネットの進化の話をしました。約10年前にWindows95が世に出てからパソコンは大きく変化しました。あっという間に圧倒的シェアだったNECのPC9800シリーズがWindows95対応のパソコンに変わってしまいCPUはどんどん処理能力があがりメモリ容量もあがり、しかも値段は昔より安いと言う時代です。それに追随してネットワークも高速化・低廉化が進んでいます。これらの技術の進展により、従来音声主体のビジネススタイルだったものが近い将来映像主体のビジネススタイルにあっという間に変わるような予感がしています。僕の子供の頃はラジオが主体のメディアであったものが小学校高学年になった頃テレビが普及しはじめあっという間にどこの家庭でもテレビを持つ時代になってしまったのです。それとまったく同じような変化が数年後に起こると思います。ラジオとテレビのように分かりやすい変化ではないと思いますが我々の知らないところで既に映像の世界が広がっていると考えた方が素直だと思います。ただプライバシーのような複雑な問題もいっしょに背負っているのも確かでしょう。ただ避けては通れない問題なら早くぶつかった方がいいと思うのは自分だけなのだろうか?技術的に言えば地球上を覆い尽くしている人工衛星から見れば地球上は丸見えでしょうし、高速道路や繁華街には至る所に監視カメラが付いているのが現状です。ただそれぞれがスタンドアロン的にその目的を果たしているだけですが、いずれこれらがネットワークを介して結ばれるとものすごいことになってしまいます。道具は使い方次第で善にも悪にもなるもの、道具を使う人のための哲学もいずれ必要になってくるかもしれません。そんな世の中が、もう目の前に来ていると言う事をもっとみんな理解すべきだと思うのですがどうでしょうか?安価で高速なネットワークとカメラが創る世界は多分物議を醸す世界かもしれませんが、いやでもやってくる世界です。どうせ来るなら早く慣れた方がいいと思うのですが・・・。
今日はここまでです。それではまた。

しんさんのよもやま話・・・ビジネス編(100)

2006年08月28日 19時58分19秒 | ビジネス
8月28日(月)曇一時雨
このブログも今年の1月から始め8ヶ月が経とうとしています。そしてビジネス編は今回が100回目と言うことになりました。どれほど人に役立つ内容だったかは別として、今思えば100回もよく書いているよなと我ながら感心してしまいます。これも数少ない読者の中でたまにコメントいただいたり、顔を合わせたときブログみたよと声をかけていただいたりで、元気付けられたことが一番の要因かもしれません。どうもありがとうございます。
ビジネスの実用になる話を見えない読者に書いてみたところで何の意味もないこともわかりきったことですがこれは僕の存在の証明なのです。三十数年一つの会社でうだつのあがらないビジネスマンが悩み・考えながら自分なりにつかんできたことを文章として表現しただけのことです。
従来メディアを通じて限られたエリートさんだけに許された著者と言う特権がネット社会では簡単に誰でもができてしまうと言う証明でもあるわけです。僕自身も十数年前インターネットが日本に登場した頃たまたま経験者だったことから、講演とかさせていただいた時もありましたが、それから10年インターネットは着実に進化しているんですね。インターネットで僕の名前を検索すると当時の講演や議論が出てきますが、ネットの世界には過去も現在も関係なく同居している変な世界なのです。ひょっとするとSFの宇宙空間のようなものかもしれません。
「Web進化論」と言う本(ちくま新書・梅田望夫著)を最近読んだのですが、現在Web2.0の世の中にすでに移行しつつあり、その代表的企業がグーグルだそうですが彼らのすごいのは僕らがインターネットのこちら側の議論をしている時にすでにインターネットの向こう側の話をしていることなんだそうです。アマゾンもネットバブル崩壊で巨額の倒産かと思いきやネットの向こう側でアマゾンウェブサービスを展開し、完全にインターネット世界に確固たる領土を築いてしまいました。要はアマゾンの持っているDBを無償で提供して自分で勝手にビジネスをやってもいいですよと言ったサービスなんですね。結果的にはアマゾンから仕入れてビジネスができると言うことですからアマゾンにとっても好都合ということです。このようにDB検索エンジン等インターネットのの向こう側に作ってこちら側に提供するわけですから僕らはだんだん依存した形にならざるを得ません。自分もこの本を読んでインターネット上の世界における領土を誰が所有するのかの戦いがすでに始まっているとの実感を強く持ちました。物理的なアメリカ帝国はどうなるかわかりませんがネット上の帝国もすでにアメリカが築こうとしていることはさすがにすごいですね。まだ日本では楽天もヤフーも向こう側をやる気はないようです。
きょうはここまでです。100回目ですがこれからはあまり気負わず素直にネットビジネスをみていきたいと思います。

