ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2019.1.29 痛みは決してウエルカムではないけれど・・・

2019-01-29 20:32:26 | 日記

 久しぶりに1週間にわたってしぶとい痛みに悩まされ、改めて痛みと治療について考えてみた。

 既に癌性疼痛~骨転移の痛みや肺にある腫瘍からもたらされる鈍痛~を経験している私にとって、抗がん剤治療に伴う副作用の辛さは勿論あれこれある。けれど、作用としての効果~腫瘍を小さくするなり、痛みをとってくれるなり、腫瘍マーカーの値を下げてくれるなりという具体的な“効いた”感~を享受することは出来ている。
 だから、とても恵まれている患者なのだと思う。

 というのも、これまで長くステージⅣの患者として過ごして来て、数多くの患者仲間さんたちのお話を直接聴く機会があったのだけれど、驚くべきことに、結構治療が長い方の中でも、がんそのものによる痛みは経験したことがなく、抗がん剤の副作用の辛さだけが悩みの種という方が少なくないのである。
 となれば、別に目に見えて効いているかどうかもわからない(実感出来ない)のに投与(もしくは内服)すれば、必ず副作用によって具合が悪くなるわけで、抗がん剤辛い、嫌だ、なるべく楽な治療はないだろうか・・・という思考に陥るのは当然といえば当然だろう。

 がんによる痛みを知らなければ、抗がん剤はがんの進行を遅らせてくれている筈だし、今出ているかもしれない症状を緩和してくれているから、副作用は確かに辛いけれど、抗がん剤治療、迷うことなく頑張ります、と揺るぎなく言い切れる強い人はそうはいないだろう、と思う。

 そう、数えきれないくらいの副作用にずーっと苦しめられてきている私だけれど、そのおかげでこれまで10年以上生き延びてこられた(ただ生き延びただけでなく、普通の人とほぼ同じ生活が続けられてきた)のだと思っている。その作用を体感出来ているからこそ、こうして細く長くしぶとく治療を投げ出さずに続けられているのだ、と改めて思う。

 さて、明日は3週間ぶりの通院日だ。
 このところの痛みの状況をお話し、さらに採血の結果でどうなることか。2月か3月に、と言われていた造影CTの予約を急げといわれるか、まだそれほど焦らなくていいと判断されるか。なるようになる、なのだけれど。

 今日は本当に寒かった。北風がことのほか冷たく、身を突き刺すような痛みを伴った。
 間違いなく日は長くなり、陽だまりはちょっぴり春の訪れを感じさせる時もあるのだけれど、まだまだ寒さは当分続く。
 そしてこのカラカラ天気も暫く続きそうだとのこと。手洗いうがいを励行し、喉を大切に、風邪を引かないように暖かくして乗り切りたいものである。
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