生き生き箕面通信

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生き生き箕面通信752 「小沢さんが表舞台に登場することを楽しみに待ちたい」と、茂木健一郎氏

2010-12-28 06:13:29 | 日記
おはようございます。社会科学の立場から「日本の政治の実態」をみると、政府への国民の信頼度ひとつで測っても、「途上国」のランクだそうです。
生き生き箕面通信752(101228)をお届けします。

・「小沢さんが表舞台に登場することを、楽しみに待ちたい」と、脳科学者・茂木健一郎氏

 「小沢一郎という人の真価は、日本の因習を離れ、国際的な文脈の中にあって初めて明らかになるのではないかと思う。小沢さんが表舞台に登場することを、楽しみに待ちたい」と、脳科学者の茂木健一郎さんは対談後の感想をこう書いています。週刊朝日の今週号(1月7・14合併号)に掲載された記事で、見出しは「小沢一郎すべてに答える」。

茂木さんは、「なぜ政倫審に出ないのか」「水谷建設から裏金が渡ったのではないか」「新生党解党時
に残った金など4億5千万などを”私兵”を養うために使うのはいかがなものか」など、聞くべきことをきちんと聞いて、そのうえで、表舞台への登場に期待を表明しました。

 一方、本日の読売新聞の社説は「逃げ切りなら許されない」という見出しで、「菅首相は、本当に小沢氏の国会招致が必要と考えるのであれば、法的拘束力のある証人喚問の実現を目指すべきだ」と主張しています。まるで、「悪者は早く国会に引き出して、強いお裁きを受けさせるべきだ」と言わんばかりの論調です。

 そして、「ポーズだけの『脱小沢』では、野党はもちろん、国民の理解も到底得られまい」と、民主党の尻を叩いて結論としています。

 小沢氏は1年以上もかけて検察の火の出るような厳しい追及を受けて、その結果、「不起訴」の結論が出たものです。それを、「いや、あいつは怪しい」という印象を新聞が振りまいて、そのうえでさらに「お裁き」にかけようというのですから、読売の論調は「人民裁判」あるいは「魔女裁判」の類と変わるところはございません。

 ぼくが読売新聞に期待したいのは、「小沢追及」にそれだけの情熱をかけるのであれば、せめてそれと同じくらいのエネルギーで「焦眉の政策課題」の解決に知恵を出し、鋭い論調を張り、そちらの面でもがんばっていただきたいということです。

 とくに読売新聞は、小沢排除に執拗な論調を重ねてきました。アメリカの現政権も「小沢警戒」を少しも緩めていません。検察が「不起訴」としたものを、かくも長きにわたって追求し続け、なんとか「闇に葬ってしまおう」とする意図は何なのでしょうか。

 茂木さんは、こう質問しています。「個人的には、強制起訴された人が首相になっても何の問題もないと思うのですが、やる気はまだあるんですか?」と。これに対し小沢氏は「僕としては、できるだけ早く公判で無実を認めてもらって、スッキリしたいと思っていますので、いまのところは考えていません」と答えていました。

 少し飛躍したことをいえば、「小沢問題」は、司法の面から日本の民主主義の成熟度をはかる試金石になってきたと思います。あるいは日本のジャーナリズムの水準をあからさまに示す問題となってきました。それはまた、国民の成熟度を示す鏡でもあると認識しています。

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