生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信202 ・姑息な目標――温暖化ガス15%削減

2009-06-11 06:25:04 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信202(090611)をお届けします。

・姑息な目標――温暖化ガス15%削減
 今朝の各紙は、日本の温暖化ガス削減目標を大きく取り上げています。麻生首相自らが「05年比15%削減」を発表し、「経済危機のなかでも地球温暖化対策を怠ってはならない」と大見得を切りました。

 ところが、これはとんだ噴飯ものの「姑息なごまかし」で、これでは国際交渉で相手にされないでしょう。第一、基準年を1990年(京都議定書時)から、2005年に変更し、削減目標の数値を大きく見せかける姑息さがばればれなこと。第二に、経済界の顔色を伺って決めた数値で、真に地球温暖化対策に取り組もうとする覚悟がみられません。

 昨日、「信なくば立たず」と申しましたが、この地球環境問題でも、「理念がなく、目先でごまかそう」という姿勢がプンプンとにおい、悲しくなってしまいます。

 90年の京都議定書で決まった数値は、日本がもたもたしている間に、欧米が手を組んであっという間に彼らに有利な内容でけりをつけられました。その後、日本がふうふう苦しんで、結局、目標を達成できず9000億円の金で他国の排出権を買ってこなければならなくなったのです。

 地球環境を、人類が生き延びるかどうかの瀬戸際の課題と受け止めれば、もっと「野心的な目標」を掲げなければ、日本の恥です。政府よりの日経新聞ですら、今朝の社説で「国際交渉を主導できる中期目標なのか」と、きびしく批判しています。

 野心的な目標を掲げ、それを達成しようとすれば、社会を変える「覚悟」が必要です。それは、物質的な豊かさを追い求めてきた時代から、「精神的な豊かさ」へ大転換するチャンスでもあると考えます。「平成維新」ともいうべき「革命」を行わなければ、日本は良くならないのではないでしょうか。

 エネルギーひとつをとっても、安易に原発に走るのではなく、太陽、風力、波動、地熱、その他ありとあらゆる自然の恵みを生かす知恵をしぼれば、化石燃料から脱することができると信じます。

 「生活革命」も必要になります。人間も自然のなかの生物。これまで地球をいじめ、地球を収奪の対象とし、我がもの顔に振る舞いすぎてきてはいなかったでしょうか。ここにこそ、謙虚に思いをいたす原点があるはずです。

 政治に「信」を回復し、地球規模の課題にいま、取り組む覚悟を決めたいものです。

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