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ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2022.6.26 今日はオフ日、先人の苦労に想いを馳せた後は・・・

2022-06-26 21:58:11 | 
 昨夜は入浴してベッドに入れたのは日付が変わってから。今朝は朝ドラもないし、夫も私も友人との約束もうまく入らず、今回唯一のオフ日になった。
 朝食を頂き損ねない程度にゆっくり寝ていて良いのに、結局いつもと同じ時間に目が覚める。そこからなんとなくグズグズとベッドにいたけれど、隣の夫は起こすまでよく眠っていた。
 
 今日は昨日より雲が多めだけれど、良いお天気だ。気温は少し低めで30度には達しないという。浴槽足湯を済ませ、今日は階上の和食レストランへ。
 クローズまで1時間ちょっとで、どうやら最後の客のようだった。内側の半個室の空調があまりに効き過ぎて寒かったので、窓側の席に移動させてもらう。夫は海鮮重を、私は和食膳をチョイス。昨日はお腹の調子が良くなく、朝から何度もお手洗いを往復し、出かける間際にはお腹を壊してしまい、一日怖々と過ごした。
 今日はお粥を選べてラッキー。ちょっとずつ色々、朝から充実した贅沢なお料理を愉しめた。

 さて、街中にいるよりは、と夫の発案で野外博物館「北海道開拓の村」を訪れることに。まずはJRの快速で1駅、その後、バスに20分ほど揺られて1時間弱で目的地に到着した。
 明治村を彷彿とさせるテーマパークだが、広さに比して来場客数の少ないことといったら、贅沢極まりない。54.2ヘクタールの敷地に明治から昭和初期にかけて建築された道内各地の建造物を50ほど移築復元・再現している。

 エントランスまでは長い階段を上り(ここでちょっと息切れする。)、旧札幌停車場の紅白の瀟洒な建物が迎えてくれる。青い空によく映える美しさだ。
 階段の両脇には黄色いセイヨウタンポポと、オレンジのコウリンタンポポ(初めて見たが、北海道に多いのだそうだ。)、シロツメクサが咲き乱れている。
 入場料金も良心的で、かつシルバー料金が適用されて夫は無料だった。なんという太っ腹なこと。

 さて、散策開始である。ビジターセンターを兼ねている白と緑の旧開拓使札幌本庁舎をざっと拝見し、お手洗いを済ませると、レトロな建物が並ぶ町並みを国内唯一の馬車鉄道が走ってくる。時間が丁度良かったので、そのまま乗っていくことに。
 最初は私達夫婦と女性2人連れ2組だったけれど、出発ぎりぎりに孫3人連れのおばあちゃんが乗り込んできて10人の定員一杯に。それは賑やかな末っ子らしい3歳の女の子がこちらの席に立ったりあちらの席に座ったり、行ったり来たり飛び跳ねたりの大騒ぎ。馬に触って、一緒に乗れなかったパパに写真撮影をせがみ、大変なことになっていた。

 馬は5歳のばん場馬の雄、リキ君でおとなしくて力持ち。優しい目をしている。10人を乗せて安定した足取りでどんどん進んで行く。
 終点の旧ソーケシュオマベツ駅逓所でリキ君と写真を撮り、農村群の旧農商務省滝川種羊場機械庫から見学開始。旧田村家北誠館蚕種製造所を見た後は、開拓当初に作られたという開拓小屋を見て、のけぞる。
 茅や藁で作られた掘っ立て小屋以外の何物でもなく、これでよく北海道の寒い冬を越すことが出来たという代物だった。
 複数の旧農家住宅は移住者の郷里の建築様式が垣間見られ、だんだんと進化して暖がとれていく様子にほっとする。

 紫外線が強く、日傘は手放せないが、緑が美しく、風が涼やかだ。カラスもなんとなくのんびりと羽を休め、鳥の声も聞こえる。どこか北欧の雰囲気が漂っている。ラベンダーやハマナスの花を愛でつつ、ああ、北海道にいるのだな、と改めて感じられる。
 当時の人々の心の支えだったという旧信濃神社でお参りをし、火の見櫓のある旧山本消防組番屋を過ぎ、喉の渇きを潤すのに丁度良いタイミングで自販機を見つけて一休み。

 続いてニシン漁で栄えた日本海沿岸の漁労施設が並ぶ漁村群へ。
 海や池を模した造りのスペースに旧漁家住宅やはねだし小屋等が並ぶ。朝ドラ「マッサン」の撮影で使われたことのあるというニシン御殿は流石に立派だ。シルバーボランティアの男性からのお話も伺えた。
 展示されたニシン船や漁具からは往時の浜の賑わいが感じられる。

