生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信203 ・ついにパンデミック宣言――人間力が試されます

2009-06-12 06:33:28 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信203(090612)をお届けします。

・ついにパンデミック宣言――人間力が試されます
 日本時間の本日午前1時過ぎ、世界保健機構(WHO)のマーガレット・チャン事務局長が記者会見で「新型インフルエンザ(豚インフル)の警戒水準を世界的大流行(パンデミック)を意味する最高の「フェーズ6」に引き上げると宣言しました。死者100万人に及んだとされる1968年の「香港風邪」以来41年ぶりと伝えられています。

 ただ、専門家は「国内でとくにあわてる必要はない。症状は軽く、途上国に注意を喚起する意味合いが強い。しかし、油断はできず、警戒が必要だ」と指摘しています。

 いまは冬に向かいつつある南半球、オーストラリアなどでの流行が中心ですが、北半球でもアメリカ、メキシコでくすぶり続けていますし、日本でも関東に患者が発生しています。本格的な流行は、今秋になるのでしょう。

 病院や診療所の医師、スタッフにまでひろがったとき、対策はあるのでしょうか。また、患者を「危険視」するあまり「差別」する意識の問題は、どうでしょう。一時、大きな企業でも、「関西からは出張に来なくてよろしい」というところがあったそうです。関西の人間はすべて保菌者扱いです。そうした「差別意識」と「必要な隔離」とを、適切に判断できるかは課題としてまだ残されています。

 電気、水道、ガスなどのライフラインの職員は、必要な人数をどう確保し、インフラの運営に支障をきたさないようにできるか。こうなると、行政はもちろん、企業、地域の住民団体を含めて、役割分担を合意しておく必要があるはずですが、それは大丈夫でしょうか。社会全体としての「人間力」が試されそうです。「自己責任」と「社会の責任」とのバランスのとれた対応。「人間だから」こその見せ場でもあります。 

 でも、実際には大きな犠牲が出てからしか対応できないのが常。強毒性に変異しないことを祈り、自分の周りにこないことを祈り、手洗いとうがいにいそしむ日々となりそうです。

 もうひとつ、社会のなかにギスギスした亀裂だけは作られませんように、そしてそれが残りませんようにとも祈ります。

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