しんさんのよもやま話・・・ビジネス編(99)

2006年08月25日 22時24分26秒 | ビジネス

8月25日(金)晴
きょうの新聞には太陽系の惑星と今迄言われてきた冥王星が惑星から格下げになったと言う記事が一面のニュースとして報道されていましたね。多分それで正解だと思います。僕達の子供の頃から冥王星は発見されていたのですが、最近冥王星の近くに新しい星が2つほど発見されたこととそれらの星の大きさがみんな同じぐらいで、新しい星も惑星なのかと言う議論が最近されていたのでこの際、新しく発見された星と同じ扱いにしようと言うことで惑星から格下げされたのだと思います。他の海王星や天王星と言った惑星よりかなり小さい惑星だったことからも妥当な結論なのかもしれません。いずれ冥王星の近くにある星をまとめて○○惑星なんて呼ぶ時代がまたくるかもしれませんね。

ところで制約条件の理論は企業の今後の改革に使えるなどと言う大げさな話をしてきてしまいましたが、僕の過去の失敗経験に照らして適用可能部分の話をしてみたいと思います。
自分は39歳の時に営業部門に所属するようになりました。しかもいきなりマネージャーと言う立場でです。それまで技術開発の部門におりましたのでまさに青天の霹靂です。まぁその話はさておき、営業は経験と勘と度胸とまだ言われていた時代ですから正直最初はおろおろしていました。それでも何年か実践経験を積んだのち、営業をシステマティックに実現する方法をいろいろ模索するようになりました。まず最初が顧客データベースの構築、次が営業プロセスの標準化、SFAの導入などです。自分のようにいきなり営業マネージャーからスタートした場合、経験や勘があるわけないですから、しくみから必然性のある結果を生み出す方向を模索するのは当然のことですが、これらを実践に生かすためにはかなり高いハードルがあります。理屈では簡単にシステマティックな営業方法を絵に描くことができますが実践ではそれぞれのハードルをどう乗り越えるかで充分な効果を発揮できないのです。もちろん見た目にはうまく行っているように見えますので実態を知らない人にはそれでいいのですけど。

これらを実践する場合の高いハードルは3つあります。
まずリーダーシップのハードル。新しいしくみを導入することは別にリーダーシップが大してなくてもできることですが、そのしくみの目的や効果を全員に浸透させ継続的に実施させていくリーダーシップのことです。営業は人間相手ですから曖昧さや多様性に富んだ仕事であり、経験あるベテラン社員は自分のやり方がベストと思っていますので、システマティックなやり方には批判的です。まして必ずうまく行くなんて方法があるわけないので確立を上げる為の一手段にすぎないのですから、証明するにはまず信じて続けてみた結果でしかありませんから説得するのも大変です。自分の場合もベテランの説得もし形はできましたが、暗黙知の領域まで感化できなかったことと若い営業マンを中心に人事異動で変わるため毎年啓蒙活動が必要だと言うことが十数年前の最初の失敗でした。そして自分が異動したあとは形骸化していったようです。

次に現れるハードルは営業成果を上げる為の課題は何かが明確に見えないことから精神論ばかりが先行してしまう風潮を打破する標準化の壁です。営業プロセスを標準化することは比較的容易にできますがプロセスの分析ができずにただやみくもに提案件数を管理したり訪問数を管理することはできるのですがボトルネックが見えないプロセス管理であったため成果を上げていく或いは対前年比の減少傾向を打破する施策が見つからないといった壁です。自分も過去に感覚だけで提案管理をしたり、チーム編成を変えたりしてみましたが、今思うと失敗だったと思わざるを得ません。なかなか成果と連動してみることは難しいのでそれでも通ってしまう企業が多いのも事実ですが。そしてこの部分にはボトルネックの理論が適合しやすいと最近思うようになりました。自分の過去にやってきた経験からもう少し分析をきちっとしてボトルネックをデータとして明確化すること、ボトルネックに会わせた組織と成果のシュミレーション、成果目標達成のためのボトルネック解消度合いのシュミレーションを着実に実践してみたらもう少し違った答えがみえたのかもしれないと思っている部分です。多分各プロセスの定義も明確にしておかないとデータが使えないのでここも意識あわせが重要な点です。

