おはようございます。生き生き箕面通信2468(150926)をお届けします。
・人類の滅亡、文化の崩壊を食い止められるでしょうか
ローマ・カトリック教会フランシスコ法王が、「気候変動問題への対応は人類の緊急課題だ」と警鐘を鳴らしています。一昨日9月24日のアメリカ上下両院での演説でも、この問題の重要性を強調しました。フランシスコ法王は「気候変動問題について、米国と米国議会が重要な役目を担っている。また、米国の傑出した大学や研究機関が重要な貢献をできるだろう」と、米国の役割について期待を示しました。
とくに法王は、「地球温暖化などの被害は、人間活動による環境悪化が原因。人間喝によって、深刻な影響がもたらされている」と、明確に指摘しました。米議会では、民主党議員は立ち上がって拍手しましたが、共和党議員は座ったままで拍手もしませんでした。
朝日新聞の本日朝刊(10面)が伝えるところでは、前日の23日にはオバマ大統領との会談でも主要議題の一つとして気候変動問題が取り上げられました。抵抗する共和党をけん制し、オバマ大統領を後押しする意味合いがあったようです。
一方、国連サミットが昨日25日午前(日本時間同日深夜)開幕し、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。気候変動対策や格差の是正など、17分野の幅広い目標が盛り込まれており、途上国ばかりでなく先進国も含めた共通の指針です。
この新アジェンダは、今年末で達成期限が切れる「ミレニアム開発計画」(MDGs)を引き継いだもので、法的な拘束力はないものの、各国の政策に影響を与えることがきたいされています。ただ、財源としては先進国が国民総所得(GNI)の0.7%を途上国援助(ODA)に充てることが盛り込まれ、また民間投資などの重要性も強調されているそうです。
こうしたさまざまな動きがあるとはいえ、人間がなしている努力のスピード程度では地球の破滅のスピードにはとても追いつけないようです。現在の人間が果たしている「努力」というものは、率直に言えば、気休め。
40年以上前にローマ・クラブが「成長の限界」のリポートの中で、「あと20年で石油は枯渇する」と危機をあおり、石油ショックも経た現在、あれは石油ショックを演出するための“陰謀”だったと揶揄されました。
しかし、その後も危機は進行しているのです。30数年後の2050年ころには、人口からいっても、資源からいっても、大パニックの危機に直面するのは避けられないとみられています。「オオカミ少年」のように「危機が来るぞ、危機が来るぞ」と繰り返したくはないのですが、ローマ法王も人類の危機を深刻に受け止めているのではないでしょうか。
人類の欲望を抑制することで合意し、実行しなければ、人類の破滅は今度こそ間違いなく、人類の文化も崩壊することは確実といえます。
冷たい言い方をすれば、人類は増えすぎたので、ここらで天罰を受け、人口激減の大災害に見舞われるほうがいいのかもしれません。そのあと、生き延びた人間が、欲望抑制機能を働かせるかどうかですよね。
こういうこと書かれる人って,必ず自分とその周囲の人は,意識的にか無意識にか,含まれていないんですよね。