おはようございます。
生き生き箕面通信1194(120316)をお届けします。
・日本は進むべき道を進んでいるのでしょうか
日本の政治の実権を握っているのは、民主党であり、現在は野田
政権のはずです。日本を引っ張っていこうとしている具体策は、消費
税増税、TPP(環太平洋経済連携協定)推進、普天間基地の辺野古
への移設などです。これは、政権交代の選挙で有権者に約束した政
権公約(マニフェスト)とは真逆。いまやマニフェストの内容はボロボロ
にされ、見る影もありません。消費税しかり、子供手当てしかり、高速
道路無料化しかりです。
なんといっても「理念」の崩壊が悔しいではありませんか。「コンクリート
から人へ」と人間を大事にする政治を掲げたはずです。それを一言で
表したのが、「国民の生活が一番」でした。
いま、野田、岡田、仙石、前原などの政権中枢の各氏が、国民を持って
いこうとしている方向は、国民が「何かおかしい。何かが違う」と感じてい
る道です。枝野、玄葉、安住などの重要閣僚の立場にいる面々も同じ穴
のむじな。いずれの各氏にも共通しているのは、官僚に操られているパ
ペット(操り人形)だという点です。その官僚のトップに君臨する財務省。
現在財務省のトップは、言わずと知れた勝栄二郎・事務次官です。永田
町や霞が関では「影の総理」として広く認知されています。野田首相を誕生
させるべく工作したのも、勝次官だったと伝えられています。勝氏は財務省
の身内からは、「総理」「総理」と呼ばれているとか。野田首相自身、今でも
さまざまなことについて、勝氏に相談し、相談した後は元気になって、「ぼこ
ぼこだけど、頑張る」元気が出るノダ。勝氏は、”影の”どころか、実質的に
は”真の”総理の地位にある。
日本は大宝律令の時代に確立して以来、官僚国家を続けてきました。
戦前、戦時中は陸軍をはじめとする軍部官僚が日本を牛耳り、「大本営」
発表一辺倒で塗りつぶされました。戦後の「民主主義」といわれる時期
も実際には、官僚が動かしてきました。その官僚は、戦後復興期には
国民の望む方向と一致していました。ところが、高度成長期が終わり、
財政が思うにまかせなくなるとともに結局、大手の企業を中心とする
市場原理主義の方向へ重点が移ってしまいました。そして、官僚トップ
の財務省が「新大本営」として、政界ばかりでなく、経済界、学界、さら
には言論界をも牛耳ることになってきたのです。
日本の民主主義は、いまだ未熟といわざるを得ません。民主主義は、
日常的に鍛えに鍛えていかなければ、私たち意のままにならない。そ
れは、民主主義の先輩国にあたるイギリスやアメリカですらいまだに
確立しているとはいない実態からも明らかです。
ただ、日本にかすかに希望の明かりが感じられるのは、民主党内で
野田主流派に異を唱えている面々です。異を唱えている面々は「小沢
グループ」とされています。このグループの人々が主張していることは、
ごく当たり前の事にすぎません。「増税の前にやらなければならないこ
とが残っている。原発を再稼働する前に、もっと検証すべきことがある。
TPPに進む前に『東アジア共同体』など、近隣国とのFTA交渉をやる
べきだ」など。
結局、今年中には決着をつけなければならないのではないでしょうか。
つまりは、政界再編です。もっと政治が国民のものにする潮流が必要
です。布石は着々と打たれているようです。
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