生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

・1230 ・混迷しつつ、その実、実に面白くなってきた

2012-04-21 06:50:21 | 日記



 おはようございます。

 生き生き箕面通信1230(120421)をお届けします。



・混迷しつつ、その実、実に面白くなってきた



 問責を突きつけられた2閣僚の処遇をめぐって、「辞めさせろ」と主張

する自民党と、「拒否する」野田首相という「対立構図」になっています。

おそらく連休明けにまたもや内閣改造の形で二人を入れ替えることに

なるという見方が強いようです。つまり、この対立構図はみせかけの

茶番対立、いってみればシナリオ通りの”できレース”です。



 もうひとつの対立構図はより鮮明になってきました。輿石幹事長と

野田官邸との対立です。こちらは見えにくく、一見深刻です。対立軸の

本命は、消費増税問題。「政治生命を賭ける」と表明して退路を絶った

形の「のダメさん」に対し、できるだけ先延ばしを考えている幹事長。



 幹事長にしてみれば、ほぼ1年以内と目の前に迫ってきた総選挙対策

が最大の問題です。このまま突っ走って消費増税を実現しても、選挙に

負けてしまえば、自民党の思うつぼ。ここは増税をもう少し先に延ばして

でも、民主党政権をどう継続させるかが、幹事長の最大の課題です。

だから、ことあるごとに「解散をしない。党を割らない。これを原則に努力

する」と強調しています。これは、消費増税に対し徹底抗戦する小沢グ

ループに配慮してのことでもあります。そうである以上、のダメさんがい

くら発破をかけても、どこ吹く風です。「輿(こし)さん、やるなあ」、ひょう

ひょうとマヌーバー(面従腹背)を演じてはる。



 輿石幹事長は、日本が置かれている状況がよく見えているのかもしれ

ない。いや、きっとそうだ。小沢一郎氏の政権中枢への復帰を粘り強く

待っているに違いありません。そうでなければ、かなり早い段階から、

「小沢氏に対する判決が無罪なら、ただちに処分を取り消すのは当た

り前だ」と言い切るわけがないではないですか。



 もし、のダメさんが立ち往生し、消費増税が今回先送りになれば、野田

政権を仕切ってきた財務省にとっても大きな痛手です。ましてや、最も

嫌いな小沢の復帰となれば、恐怖そしてパニック。だから、いま見えな

いところで火花を散らしているのは、実は財務省vs小沢、の対立構図

といえます。あるいは、官僚vs小沢といってもいい。そして、長く続いて

きた対決もあと6日ほどで当面の結論が出ます。



 表面では混迷が深まっていますが、実際には混迷がようやくほどける

時期が近づいているように見えます。楽しみです。


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