最後に現れるハードルはルーチンプレッシャーという壁です。リーダーシップにも大きく関係するのですが営業の成功確立を高くするための方法を取り入れていても、顧客の緊急なオーダー等の処理をトリガーにすぐもとのやり方に戻ってしまう現象です。営業は成果なのでついほんとうはこちらを優先してほしいと思いつつ、現実的な成果に走ってしまうことから総合的には確立を下げてしまうと思うのだがそれには何の保障もありませんので結果の見えているものを優先するわjけです。自分もこっちをやらなければいけないのですけど、今○○のお客様から××までに□□のデモをやってほしいと言われていますのでそれが終わってからでいいですよね。といった具合で結局タイミングを失ってしまうケースです。もっともその人からみればこっちで結果をだしたのであっちはダメだったけどまぁいいじゃないですか。となるのです。結局自分のやり方を残しながら新しいやり方を補足的にやるようになりなかなか全体としての最適化がはかれなくなってしまうのです。

以上の点を考慮して営業部隊の改革を実践してみるのもこれからますます重要になってくるはずです。なぜなら営業だけは人類最初の職種であり、最後まで必要な職種であるからです。どんな企業にも営業のない企業は存在しないからです。

また長くなってしまいましたがこれでおしまいです。今回で99回となったので来週は100回からです。気分も新たにまた新しいチャレンジをしてみたいと思いますのでよろしくお願いします。



 


しんさんのよもやま話(98)

2006年08月24日 23時24分40秒 | ビジネス
8月24日(木)晴
やっぱり昨日は飲んで遅くなってしまいました。最近夜11時を過ぎると眠くなってきてしまうのは年齢のせいなのでしょうか。おじさん4人に美女6人の飲み会もめずらしいことなのでそこで止めておけばいい夢みれたかもですが、いつものように最後は三人の高年愚連隊になってしまいました。途中で別に行く話もあったのですがメールに返答がなかったからということで中止になりぎりぎり午前様にはならずにすみました。
さてそんな話は切り上げて今日の本題にはいります。制約条件の理論を企業活動全体のプロセスに適用することが可能そうだと言うことで事業の再構築について述べてきました。
本を読んでいてできそうだと思ったのですが、実際にはどこまで有効かよくわかりません。でも企業が余力を持っているうちに行えば成功の確率は高いと確信しています。
最近の企業における業務改善はボトルネックを見つけてだから人を増員する、設備を増強するといった理屈が多いのですが、その前にアウトプットを何の目的でどうしたいのか明確にしておかないと本来の目的と違った手段の解決策になっていることが非常に多いと思います。僕の周りでもよく見られる光景です。これ以上は具体的には言えないのでわかりにくいと思いますがそれぞれ自分の周りで起こっている施策をよく見て下さい。そしてこれは何のために行うのか。そしてそのことが本当の目的なのか。すると必ず直接には関係ない目的になっているものがいかに多いかわかるはずです。三段論法か四段論法で本来の目的を達成できるのだけど、実際やっている解決策は一段目から二段目に行くことをしているだけで、二段目なら三段目の最終目標を達成できる保障はなにもないことを結構しているものです。
だからボトルネックを見つけたら、まずボトルネックに合わせたフォーメーションで他のうまくいっている所を見直すと言った視点も大切だと思います。なぜならその方が全体のアウトプットの最適化がわかりやすいからです。
ごめんなさい。うまく書くことができないけど感覚的にはなんとなくわかっていただけましたでしょうか。逆に僕の読んだ本を読んでいただいて感想を聞かせていただけるともう少し議論ができそうですが。今日はもうやめにしときます。それではまた。

