ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2015.10.13 前途多難・・・まさかの再入院

2015-10-13 23:11:28 | 日記
 3連休明けの出勤日。新聞休刊日とあって何やら朝の時間の流れがのんびりしている。朝の8分ヨガをして心穏やかに出勤。
 今日も定例会議を終えた後、午後休暇を頂いて実家へ。ケアマネSさんと家事支援サービスの会社の方がみえることになっている。

 お昼も摂れず、とりあえずパンだけ買って職場を出る。実家に着いて目を疑った。庭に大量の洗濯物がはためいているではないか。洗濯は今日私がやるということにしていたのに・・・。呼び鈴を押すと、一昨日は随分元気に見えた母がヨレヨレで這うようにして玄関に出てくる。
 一体どうしたのと訊くと、昨夕私が電話を入れた後から酷い下痢に見舞われ、一睡も出来なかったという。怖くて昨夕から飲まず食わずだったらしい。顔色は悪いし脱水一歩手前ではないか。
 そうしてちょっと喋っている間にも、ヨロヨロとお手洗に駆け込む。洗濯をせざるを得なかった事態に納得する。着替えさせて洗濯機を回し、買ってきたパンを頬張っているうちに、約束の時間となりお2人がいらした。

 母はソファに座っていることすら出来ず、横になったまま。ちょっと具合が悪くて・・・と事情を話し、至急介護ベッドを入れて頂くようにお願いする。最短で2時間半後に、と言って頂き胸をなでおろす。退院日に入れておくように手配出来たのに、大丈夫だから要らないと母が言ったのだから、本当に困ったものだ。
 寝室はお手洗から一番離れた部屋だ。ベッドを入れる部屋はすぐ隣がお手洗なので、最初からこちらで寝ていれば失敗を繰り返すこともなかったのに・・・と思うが、後の祭。
 家事支援サービスの契約等の打ち合わせをするが、依然として母の具合が悪い。このまま脱水が進んでは、と病院に電話を入れて診察をお願いする。とはいえ、2時間後には介護ベッドが届くので、その設置が終わってから向かうことに。主治医のT先生が診てくださることになり、ほっとする。

 お2人が帰った後、母が食べられそうなものやアイソトニック飲料等の買い出しに出かける。今日のお昼に届いたお弁当も手つかずで、ダイニングテーブルに置かれたままだ。
 買い物から戻ってほどなくすると、夫から電話が入る。事情を話すと、近くに出張に来ており、直帰出来るので実家に寄ると言ってくれた。
 時間通りに介護サービス会社の方たちが到着。ここでも説明を受けつつ契約書を交わし、介護ベッドの設置が始まる。設置が終わった頃、夫が到着して留守番してくれると言い、タクシーを呼んで病院の時間外受付へ。
 母は歩くのもやっとで車椅子をお借りしたいほど。受付手続の後、救急外来待合に案内され、長椅子に横になって検温、血圧測定の後、ようやく救急室のベッドに横にならせて頂けた。ほどなくしてT先生がみえ、「どうしたの?なんで?」とおっしゃる。お腹を触診され、「大事ではないと思いますが、脱水なので点滴で3日ほど入院しましょう」と言われ、緊急再入院となった。

 点滴に繋がれ、母はまた病人に逆戻りである。3日前に退院した部屋と同じ部屋しか空きがないとのこと、ベッドのまま運ばれる。トホホである。あまりのスピード退院だったけれど、こういうオマケがついてくることになるとは・・・。
 夫に連絡し、最低限の手続きだけして、荷物を取りに戻る。実家といっても離れて四半世紀以上。どこに何があるのかもとんとわからない。先日退院した時に持ち帰ったグッズは全て元の位置に戻しているから、さあ大変。あれこれ開けてなんとか最低限のものを詰める。あぁ、退院後の段取りも全てやり直しになってしまった・・・。

 その後、夕方に届いたお弁当を夫が、昼に手つかずだった昼食を私がかきこむ。このまま取り置きは出来ないし、何より腹がへっては戦は出来ぬ、である。実家のテーブルで、母に届いた高齢者向きの宅配弁当を食べる夫と私・・・なんだか侘しくなってくる。それでも夫が一緒にいてくれたので、有り難かった。独りだったら、本当に情けなかっただろうな、と感謝である。
 再び病院に戻り、入院手続きをしてから病室に行き、母の着替えを手伝う。ナースステーションの看護師さんたちに「また戻ってきましたが、よろしくお願いします」とご挨拶し、もろもろの片付けを終えて、「今度は無理せずちゃんと治るまで退院はしないように」と言い置いて、シュンとする母の病室を後にした。
 とりあえず入院してくれたので、自宅で独り干からびることもないだろうから、安心ではある。

 バスと電車を乗り継ぎ、疲労困憊して帰宅した。こういう事態は決して想定外とは言えないのだろうけれど、いやはや週初めから、正直参った。

 とにかく自分の体調管理だけはきちんとしなくては、と思いつつも哀しいかな、両親に振り回されているのが実態だ。介護は一にも二にも体力なのだ、と思う。気力はあっても身体がついていかないのでは、役に立たない。色々な専門家の力を借りつつ何とか乗り切らなくてはならないのだけれど・・・。嗚呼、前途多難・・・である。
コメント
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