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ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2015.3.13 奇跡のメダイユを胸元に

2015-03-13 20:27:03 | 日記
 パリに出かけたお友達から小さなメダル(フランス語でメダイユ)が2つ届いた。
 奇跡のメダイユ教会(Chapelle Notre-Dame de la Médaille Miraculeuse)のものだという。
 20年前、研修で3カ月ほどパリに暮らしたことがあるのだが、恥ずかしながらこの教会のことは全く知らなかった。

 調べてみると、「1830年、修道女カタリナ・ラブレがマリア様から『人々のために心を込めてメダルを作りなさい』というお告げを受け、作ったメダルをパリでコレラが流行した際に人々に配ったところ、コレラが収束したという言い伝えがある。そして、そのメダルを手にした人に奇跡が起こる、幸福が訪れるということで“奇跡のメダイユ”が世界中で有名になった」という。この教会で販売されている“奇跡のメダイユ”を求めて、世界中から観光客がやってくるのだそうだ。
 1876年、聖カタリナは天に召されたが、何故か遺体は腐敗せず、今でもそのままの状態で安置されているという、まさに奇跡のようなエピソードである。

 頂いた“奇跡のメダイユ”は、いつも身に付けていると良いらしく、女性はチェーンを通してペンダント・トップにする人が多く、男性はお財布などに入れる人もいるそうだ。
 メダルの表面は、悪の象徴である蛇を踏んで地球に立っておられるマリア様の手から、恵みを請う人々への光線が出ており、マリア様のまわりには次のような文字が彫られている。「汚れなくお宿りになられた聖マリア、あなたにより頼む、私達の為にお祈りください」
 裏面は、使徒の上に立てられた教会を表す12の星の中に、十字架、Mの印、愛のシンボルであるイエス様とマリア様のハート(心臓)がある。左は茨(いばら)の冠がのっているイエス様の心臓、右は剣が突き刺さったマリア様の心臓だそうだ。
 「大きな苦難が身に降りかかった時や、頑張っているのに道が開けない時など、メダルにお祈りしてみなさい。マリア様が希望の光を与えてくださるでしょう」とのこと。
 この“奇跡のメダイユ”は、カトリック法において転売してはいけないことになっているが、人に差しあげるのは良く、手紙の中にこのメダルを入れて大切な人へ送る人もいるそうだ。

 まさに今回、お友達は手紙とともに私に送ってくれたのだ。
 薬のチェンジやなかなか癒えない痛みで凹んでいる私に、春はもうすぐ、と暖かい励ましの言葉を添えて。
 ご自身も辛いことがあってのパリ行きであったにもかかわらず、気遣ってくださったことが本当に嬉しい。

 早速シルバーのチェーンに、透明な水色とシルバーの少し大きさが異なる2つのメダルを通して胸元に飾らせて頂いた。
 心なしか酷かった胸痛が和らぐように感じている。

 どうもありがとう、Mさん。

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