しんさんのよもやま話・・・ビジネス編(97)

2006年08月22日 22時34分48秒 | ビジネス
8月22日(火)晴
きょうは先週から延期中のYちゃんとY生ちゃんとランチをしました。お付き合いありがとうございました。それからYちゃん杜仲茶ありがとう。一ヵ月後はもっとスマートなおじさんになっているかもですよ。それまで続くかどうかが問題。
さて昨日話に出た「ザ・キャッシュマシーン」は読んでみたいと思いましたか?僕の紹介はあまり読んでみたい気にさせなかったかもしれませんね。ただ今の日本の企業は改善だ、CSだとボトルネックを探し出して手を加えることに必死です。グローバル化とかBRICsの台頭とか危機感ばかりが先行して本質的な部分をかなり見落としているのではないでしょうか?
すぐにボトルネックの解消に手を染めるのではなく、まずボトルネックに照準を合わせて全体最適を図ることが一番大事なことだと思うのですが、そのためには効率の良過ぎる所は逆に効率を落とすところがみそだと僕は思うのですが。多分そんなことを言ったらゆげを立てて怒る人が出てくるでしょうね。特に最近は成果主義とか言ってそれぞれの範囲で、めいっぱいやらせることが成功の条件のようになっていますから。確かにそれも一時的には効果があるとは思いますが今の日本企業は改善活動をやりまくってここまできたのですから、もう限界だと自分は思います。だから一度効率を落としてでも全体最適のフォーメーションを構築する必要があります。
僕は過去にいろいろな通信システムを設計構築してきましたが、度重なる機能追加重ねてきたシステムはどんどんもろくなって一時的には効率いいように見えても結果的には大きなリスクをかかえてしまうことになります。世の中とともに組織を変え、システムを変更しながら成長してきたのは事実ですが、これから先の10年を考える時、問題点や重点戦略だけをみた対応よりも、スタッフ部門を含めた組織全体のスケッチから始める戦略がますます必要になると自分は考えています。特に決済や稟議のしくみは昔のままで単にスピードアップやシステム化を考えてみても所詮限界があると思った方が正しいかもしれません。企業内でできないなら別の会社組織で最小限の組織からスタートさせいっさい口を出さないようなことが必要だと思っています。いずれは母屋を移していくことを前提としたこんな取り組みをしていく企業があってもよさそうなのですが。
大抵の企業は母屋が傾いてから始めるのでうまくいくわけないと思うけどそれが人間なのかもしれませんね。伊勢神宮は20年ごとに式年遷宮と言って母屋を変えることをしていますが一見無駄のように見えるのですが考えようによってはすごく合理的な考え方だと思います。一種のリスク回避の手法かもしれません。千年も前から今に至るまでずっと続いている式年遷宮はアメリカ的に言えば大いなる無駄と言われるかもしれませんが、既に20年前からその日のために毎年準備していくわけですから一年単位で考えれば大した無駄じゃないかもしれません。むしろあわてて建替えをするよりよっぽど合理的です。ひょっとすると企業も同じように考えた方がいいかもしれません。
制約条件の理論の話がとんでもない所に飛火してしまいました。要は何年かに一度全体最適化のフォーメーションづくりを目先にとらわれずすべきじゃないかと思った次第です。
きょうはこれにて閉店。明日は飲み会があるので書けたら書くことにします。

しんさんのよもやま話・・・ビジネス編(96)

