生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

・1289 ・台風が前原氏に味方? 「一任」は「民主」を返上してからでしょう

2012-06-20 06:49:51 | 日記
おはようございます。

生き生き箕面通信1289(120620)をお届けします。



・台風が前原氏に味方? 「一任」は「民主」を返上してからでしょう



 民主党は昨19日深夜、前原政調会長が「一任」を宣言して一体改革の

合同会議を打ち切り、党内が混乱のまま増税に一直線です。台風4号が

首都圏にも迫ってきたため、会場から「人道上、本日はいったん終わりに

したい」という声が上がり、それをきっかけに前原氏が一任宣言をして強

引に会議を閉じたものです。



 どんなにもめる案件でも、最後は「一任宣言」しさえすれば「決まり」と

なるなら、討議や討論は形だけのものになり、民主主義は成立しません。

前原氏は、「一任政治=独裁政治」の前例を積み上げています。いまの

民主党は見事に、形を変えた「独裁党」に変身しています。権力を握った

ものが、奥の手は「一任」だから、合同会議だろうが、全員会議だろうが、

結論は最初から一緒。会議は「ガス抜き」の場にすぎない。「民主党」を

名乗っていますが、「民主」が泣いています。「民主党」の党名を返上し、

「「独裁党」に変更すべきところです。



 日本の今の政治状況は、野田首相をかつぐ権力中枢が「ともかく増税」

でこりかたまり、それに自民、公明がすり寄ったため、一見、主流が形成

されました。しかし、これはあくまでも永田町の形勢です。有権者の大半

が同意したわけではありません。



 衆院本会議で、小沢氏を中心とするグループは、反対票を投じること

にほぼ決まったようです。いわゆる「造反」です。そこで、野田氏らがどう

出るか。ワルの司令塔、仙谷由人(わると)が考えることは、「除名」処分

でしょう。そのうえで選挙となれば、対立候補、刺客を立てる。あるいは、

「刺客を立てるぞ」と脅して、造反を切り崩す。それをどこまではね返し、

国民のための、あるいは新しい日本のための政治を切り開けるか。



 そのためには、私たち有権者が、何が本当にめざすべき方向か、自分

でよく考えて結論を出すことが不可欠だと肝に銘じています。


・1288 ・民主党は分裂か? 日本の未来は開けるか?

2012-06-19 06:37:28 | 日記
おはようございます。

生き生き箕面通信1288(120619)をお届けします。



・民主党は分裂か? 日本の未来を開けるか?



 小沢一郎氏は、新党立ち上げでハラをくくったようです。つまり、民主党

の分裂です。政界が路線別に整理される、政界再編が進むことになるの

ではないでしょうか。もちろん、最後まで党内での改革努力を行い、どうし

てもやむを得ないという段階まで行動は起こさない。マスコミが「また”壊し

屋の小沢”のクセが出た」と、軽んじるキャンペーンを繰り返す餌食になる

必要はないからです。



 昨夜の民主党合同会議では、修正合意への了承は得られず、結論は

本日以降に持ち越されました。国会会期末は明後日21日。しかし、野田

首相に同調する増税派は会期を延長してでも、今国会中に採決して成

立させる方針です。



 なにやら、ギリシャの選挙に似た様相を見せています。野田首相は「増

税ができなければ、国際的な金融の世界から攻撃を受け、日本が立ちゆ

かない」という主張。それに対して、「国債が国内で消化できている今の

うちに、日本経済を活性化し税収を上げる」という、反増税派の主張。



 しかし、路線の対立は税の問題だけにとどまらないことは、ご承知の通

りです。原発再稼働に表れたようにエネルギー政策の対立。TPP(環太平

洋経済連携協定)への参加をめぐる路線の違い。沖縄の米軍普天間飛行

場の返還問題。根本には、自民党路線を引き継ぐ旧体制のまま行くのか、

それとも新しい日本の進路を切り開くのか、という選択の問題です。言いか

えれば、アメリカのポチのまま行くのか、困難でも独立の道を進むのか、

です。



 核になる小沢グループの結束力が問われる段階になってきました。



 

