生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

・1231 ・小沢裁判はそもそも成立しているのでしょうか

2012-04-22 07:00:09 | 日記



 おはようございます。

 生き生き箕面通信1231(120422)をお届けします。



・小沢裁判はそもそも成立しているのでしょうか



 小沢一郎氏に対する26日の判決を控え、本日4月22日の朝日、読売

両紙がそれぞれ「この裁判は一体、なんだったのか」という検証を始め

ました。本日は両紙とも(上)となっていますから、おそらく上、中、下の

3回シリーズになるのでしょう。



 朝日は「特捜 見立てに猛進」「力見過ごせない全面戦争だ」という見

出しです。1回目の今日は、検察が小沢氏の政界での影響力をそぐ目

的で事件を仕立て、地検特捜部の必死の捜査にもかかわらず特捜では

事件にできなかったために、市民からなる検察審査会にしりぬぐいさせる

ことになったことをにおわせる内容です。取り調べの過程で、田代政弘

検事の捜査報告書でっち上げが暴露されたことにも一応触れています。



 読売は1回目は「密室調書 不信招く」を見出しにしました。ここでも一応、

検察の捜査のあり方、とくに石川知裕、衆院議員(当時、小沢氏秘書)に

対する取り調べは違法捜査で問題があったとしています。しかし、驚くのは、

違法捜査だったと認めながら、「調書が否定されたことが、直ちに陸山会事

件の崩壊を意味するわけではない。被告や証人の供述・証言と客観証拠を

もとに、地裁は石川氏ら3人の有罪(控訴)を認定した」と特記しています。



 読売はこの日、4面でも小沢問題を大きく取り上げ、民主党内での「処分

解除 本来は『判決確定時』」と、処分解除は先送りすべきとにおわせる紙

面づくりでした。つまり、読売は、あくまでも「小沢は罪人」というキャンペー

ンを張っているわけです。



 しかし、この裁判、朝日も触れているように、田代検事のニセの捜査報告

書が決め手となって強制起訴へ持ち込まれたものです。いわば、市民の裁

判官役をだまして強引に裁判に持ち込んだものです。であってみれば、持

ち込んだ基礎が崩れたのだから、裁判そのものが成立していないはずです。



 これは、司法の独立、あるいは真の民主主義の観点からも、最も大事な

点のはずです。ところが、日本ではこうした問題になると、原則がどこかへ

すっ飛んでしまい、真の民主主義がいつまで経っても形成されません。



 恐ろしいのはすでに今から、「また、推認有罪」になるのではないか、とい

う見方もまことしやかにささやかれていることです。「かくかくしかじかと考え

るのが合理的である」という言い方で有罪が決められるなら、推定無罪の

原則はもちろん、真の民主主義も崩壊です。



 26日の小沢判決の内容は、日本の民主主義が機能するか、あるいは

民主主義の後退となるのか、の分岐点となります。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