2006年08月21日 21時29分34秒 | ビジネス
8月21日(月)曇
先週夏休みをとり、仕事もブログも思い出すことなくゆっくり過ごしました。静岡の田舎に行ったり、パチンコをやったり、ゴルフの練習も数ヶ月ぶりに再開したりであっと言う間に終わってしまいました。あとから思うことはもう少しまともな夏休みでありたかった。これから年金生活に入った時の練習をもっと考えておかないと・・・・・。
ところでビジネス編の再開と言っても僕が人に教えることは何もないので、考えていることを少しずつ述べることにして今までの物と変えて表現したい。
さて最近読んだ本に「キャッシュマシン」と言う本があります。もう読んだ人もいるかもしれませんがシステマティックな営業を志向する人にはお勧めの本です。多分この本は知らなくてもエリヤフ・ゴールドラット氏の「ザ・ゴール」「ザ・ゴール2」「クリティカル・チェーン」「チェンジ・ザ・ルール」など制約条件の理論はご存知の方が多いと思います。製造ラインのボトルネックを探し、全体最適を実現する考え方ですが、この考え方を営業の現場に適用する話です。著者は違いますが、ゴールドラット氏にTOCを学んだ人なので本の書き方もまったく同じです。すなわち物語として読んで行く事ができます。
実は僕も昔システマティックな営業部隊を作ること標榜していたのですが、その頃読んでいたら多分実践していたと思います。もっともまったく同じことはしてないと思いますが。
TOC(制約条件の理論.Theory Of Constraints)と言うとバカ難しそうな理論ですが要は一番能率の悪いところに合わせてラインを組むこと。次に一番能率の悪いボトルネックを解消することと言えます。営業のプロセス毎のデータが取れればどこがボトルネックか見つけることができそうですよね。営業だけでなく企業全体も一つのプロセスと考えると適用できそうな考え方です。
これ以上解説しだすと前と同じになってしまうのでここまでです。
一度読んでみて下さい。

しんさんのよもやま話・・・ビジネス編(95)

2006年08月11日 23時25分20秒 | ビジネス
8月11日(金)晴
またまた飲んで昨日はついに書けませんでした。1時間で帰ろうと言っていたはずなのに飲んでばかな話に盛り上がってしまうといつもの通りの結果です。それに毎日暑い日が続きます。何か毎年暑くなっているように感じるのは僕だけなのでしょうか。自分は森や草木がすごく関係しているような気がしています。高層ビルが立ち並ぶ都会は熱の塊になって周囲の気象に大きな影響を与えているように感じています。地球は何万年もの間植物の緑に支えられてきたのが工業社会が20世紀に出現し、100年あまりの間に砂地の砂漠以外のコンクリート砂漠まで人工的に作ってきたことになるので都会は自然の砂漠とよく似た気候となり、暑いときはより暑く寒いときはより寒くなるのじゃないかなと思います。
ところで少し本来のビジネス観の話に戻して行きたいと思います。最近僕が感じる不満は物事の本質をよく議論しないで、手段や手続きで物事を判断するビジネスマンが多いと言うことです。企業にしても社会にしても成熟期を迎えると従来の手段や手続きだけで物事が進んでいくようになります。そうすると予算が通るとか決裁がどうのとかの手続きだけが判断材料でとなり、よそで成功したものや上位機関が指示したものは何も考えずに決められた手続きどおりに進められていきます。しかし新しい考えや新しい試みは手続きを作らなければならないのですが、この種のものは予算がないとか稟議が通らないとか言って先送りしてしまいます。そんな仕事の仕方をみると自分は今も昔も腹が立ってしまいます。本来新しい考えや新しい試みをなぜやらなければならないのかの議論があまりなされずに、前例があるものだけで事業が成り立って行くのならすべてアウトソーシングで専門家にまかせて安くしていけばいいはずです。しかしながら企業は常に競争により自社の優位性をめざして変貌をとげていくことが社員の勤めでもあります。そうであれば新しい考えや新しい試みに対して本来手段の議論でなく、なぜの議論すなわち本来の目的の議論を徹底的にすべきです。そのうえで必要なことはどんなに従来ないことでもやるべきですし、その目的を達成するための手段としてどんな方法があるのか充分な議論が企業の発展には必要条件だと僕は思っていますが、まぁ波風たてて自分が苦労しなくても給料は同じだし会社がつぶれる時はみんな一緒だからそんなことになるわけないと考えているのでしょう。こんな人ばかりの会社は間違いなく消えていく運命になるのですがすぐには見えない所が責任の所在をわからなくしてしまいいい加減な人がはこびるのだと思う。一人一人のかかえていることはそんなに企業の存続に影響ないかもしれませんが、それが至る所で起こるともう手の打ちようがないのかもしれませんね。でも大概の場合気づいた時は手遅れの場合が多いのですが、そう言う状況を作った人達はいなくなっている場合がほとんどです。
今日は日常起こりうる企業のリスクの話をしてみました。ただそう言う問題を指摘できる見方をする人間を企業がいかにかかえておくかも大事なリスク防止策ですよね。耳に悪い人をとかく排除したがるのが人間ですが。僕もどちらかと言うと他の人からみると耳に悪い人間の部類なのでよく今迄仕事を続けられたか不思議なくらいです。ただ僕の言動を認めてくれていた上司がいたということだと思います。ただそう言うバランス感覚を持ってものを見れる人たちが少なくなってきたなと自分は感じています。自分はまだ言わせてもらっている以上言い続けるしかないことだと覚悟をきめていますが、反応のなんとさびしいことか。
それでは又来週。明日はヨット&BBQなので早く寝ないとね。