・1287 ・「廃炉で電力会社は倒産」の難題をどう乗り切るか

2012-06-18 06:49:32 | 日記
おはようございます。

生き生き箕面通信1287(120618)をお届けします。



・「廃炉で電力会社は倒産」の難題をどう乗り切るか



 「電力会社10社のうち4社が『債務超過』になる」という試算を経産省が

まとめたーー本日6月18日の朝日新聞が朝刊1面で伝えました。「債務

超過」は、資産より債務(借金)が多くなることで、ふつうは銀行が新しい

資金を貸し出さないことから、経営破たんのコースとみなされる状態をい

います。手っ取り早くいえば、まぎれもない「倒産」のことです。



 4社とは東京電力と、北海道、東北電力、それに日本原電です。しかし、

この試算は、純資産から廃炉による損失を差し引いただけのものです。

原発を廃炉にする場合、使用済み核燃料の保管や再処理の費用も巨額

になりますが、これらは含まれていません。これらを含めると、全電力会

社が深刻な経営危機に陥ります。このことが、なんとしても原発を最稼働

へ画策させる原因ともなっています。



 今後は、「原発を動かさないと、えらいことになるぞ」というキャンペー

ンが激しくなることが想定されます。本日の朝日の記事は、経産省が朝

日を使って早くもキャンペーンを始めたと読み解けます。



 それにしても、大切なことにまったく目が向きません。全電力会社が

「倒産」しかねない問題に直面しているのですが、マスメディアで真剣

に受け止めようとするところはほとんど見当たりません。日本の例の

病気が、ここにも見られます。むずかしい問題はなかったことにする例

の病気です。むずかしい問題は見なかったことで通り過ごそうとする、

意味のない態度です。本日の朝日の記事にしても、「廃炉を進めようと

すると、大変なことになるぞ」という意味に取れる書き方です。



 脱原発をめざす勢力は、「再稼働反対」を唱えることだけにかまける

ことなく、「原発廃炉へのロードマップを作成させる運動」にも力を入れ

ることが求められています。




・1286 ・国民をコケにする野田内閣

2012-06-17 07:16:14 | 日記
おはようございます。

生き生き箕面通信1286(120617)をお届けします。



・国民をコケにする野田政権



 野田政権は、「消費税は増税する」、そして「原発は再稼働する」と、

二つの重要な決定をしました。いずれも民意を無視し踏みにじる決定

です。国民の多くは、「増税の前にやることをやった」とは思っていま

せん。増税の前にやらなければならないことはほったらかしで、税金

だけ召し上げる。原発にいたっては、例えば再稼働を決めた大飯原

発の場合、万一事故が起きた時に不可欠な「安全事務棟」ひとつで

きていないにもかかわらず、「安全だ、安全だ」と言い散らす。「ウソ

つき内閣」です。国民への「だまし内閣」です。



 決められない内閣が、決める内閣になったと思ったら、とんでもない

「ウソつき・だまし内閣」として立ち現われてきました。東京湾から突如、

ゴジラが現れたとでも申しましょうか。とてつもなくヤバいです。



 関西電力は、「大飯を再稼働しても、なお5~10%電力が足りない」

と強調しています。これは引き続き残りの原発も動かしたいという催

促です。原発に依存しすぎた経営体質の経営責任はだれ一人取る

こともなく、むしろ原発依存の経営姿勢をそのまま温存しようとしてい

ます。事実、現在も電気をじゃぶじゃぶ使う「オール電化」のPRを今も

しています。こうした電力会社の経営体質にメスを入れることもなく、

その体質を認めるのが野田政権です。つまり、「脱原発依存」という

言葉を口にする野田さんは、ハラのなかは「原発推進」でありながら、

世間をあざむくためだけに、「長期的には原発依存度を低くする」と言

っているだけ。「いま、この場を再稼働で乗り切れば、あとのことは知

らん」という無責任さ。「だましと無責任」でのさばるどうしようもない

内閣です。



 野田内閣は、私たち有権者をコケにしています。

 



 

・1285 ・日本は自滅の道を選んだ! さらなるデフレを覚悟しましょう

2012-06-16 06:22:26 | 日記
おはようございます。

生き生き箕面通信1285(120616)をお届けします。



・日本は自滅の道を選んだ! さらなるデフレを覚悟しましょう



 「談合づくし」という三文芝居を演じて、のダメさんお望みの「消費増

税」へ3党合意とやらが成立しました。何が何でも「今国会で成立させ

るんじゃあ」と、勢いづいています。



 2年後の2014年4月に3%上げて8%へ。さらにその翌年に2%アップ

して計10%とする方向がほぼ固まりました。これが実施されたらどうな

るのでしょう。まず、低所得者は直接大きな影響を受けますから、暮ら

しが立たない人が出てきます。現在年間3万人の自殺者は、跳ね上が

るのではないでしょうか。千人当たりの自殺者数では、世界一の「自殺

大国」へ。「貧乏人は死ね」という政治です。



 中小企業の中からも、存続できない企業が数多く出てきます。やむを

得ず、脱税に走ります。税務署も「大目に見ざるを得ない」ということに

なる。つまり、まじめに税を納めようとする経営者は首をくくることになり、

大手を振って税逃れをする経営者は生き延びる。ここにあるのは、モラ

ルの崩壊です。怖いことです。



 もちろん、増税実施前には、大きな「駆け込み需要」が出ますから、

一時的には景気が良くなったように見えます。しかし、その反動が大

きい。消費が落ち込み、デフレはさらに深刻化するでしょう。だから、

税収も上がらない。日本は完全に行き詰まります。



 私たちも、税金はビタ一文出さないと言っているわけではないですよ

ね。納得できるなら、気持ちよく出しましょう、というくらいの日本を思う

気持ちはあるのです。ただ、シロアリに食いつぶされる税金の出し方は

ご免こうむると言っているだけです。



 一方、目を世界に転じると、世界不況が迫っています。ユーロがさら

に不安定化し、アメリカ経済も不調、中国やインド、ブラジルなどもおか

しくなってきている。またぞろ「ノストラダムス」先生がよみがえりそうな

風景です。世界滅亡。



 しかし、考えようによっては、いいチャンスかもしれません。私たちの

生活全般を根本から見直し、新しい価値観にもとづく生活を始める転

機にできるかもしれない。ただそれも、政治的なリーダー次第。やはり、

次の総選挙が大事になってきます。誰が増税派だったか、誰がそれを

押しとどめようとしたか、ちゃんと記憶しておきましょう。できれば、

増税派を「オトソー運動」に巻き込みたいものです。