 万歩計は着実に数を重ねている。さすがにだんだん草臥れてきて、入り口広場にある食堂を目指しながら、旧龍雲寺でお参りをし、旧北海中学校の廊下に並ぶオルガンの数々に目を見張り、旧有島家住宅を感動しつつ歩く。
 入館から2時間半ほど経ち、開拓の村食堂で遅いランチタイムだ。座るとびっくりするほど汗が噴き出してくるが、マスクが外せてほっと一息だ。

 夫はニシン蕎麦を、私は芋餅と豚汁を頂く。思いのほか汗をかいたせいか、濃いめの味付けの豚汁が美味だった。食事を終えて外に出ると、雨がパラパラ。私は日傘を雨傘代わりにするが、夫はエントランスでビニル傘を借りてくる。
 市街地群のメインロードを往復すると、山村群を除き全てコンプリートだ。

 旧来正旅館からスタートし、旧三ます河本蕎麦店、旧武井商店酒造部、旧廣瀬写真館、旧近藤医院、旧太田装蹄所、旧藤原馬橇製作所等々・・・だんだん外観だけ見て、靴を脱いでの内部見学をパスし始める。疲れてきた証拠だ。
 最後にピンク色の美しい洋館、旧浦河支庁庁舎で写真撮影したら、山村群の炭焼き小屋や旧札幌農学校寄宿舎等の見学はパスでいいよね、という感じになった(本当は寄宿舎・恵迪寮を見ておきたかったけれど)。予定より1台早いバスに乗ってホテルに戻ることに。

 定刻にバスが来て、乗ったら最後、終点まで夫も私もいきなり船を漕いでこっくりこっくり。JRの乗り換えも旨く行って無事ホテルに戻ってきた。
 昨日叔母からお土産に頂いた“赤い妖精”というネーミングの真っ赤で大粒な苺と、夫が買ってきた和菓子でお茶。私は夕飯に出かける前に記事を書いていたが、その間も夫はベッドでお昼寝だ。あっという間に鼾をかいている。本当に羨ましい寝付きの良さである。
 母にDuo通話をしたら、今日も35度とのこと。いやはや、本当にお疲れ様である。暑さで一歩も外に出なかったけれど、ようやく涼しくなってきたので、ちょっとお散歩に外に出ようと思っているとのことだった。

 夕食は、夫が予約してくれたサッポロビール園でジンギスカンを頂きに出かける。なんとか今日は落ち着いているお腹がまたしてもびっくりしないように抑え気味に頂く予定で。
 駅のターミナルからビール園直行便のバスには結構な人達が乗り込む。ものの10分足らずで到着。なるほど雰囲気のある赤煉瓦の建物群が並んでいる。

 まずは夫が総合窓口へと急ぐ。予約した時間より20分近く前だったけれど、受付を済ませるとどうぞ、とのこと。同じ建物内のミュージアムはあいにく休館だったけれど、ショップをちょっと覗いてから予約しているガーデンテラス棟へ。
 窓際の一番奥の良い席に案内される。ほぼ満席でホール担当は大忙しといった感じ。夫は以前、中学生だった息子と北海道一周2人旅をした時に、今回とは別のホールでここを利用したのだそうだ。夏休みであり、大混雑だったという。

 空調と換気が効いていて、ブラウスの上に羽織ったストールが手放せない。まずはジョッキビールの夫とグレープフルーツジュースの私で乾杯。5種類のラム肉食べ比べに加え、夫の趣味で黒毛和牛が加わり、焼き野菜をたっぷり頂く。ラム肉は柔らかく、匂いもそれほど気にならず美味だった。
 夫に好きなだけ食べて貰おうと追加オーダーをしたけれど、何やらうまくオーダーが通っておらず、待たされた挙げ句に結局来ない品もあり、忙しいのはわかるけれど、なんだかなぁだった。夫は白ワインのお伴に注文したソーセージが頂けず、気の毒だった。

昼間に比べて大分気温が下がり、夫も私も一日持ち歩いたジャンパーやニットを着込み、最終バスから2番目の直行バスで再び駅前まで。ドアツードアで15分ほどでホテルに戻ってきた。本日の万歩計は14,000歩超え。
 明日は夫も私もそれぞれ大学時代の友人と再会を果たすことになっている。 
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