お早うございます。
生き生き箕面通信1948(140423)をお届けします。
・オバマ国賓来日で”屈辱外交”2日半の幕開け
オバマ大統領さまが国賓として本日4月23日に来日して下さる。「虎の威を借る」安倍首相にとりましては、念願かなってさぞ喜ばしいことでしょう。なにしろ「国賓」としていらしてくださるのですから。安倍さん自身は訪米した時に、普通のランチだけであしらわれましたが、そんなそっけない扱いなどぐっと飲み込んで、「オバマ国賓効果は、国内の態勢をより盤石にしてくれる」と、ついさもしい頬がゆるむ。
とくに、共同文書に、得意の「積極的平和主義」という文言を盛り込み、オバマ様の「リバランス」(アジア重視戦略)と肩を並べて、アジアを睥睨するかのようなのですから。「虎の威」よろしく、「尖閣は安保条約の適用範囲」ということを再確認できたのだそうです。中国をにらんで、「いったん事が起きれば、日米安保が動き出す」というぶっそうな含みですが、「虎の威」をかぶったキツネ安倍には、何とも頼もしいかぎりです。
しかし、冷静に考えれば、アメリカの議会は「たかが岩礁みたいな尖閣のために、我が国の軍隊を動かすなどもってのほか」と許すはずもなく、オバマ氏が本気で中国と対峙することはまったくないと断言できます。
世界の潮流は、かつてのドンパチやる時代ではなくなっています。まして中国は、アメリカにとって最重要な戦略的パートナーもっと高度な情報戦を展開しています。しかし、安倍氏の発想は、戦闘機や空母こそハイテクですが、しょせんドンパチやらかす時代遅れの頭です。
それにしても、「国賓」は高くつきました。国賓としておいでいただくために、「集団的自衛権を行使できるようにする」という手形を落とさなければならない。アメリカさまに代わって、さまざまな国に援助金もばらまかされます。アメリカへ輸出する日本車への関税は、20年先に引き下げることを考えるというとんでもない”妥協”をしました。このほかにも、郵貯の蓄えをアメリカさまに差し出す段取りもめどをつけられました。これだけの「国益の損失」は、以前なら戦争もののはずです。
今夕、羽田に着くオバマ氏は、国賓ながら夜遅い到着のために、安倍首相との夕食会は”非公式”扱いだそうです。屈辱ものですよ。それでも日本のメディアは、官邸から流されるリーフレットのままに、事の本質を隠して報道します。屈辱外交を隠して、日本の誇りをずたずたにしているのは、朝日新聞も読売新聞も、NHKもみんな同類です。政治が政治なら、メディアもメディア。
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