ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2019.1.1 初日の出を拝み、幸先良く亥の年始め

2019-01-01 19:46:05 | 
 あけましておめでとうございます。おかげさまで、都心のビルの谷間から登る太陽のご来光を愛でつつ、家族揃って無事に2019年を迎えることが出来ました。
 今年は猪突猛進というよりも、心してマイペースで過ごしていきたいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。

 昨夜はビュッフェの夕食を少しずつつまむだけ、のつもりだったけれど、旅行が始まって以来飽食が続いていたこともあり、途中から食べ物を見るのも嫌というくらいの気分になった。
 お店からのプレゼントです、とこれでもかとデザート類が続き、辟易。なんとも罰当たりなことだ。部屋に戻ると気持ち悪い。ほどなくして案の定お腹を壊す羽目になった。
部屋に戻って重いお腹を横たえながら、為す術もなく紅白歌合戦を見る。いつものことだが、普段歌謡番組を視ないし、見るのも聞くのも初めての人ばかり。この歌手はデビュー20年だ、などと聞くとどれほど何も知らずに日々を送っているのかと愕然とする。

 お腹が一杯でもう何も入らないのに、時間が来れば年越しそばを頂きに律儀に最上階のレストランへ向かう。シンプルなかけそばには揚げたての天麩羅やだし巻き卵、身欠きニシンなども添えられているけれど、ノーサンキュー以外の何物でもない。形だけおつゆを2口、3口頂いて息子に後を任せる。夫は夕食時からちゃんとお腹の調整をしていたらしくしっかり完食。 小さな身体の母もそれなりに頂いているのでこちらの方がびっくり。
 これ以上体調が悪くなっては元も子もない、と再び部屋に戻り、態勢を立て直してカウントダウンミュージックナイトと称する平成最後のカウントダウンパーティ会場へ。入り口で抽選がありますので、とネームカードを渡され、記入したら抽選箱へ。

 窓の外は賑やかなネオンの夜景。飲み物もオードブルもたんまり用意されているけれど、乾杯用にグラスを持ったら、もうへたりと椅子に座り込んでしまう。お腹が重い。夫と息子はそれなりに楽しそうにお酒を頂いている。シンガーソングライターのMCによるちょっとした歌の披露の後は、ホテルのペアランチ券・宿泊券が当たる抽選会スタート。アジア、ヨーロッパと参加者たちも実にインターナショナル。国内も遠方北海道から、などというご家族たち。ちびちゃんたちは、よく眠くならなずにご機嫌でいることだ。2018年最後の運試し、我が家は誰も当たらないまま、皆でクラッカーを持ってカウントダウン。母はこんな経験は初めてではあるまいか。

 ハッピーニューイヤー!の後は、さてもう一度2019年最初の運試しがあるという。私たちは今回も見事に外れたけれど、最強なカップルとご家族にいたっては、1回目、2回目と合わせてグループ全員が当たりくじを引いた方が複数いた。ふーん、そんなこともあるのね~と微妙な感じで会場を後にした。

 日付が変わって大急ぎで母と交代で入浴。ベッドに入ったのは新しい年が始まって1時間近く経ってから。
 今朝は、初日の出を拝むため、目覚まし時計は6時にセット。旅行中ずっと寝不足続きなのは否めない。最上階のバーの窓際に席を設えて頂き、「あのあたりのビルの間から太陽が上がりますよ。」と教えて頂き、スパークリングワインを片手に皆で初日の出を待つ。今朝の日の出は6時50分。6時半の段階で既に朝焼けは始まっていたけれど、ビルの合間と雲に邪魔されて太陽は姿を現しそうでなかなか出てこない。ようやく橙色の光が丸く現れたのは7時を回った頃だった。待っていると長い。

 こんな風に初日の出を待って迎えたのはどのくらいぶりだろう。きっと今年も亥(い)い年になるに違いない。
 朝食の予約は遅めだったから、部屋に戻ってお腹が空くまでしばし横になって休む。文字通り寝ては食べ、食べては寝て、のぐうたら暮らしである。息子も母も1Kg体重が増えたそうな。私も何やらお腹周りがもたついている。
 朝食はおせち料理を。家で作るということをしなくなってからどのくらい経つだろう。お雑煮も作らない体たらくの名ばかり主婦である。お屠蘇を頂き、普段ではあり得ないほど人通りも車通りも少ない新宿駅界隈を見下ろしながらのんびりと朝食を終えた。

