生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信449 ・検察と大手紙が誘導した長崎知事選

2010-02-23 06:50:39 | 日記
お早うございます。アメリカはキューバの東に隣接するハイチで大地震が起こったのを契機に、治安を名目とした軍を送りいまや占領してしまったようです。
生き生き箕面通信449(100223)をお届けします。

・検察と大手紙が誘導した長崎知事選
 日本の政治の風景は、検察という名の”正義漢”が小沢という名の”魔女”を狩り立て、その様を大手紙が増幅して、「つまらん政治におとしめ、つまらん国に仕立てている」というところでしょうか。検察が小沢つぶしのために吹かせた風は、マスメディアがあおり立てて、大きな山火事になりつつあるともいえます。長崎知事選は自公支援の候補が民主など3党推薦の候補を破りました。

 検察が6月にも想定される検事総長人事に対する小沢の影響力排除と、捜査の全面可視化阻止を狙って、1年前から執拗に小沢つぶしの策をろうしてきました。

 その検察のシナリオ通りにマスメディアが踊らされるのは、検察が蓄積したメディア制御策が強力に機能するからです。その一つが、「出入り禁止」。出入り禁止を受けると取材ができなくなり、他社との競争に負けます。マスメディアとしては致命的でこれが最もコワい。

 出入り禁止には、三段階あり、「特捜部」「東京地検」「三庁(最高検、東京高検、東京地検)」と順を追って重くなります。これがコワいから、検察の裏ガネ問題など暴きようもないのです。

 小沢側が、いくら説明してもマスメディアはそれをきちんと伝えず、説明すればするほど、「あれはどうだ」「これはどうだ」となり、あり地獄です。説明すれば黒白は明確になると思われがちですが、小さなミスを騒ぎ立てて抜け出せなくなるのがいままでの実際の結果でした。

 そうした構図のなかで吹かせた風は、一種独特の「空気」となり、時代の流れを作ります。つまりいまは小沢つぶしが進み、それは民主つぶしにつながり、政権交代による日本の改革をつぶすことにつながります。小沢をつぶし、改革をつぶしてて高笑いするのは、検察と官僚勢力です。

 オザワにしても、年齢や健康からあと10年も持ちますまい。あっという間です。その間に、21世紀の地球に対応する国柄を整えられるのか。検察と官僚が画策している改革つぶしを、まともな軌道に戻すには、有権者の目と見識が欠かせないのですが、夏の参院選はどうなるか、予断を許さなくなってきました。




生き生き箕面通信448 ・トヨタはピンチをチャンスに逆転できるか

2010-02-22 06:25:23 | 日記
お早うございます。2の白鳥(スワン=吸わん)に似た形が並ぶのをきっかけに、今日から毎月22日は「禁煙の日」と医療機関の全国団体が提案しました。
生き生き箕面通信448(H22222)をお届けします.

・トヨタはピンチをチャンスに逆転できるか
 明日から2日間、米下院でトヨタ問題の公聴会が開かれ、”トヨタ・バッシング”はピークに達します。ぼくがトヨタに望みたいのは、適切な措置を取り、「ピンチをチャンス」に逆転させる対応です。なにしろいまやトヨタ問題は、日本の「技術の高さと品質の良さ」自体に対するバッシングの意味を持ってきているのですから。

 「ピンチをチャンスに変える」方法は、明確です。「指摘された問題点をすべてクリアする」と公聴会で宣言し、それをやってみせる誠実な対応です。すべての問題をクリアしたあとは、ラフード運輸長官に「トヨタ車は安全だ」と安全宣言を出させればいいのです。多大な費用がかかっても仕方がない。それしか生き延びるみちはないはずです。

 「ブレーキが全く利かない!交差点に近づいている!」、このあとの衝撃音と悲痛な叫び声の録音を、米テレビが全米に向け繰り返し流したと報じられています。高速警察の警官一家4人が高速道路で起こしてしまった死亡事故の模様です。車は、トヨタの高級ブランド「レクサスES350」。

 アメリカの”誇り”であったゼネラル・モーターズ(GM)を抜いて「世界一」に躍り出たトヨタ。「いずれはめられるだろう」という予感はありました。オバマ大統領を当選させた支持勢力の有力団体が全米自動車労組(UAW)です。経営破たんしたGMの経営権は、いまや米政府とUAWの手にあります。トヨタの車が売れなくなれば、その分、販売競争は有利になるのです。

 ラフード長官は「すぐにトヨタ車の運転を中止すべきだ」と米議会で発言し、さすがにその後撤回しましたが、大統領報道官は「大統領は長官の仕事ぶりに満足している」と声明を出しました。

 トヨタも対応が遅いし、お粗末。危機管理がなってない。御曹司社長をいただいたからか、御曹司を米議会でさらし者にしたくないという”身内”の茶坊主意識が働いたのではないか。

 日本人の物づくりに対する誇るべき伝統は厳しい「匠の心」でした。トヨタは”三河の田舎ざむらい”とおとしめられながらも、営々と「匠の心」を大切に物づくりに励む一面がありました。それがなければ、単に販売力だけでGMを抜くことはできなかったはずです。

 ところが、称賛を浴び続け、ついに世界一になり、いつの間にか忍び寄る「おごり」というわなに捕まってしまった。日本経済そのものがたどってきた道でもあります。

 ここからどうして立ち直るのか。誠実に「匠の道」に立ち返るしかないはずです。豊田章男社長には、公聴会というさらし者の場を、「さすがトヨタ」と納得させるメッセージを伝える絶好の場に逆転させてほしいものです。







生き生き箕面通信447 ・オランダ国民はアフガンからの撤退を選択?

2010-02-21 07:30:13 | 日記
お早うございます。明日は平成22年2月22日で、スワン(白鳥、吸わん)の姿をした2並びの日だから、サラダ記念日ならぬ「禁煙の日」だそうです。
生き生き箕面通信447(100221)をお届けします。

・オランダ国民はアフガンからの撤退を選択?
 本日の朝刊各紙はブリュッセルからの特派員電で一斉に、「オランダ連立政権崩壊 アフガン駐留巡り対立」と伝えています。

 オバマ大統領のアフガン増派の戦略を受け、オランダのバルケネンデ首相は今年8月で期限が切れるオランダ派遣部隊の駐留延期をはかろうとしたのですが、連立3党のうち駐留延期に反対の労働党が連立から離脱、政権崩壊となりました。近く総選挙が行われる公算です。

 オランダの駐留規模は、読売は約2000人(朝日1900人、日経200人)で、北大西洋条約機構(NATO)主体の国際治安支援部隊(ISAF)に派遣。しかし、兵士21人が死亡したことなどから、国民の間に反発が高まっていました。

 アメリカが主導するテロ対策としてのアフガン攻撃は、全く出口の見えないドロ沼状態です。かつてベトナムで陥っていたのと同じ状態なのです。アメリカはベトナムからはすごすごと敗退せざるを得ませんでした。アフガンでも同じ道をたどるのでしょう。そこに住む住民からの支持がないまま、他国人であるアメリカが勝手に他人の国土で戦闘を繰り返すのは、どだい無理な話です。

 アメリカは、ベトナムからの教訓は何も学ばなかったようです。というより、いつも戦争をしていなければ経済が持たない「産軍複合体」の本質が無理な戦争に駆り立てているようです。ノーベル平和賞のオバマさんでも、それに抗することはできないのです。オバマさんも、所詮はアメリカの世界戦略を演出する「奥の院」の操り人形なのですから。

 日本がどう対応すべきか、考えどころです。沖縄の基地からは、アメリカ海兵隊の兵士がどんどん送られ、どんどん死傷者が出ています。テロ対策と称して武力で押さえつけようとしてもムリという結論は出ているのではないでしょうか。結局、遠回りのように見えても、民生の安定、国民の生活の向上を実現する努力が最も大事なのではないか。ペシャワール会の中村哲さんは、身をもって示しています。

 オランダが、かなりの経費をつぎ込んで兵士を派遣していたのであれば、そのカネを民生安定に回すようにする、そうした選択へ向かうことを期待します。オランダの動きは、NATO加盟国にも影響を及ぼし、いずれはアメリカ自身の政策全体にも波及することを期待します。

 そうした世界が広がるように努力することが日本の役割であり、沖縄に新しい基地を造ることではないはずだと思うのですが、どうでしょう。






生き生き箕面通信446 ・それでも「沖縄」なのか

2010-02-20 06:42:21 | 日記
お早うございます。タイガー・ウッズが「ゴルフに戻りたい」と世間に許しを得る会見をしました。
生き生き箕面通信446(100220)をお届けします。

・それでも「沖縄」なのか
 普天間基地問題は、どうやらキャンプ・シュワブ(沖縄県名護市)の陸上案へ決める気配が濃厚となってきました。先日の名護市長選挙で「基地はこれ以上、海上にも陸上にも造らせない」を公約とする稲嶺進氏が1月24日に当選した時には、だれしも「もう沖縄には無理だ」と感じたのではないでしょうか。

 それからひと月も経たないうちに、その名護市に決めようとする鳩山政権。これが私たちが選んだ、民意の結果になろうとしています。

 鳩山首相は、政権交代前には「国外、県外」を主張し、「最低でも県外」と言明していました。それは有権者との公約のはずです。しかし、国外、県外の候補地を考え、真剣に交渉した形跡もないまま、今は県内、それも名護市。

 もうひとつ解せないのは、「普天間撤去」について検討しようともしない姿勢です。相手国がある案件は、政権交代しても「継続性が尊重されなければならない」という一種のルールがあるにしても、安保条約改定50年の節目の政権交代であってみれば、日本国内にある外国の軍用基地すべてについて再検討する過程は不可欠です。その検討を経たうえで「基地は必要」と判断するなら、それはそれで尊重すべきでしょう。

 時代は大きく変わり、国際環境も冷戦の終結を経て様変わりです。今どき、外国の大規模な軍事基地がでんと居座っている先進国などどこにもありません。まるで占領状態がそっくりそのまま残っているのです。

 しかし、日本人に対するアメリカからのマインド・コントロールは、「アメリカの基地がなければ、北朝鮮や中国の脅威から守れない」と、盲目的に信じ込まされるところまで達しています。目にかぶさったウロコを落としてみれば、従属国・日本の姿が見えるはずです。

 わたしたちは鳩山政権とともに「アメリカの属国」の道を続けようとしています。それも「沖縄に犠牲を押し付けて」です。太平洋戦争で唯一、地上戦が、それも凄惨きわまる戦闘が行われた沖縄。しかも戦後もずっと虐げられた状態が続きました。それには、昭和天皇がマッカーサーに「どうぞ沖縄を50年でもそれ以上でも使ってください」と申し出たことが背景になっています。

 いま、アメリカの軍用機が沖縄の小学校に墜落したり、あるいは少女の暴行事件が起こったら、わたしたちはどんな反応をすべきでしょうか。「それでも基地は沖縄へ」を容認するのでしょうか。やむを得ないのでしょうか。いずれまた、事故は必ず起こります。何よりも、自分の住んでいる地域に基地を持ってくるといえば、どうなのでしょう。例えば橋下知事が「関空に海兵隊基地を受け入れる」といえば、賛成するのでしょうか。

 いまどき、お互いにミサイルを撃ち合う戦争などやろうと思うほど馬鹿げた国はありません。いくら北朝鮮でも、日本とミサイルを撃ち合うでしょうか。原爆を積んだミサイルを撃ち込むのですか。陸上部隊が相手国に上陸して攻めるのですか。本当にそうした地上戦が起こるとお思いでしょうか。仮に、北朝鮮が日本に原爆を撃ち込んだとして、それで何の得があり、何を取れるのでしょう。

 「コワいぞ、コワいぞ。オオカミ来るぞ」は、アメリカのマインド・コントロールなのです。日本人は催眠術から目を覚ます時期です。自分の国の安全保障は、自分で考え、自分で対応する原点を確立すべきではないでしょうか。「沖縄にアメリカの基地はいらない」と明確にすべき時期だと考えます。







生き生き箕面通信445 ・温暖化対策ビジネスは「原発」で―やはり出てきました環境バブルの本命

2010-02-19 06:54:40 | 日記
お早うございます。亡くなられた藤田まことさんは「テレビでおいしいご飯を炊き続けた人」だそうです。
生き生き箕面通信445(100219)をお届けします。

・温暖化対策ビジネスは「原発」で―やはり出てきました環境バブルの本命
 30年の眠りから覚めて、アメリカが「原発ビジネス」に本格復帰します。その推進者は、ノーベル平和賞受賞者のオバマ大統領です。

 オバマさんが16日に、米電力大手が計画する2基の原発に「83億ドル(7470億円)の政府保証を供与する」と発表しました。これに続いてチュー米エネルギー長官はさらに「6から10基に政府保証を付与する」と言明しました。その背景には、オバマさんが今月上旬に議会に提出した予算教書で、原発建設への政府保証を540億ドル(4兆8千6百億円)に拡充するとした提案があります。

 アメリカでは、1979年のスリーマイル島での原発事故以来、原発建設がストップしていました。しかし、保守派からの建設解禁の要求が強く、またオバマさんは温暖化対策法案を議会で通すためには共和党の協力が必要と考え、今回の措置となったと報じられています。

 オバマさんは、大統領就任当初から「グリーン・ニューディール」を訴え、あたかも雇用対策に力を入れるかのような打ち出し方をしました。しかし、この「グリーン・ニューディール」の本質は、アメリカが仕掛ける次なる新たな経済システム、いわば「環境バブル」のシナリオにそったものなのです。それもソーラーや風力などではありません。本命は原子力発電、原子力ビジネスなのです。「頃やよし」と、満を持して姿を現しました。

 「不都合な真実」で一時もてはやされたゴア米元副大統領も、近く出てくるでしょう。ゴアさんの環境対策の本命も、実は原発推進だったのです。しかし、期待に沿えずに失速してしまいました。それでも諦めないのが、アメリカ”奥の院”で、次なる仕掛けを考えている方々です。

 原発は、クリーン・エネルギーと位置づけられようとしていますが、とんでもない。ダーティーさでは、世界中の怪獣を束にしても敵わない「ウランマン」です。なにせウラン235の半減期は7億年。ウラン235は、ヒロシマに落とされたリトルボーイの原爆に使われたものです。ナガサキのファットマンに使われたプルトニウムは半減期が2万7千年です。そしてこの人命に多大な影響を及ぼす放射能対策はほとんどゼロ。この出口対策を充分にしようとすれば、原発はとても採算にのりません・

 固形化して地中深くに埋めるなどという姑息な手段が喧伝されていますが、それで大丈夫という保障はとてもありません。何万年、何億年のうちに、たとえば海底だったところがいまではヒマラヤ山脈になっているのですから。そうなれば、もうチェルノブイリどころではありません。

 それとも私たちは、いまさえ良ければ、子孫の時代はどうなっても構わないという選択をするのでしょうか。ノーベル平和賞を受けたオバマさんの”化けの皮”がはがれようとしています。というよりも後ろでオバマさんを操っている人たちの恐ろしさがいままた姿を現しつつあるということです。