ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2015.10.23 ようやくの週末に想うこと

2015-10-23 23:09:55 | 日記
 一日がかりの治療後、夕方からKさんのお別れに伺った水曜日。重々承知はしていたが、体力的にちょっと無謀な行動だった。昨日はどうしようもなく疲れ果て、身体が重かった。
 なんとか仕事には行ったが、帰宅後はだるくて何もする気が出ない。頂き物やら夫が買ってきてくれたお惣菜で適当な夕食を済ませた後、早々に入浴。夕食後にサインバルタを1錠飲み、就寝前にもう1錠飲むため、その間隔をある程度を空けたかったので、ベッドで横になりながら眠らないように1時間ほどTVをつけていたが、半分は意識不明。
 もうダメだ、と普段より2時間ほど早く残りの1錠を飲み、そのまま爆睡。珍しく夜中に目を覚ますこともなく朝を迎えた。

 そして、ようやくの金曜日。日曜日に母が2度目の退院をして初めての週末だ。
 初回の退院を報告した途端、すっかり帰宅したくてたまらなくなった父を、これ以上待たせておくのも限界かと感じている。施設からJR駅までのシャトルバスに乗れば、あとは駅から路線バスに乗るだけで自宅に帰れることも分かってしまった。もしかすると、脱走という強硬手段に出るやもしれない、という不安もある。施設からの着信があるたびに、かつて息子の急病で保育園から電話がかかってきたのを彷彿とさせるドキドキ感だ。実に心臓に悪い。

 母の身体のことを思えばあと2週間は休ませてあげたいから、正直、父には施設でもう少し頑張ってほしい。けれど、施設のOさんとお話したところ、どんなアクティビティに誘おうが、何を言おうが「今は(妻が)心配でそういう気持ちになれない」との一点張り。ひたすら何もせずひねもす部屋でじっとしているという。首に縄をつけて引っ張り出すわけにもいかず、個室から出るのは3度の食事と週3回の入浴だけ。先月末に入所してから4週間、近くを散歩するどころか一度も外の空気を吸っていないというのだ。
 父とはなかなか会話が噛み合わないと感じることも増えている。このまま惚けてしまうのではないかという心配もあり、11月1日にいったんショートステイを終了して、退所することを決めた。もとの環境に戻れば元通りになる場合と、そうではない場合があるらしい。人それぞれ、だそうだ。
 そのことを母にも伝え、せめてあと1週間余りマイペースで過ごせるうちに、なんとか体調を整えておいて欲しいと願っている。

 今日は夫が宴会のため、母と一緒に夕食を摂ろうと夕方早退して、実家へ出向いた。
 相変わらず排便コントロールには難儀をしているようだ。下痢が続いたと思えば今度は便秘。下剤を飲んだり、下痢止めを飲んだり、私の抗がん剤の副作用コントロールと同様、うまくその二つが融合して快便になれるというわけではない。
 つくづく、人として生きていくうえで、三度三度美味しく食事が摂れて、自然に排泄ができるということは、とても幸せで感謝しなければならないことなのだと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする