生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信201 ・「消費税12%?」――信なくば立たず

2009-06-10 06:16:36 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信201(090610)をお届けします。

・「消費税12%?」――信なくば立たず
 今朝は各紙とも政府の「骨太方針」とやらを大きく取り上げています。しかし、その「骨太方針」は、日本をどこへ持っていこうとしているのか肝心の「哲学」が全く見えません。そして、「消費税を上げたい」という財務省の魂胆だけがしゃしゃり出ています。

 先進国中最悪の財政状態とされる借金大国日本としては、財政再建が急務であることにだれも異存はないと思います。それでは、日本の国づくりの基本はとりあえず棚上げして財政再建に集中すればいいのでしょうか。

 地球規模の大きな問題――まもなく100億人に届く人口爆発、それに伴う食料不足、エネルギー不足、悪化する一方の地球環境、そして核拡散――が差し迫っているなかで、日本はどんな立ち位置を取るのか。国内には、少子高齢化に伴う年金、福祉、医療政策、さらに雇用対策と課題が山積しています。国民生活の不安を除き、安心・安全をどう確保するのか、そのための財政をどのように運営するのか。

 最も基本は、政治に国民の信頼があるか、です。世論調査では、麻生内閣に対する支持率は水面すれすれの超低空飛行です。現在話題の郵政社長人事ひとつをとっても裁断を先送り。何でも先送りで、アニメの殿堂づくりなど補正予算はじゃぶじゃぶバラマキの借金政策。国民の信頼を得られるわけがありません。

 「骨太」で、どんなに立派な絵を描いても「信」がなければ、相手にしてもらえないのは当たり前。

 「骨太」は、もともと財務省の官僚が書いた作文です。「ともかく消費税を上げなければならない」ということを大前提にシナリオを作っています。「信」を得ようとするものではなく、国民をいかにたぶらかして「消費税アップやむなし」の空気をつくるか、そのための「財務省文学」、いや「まずいプロパガンダ」にすぎません。

 問題は、今朝の新聞はそうしたことを伝えず、「新聞の論評力」の実態をさらしています。

 最近は「新聞が面白くない理由」(講談社)という本がそこそこ売れているそうですが、さもありなん。

 自公政権の「信」、新聞の「信」が、いまや風の前のチリのごとし、です。

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