生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信906 ・「反小沢」にこり固まる朝日新聞の罪

2011-05-31 06:26:25 | 日記
おはようございます。「貞観(じょうがん)以来という大震災が、人間の生き方を千年単位で考え直すよう迫っています」という問題意識の連載「仏典に学ぶ 日本千年の智慧」(月1回)が、昨日の朝日新聞夕刊(5面)で始まりました。いい企画もあるのですが……。
生き生き箕面通信906(110531)をお届けします。

・「反小沢」にこり固まる朝日新聞の罪

 菅政権による「パフォーマンス政治」がこのまま続けば、「日本は間違いなく破たんする」と、ぼくは確信をますます強めています。もちろん、正反対の考え方の人も多くいます。

 正反対の考え方の代表のひとつが、朝日新聞です。本日の朝刊2面で「復興より不信任案?」という大きな見出しを立て、「今は首相を取り変えようとする『政局』をやっている場合ではない」とキャンペーンを張っています。さらに12面の社説では「内閣不信任案 その前にやる事がある」との見出しで、復興基本法案成立が最優先と強調しました。

 朝日新聞に決定的に欠けているのは、「このまま菅政権が続いていくと、私たちの日本はどうなるのか」という視点です。朝日は本当に「当面は現状を続けることこそ最善」と言い切れるのでしょうか。朝日の主張は、歴史の検証に耐えられると自信があるのでしょうか。朝日にあるのは、「不信任案は小沢系議員が同調しなければ成立しない。小沢を復権させてはならない」と「反小沢」でこり固まった小さく狭い意識だけのように見えます。

 日本はいま、明治維新に匹敵する歴史の分かれ目に遭遇しています。世界の大きな情勢も、第2次世界大戦から70年近くを経て、大きな歴史の曲がり角にあります。東西冷戦が終結しましたが、「平和の果実」を共有するところへは到達していません。むしろ「テロとの戦い」が深刻化し、経済は「新自由主義がばっこ」する中で、世界的に格差がますます大きくなっています。「人間の尊厳」が軽んじられつつあります。地球上の人口はどんどん増えています。食糧不足やエネルギー不足が一層深刻になっています。

 日本丸は菅政権とともに沈むわけにはいきません。朝日は「政局をやっている場合ではない」という一見受け入れやすい主張で、菅政権の延命に手を貸しています。「菅政権」の本質は、財務省主導(官僚主導)と、アメリカ政府の要求を日本国民に押し付けるかいらい政権です。

 あす、あるいは明後日、不信任案が提出される見通しが強まりました。朝日の俗論(あえて俗論という)に惑わされず、日本が世界の中でいま本当にやらなければならないことを考えたいと思います。


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