 今日はノープランだったが、せっかくこんな便利なところに滞在しているのだから、と夕方からのホテルのニューイヤーイベントに間に合うように皆で初詣に出かけることになった。

 父が元気だった頃、両親が毎月訪れていたという富岡八幡宮と深川不動尊に出かけてみようか、とワンデーパスを購入して地下鉄に乗り込む。まあ元日、どこに初詣に出かけても混雑は必至だ。
 母の話(10年も前のこと)ではスイスイと行けるような話だったけれど、駅を降りてみれば、どこが最後尾かわからないほどの参拝客の長蛇の列である。沿道には数え切れない屋台が立ち並んでいて、多種の食べ物が複雑な匂いを放っている。駅を降りて5分ほどのお不動様でお参りするまでに実に1時間、その後、隣接している江戸で最大という八幡様でお参りするまで30分。1時間半かけて2カ所で無事初詣を済ませた。

 おみくじも破魔矢も買わず、ただひたすらお参りだけして再び帰路につく。相変わらずの人出で、なかなかスイスイ歩けない。既にお昼を大分回っている。母が父と何度も入ったという老舗の甘味とお食事処に入ることに。私たちは全く初めての場所なので、母は自分が案内するくらいの勢いですっかり饒舌になっている。とはいえ随分古い情報なので、なかなかどうして・・・。こちらのお店も混雑しており、席に通されるまで15分以上待っただろうか。ラーメンと甘味のセットを頂く。ボリュームがありお腹一杯。色々な屋台の匂いに酔ってしまい、また頭痛が頭をもたげてくる。帰りの地下鉄では30分弱の乗車時間中ほとんど爆睡。

 ホテルに戻り、夕方のニューイヤーズイベント開始まで2時間弱。夫と息子は部屋で横になるというので、母と私は荷物を置いてからカフェで軽くティータイムをして一息ついてからベッドでお昼寝。

 夕方からの最後のイベント会場に行くと、私たちの貸し切り状態。他のお客様はいないのか、法被や振り袖姿のホテルのスタッフばかりの中、なんとなく居心地が悪かったが、ぎりぎりになってご家族連れやご夫婦などが入ってくる。 
 まずは女性二人の和太鼓演奏。かぶりつきの最前列で視ているので、息づかいもリアルに感じ、鬼気迫るくらい。バチが飛んでくるのはないかというほど迫力満点。ハードなスポーツを観戦しているようだった。

 続いて餅つき。ちびっこたちがお父さんに支えられて杵を持ってヨイショ、ヨイショ。息子も保育園児の時に毎年やらせてもらったっけ。今日は夫が家族代表で体験した。明日の朝、腰が痛くなっていないと良いけれど。つきたてのお餅がきなこ、あんこ、大根おろしと供される。つきたてのお餅、するするとお腹に収まってしまう。

 最後はにぎり寿司体験。和食レストランの料理長直々に、にぎり寿司と巻き寿司のレクチャーを受ける。手洗いをしっかり済ませて、いざエビの握りとカニ等の巻き寿司を作るが、見るとやるとは大違い。シャリを転がしながらうまく形を整えて・・・など頭でわかっていても、これがなかなか難しいこと。ふんわり口の中でほぐれるような15gほどのシャリを握るのは素人にはとても大変。小さく握ったつもりが実際口に入れてみると、なんだかおにぎりのよう。夫が自信作という小ぶりなお寿司を交換してくれる。頂くと、なかなか美味しかった。既にお腹一杯なので、巻き寿司は全て息子のお腹に入れてもらう。結構盛り上がって楽しいイベントは無事終了。母も楽しそうで何より。

 これで今回のニューイヤーズイベントも滞りなく終了。
 再びカフェバーで夫と息子はお酒を頂き、私と母はお茶を頂き。食べて飲んでお昼寝して・・・、今夜の和懐石を頂いたら大名生活ももうすぐ終わりである。
 明日、チェックアウトをしたら4泊5日の長旅も終了。明後日は息子も再び関西に戻る。私は4日から仕事始め。夫が週明けからなのがちょっと妬ましい元日の夜である。
コメント (2)
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