しんさんのよもやま話・・・ビジネス編(94)

2006年07月21日 23時14分57秒 | ビジネス
7月21日(金)雨
毎日よく降ります。もう子供たちは夏休みに入ったと聞きましたが、自分の子供の頃は夏休みに入る頃は夏真っ盛りになっていた記憶があるのですがここ数年はいつもこんな感じですね。真夏が短く残暑が長いパターンになっているような気がします。子供の頃の9月は涼しくて過ごしやすかった記憶があるのですが、最近は残暑が続きあっという間に冬がやってくる感じです。四季はあるものの亜熱帯的になってきているのは地球温暖化のためでしょうか。

ところで今日は飲み会があったので、手短に行きます。今週は製造業を例に今後生き残って行くためのビジネス領域(複数要因の調節によって製品の目的を達成するような製品)とそれを継承する若い世代の育成について話をしてきました。インターネットの普及により僕らは簡単にいろいろな情報を手に入れることができるようになりました。従ってなんでもネットで検索すればできないものはないと思われがちです。ただネット上で得られる技術やノウハウは単なる形式知であって、実際のノウハウの部分はそれぞれの暗黙知の領域にあること。この暗黙知を手に入れるには実践を積みながら適切な指導が必要だと言うことです。
ゴルフのノウハウがいろいろな雑誌で紹介されています。みんな紹介されたノウハウ(形式知)を真似してやっていますがそれでうまくなった人を知っていますか?多分そんなんでうまくなれたら僕はとっくに90は切っているでしょう。人一倍練習したり、プロの指導者からマンツーマンで注意されながら練習した人だけが上達していくわけですよね。仕事も僕はまったく同じだと思っています。マニュアルを見て確かにできるかもしれませんがそれだけであればこれはコストの安い国で作るべき運命にある製品でしょう。
マニュアルをみて頭でわかっていても、あるいはマニュアルどおりに作ったものでも、思ったようにできないものが多いのではないでしょうか。これは実践を積むしかない世界です。そしてだからこそ価値があり、中国でもなかなか真似できないものなのです。

昔子供の頃、木をくり抜いて船を作ったことがあるのですが中にモーター、乾電池等々部品を取り付けてラジコンの動力船を作ることでしたが頭の中ではちゃんとできるはずなのですが、まず船体が浮かんだときにどうしても傾いてしまい、そのたびに木のくり抜きを少しずつしながら、あげくのはてに手に怪我をしてしまい、傾いたままの船であきらめてしまったことがあります。これなんかはマニュアルだけではできない製品の良い例です。バランスの調整やスピードの調整やら複雑な要因のバランスをとり船と言う製品が完成するわけですが、マニュアル以外のノウハウを習得しないとビジネスにならない物のいい例だと思います。
一方僕は学生時代にステレオのメインアンプをマニュアルだけで作ったことがあります。自分で言うのも何ですがかなりうまくできました。もっともほとんどがICの組み合わせだけだったので素人でも売り物になるくらいのものができたと思います。実際当時はお金がなかったので彼女にプレーヤーとチューナーをつけて3万円で買ってもらいましたが、このような製品はマニュアルだけで出来てしまういい例だと思います。そしてこのような製品は日本が今後取り組むべきでないものです。前者のような目に見えないノウハウがある調整型の製品こそ今後日本の製造業が目指すものだと思います。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。この話はここまでです。来週はまた違う話にしましょう。明日は静岡の田舎で法事があって朝早く出掛けるのでおやすみです。ではまた。