生き生き箕面通信

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生き生き箕面通信753 ・菅政権は官僚主導へ大転換

2010-12-29 06:36:19 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信753(101229)をお届けします。

・菅政権は官僚主導へ大転換

 仙谷官房長官が昨日、各府省の事務次官に対する年末訓示で、大臣、副大臣、政務官による政務三役会議に「次官や官房長が可能な限り出席、陪席するようお願いしたい」と要請しました。

 これは何を意味し、これからの政治にどのような影響をもたらすのでしょうか。一言でいえば、「官僚主導への先祖がえり」です。「『政治』は力不足だから、官僚さん助けてください」という菅政権側からのあからさまな「白旗」、SOSなのです。

 日本の政治は、田中角栄時代などわずかな例外を除き、官僚に支配されてきました。戦後間もなく行政ばかりでなく、立法や司法も官僚主導が確立し、長く続いてきました。

 官僚主導の根幹は、事務次官会議です。政治の根幹は法律です。その法律は、新しいものを1本作ろうとすると、関係する省庁が複数にわたることが通常です。だから、すべて事前に課長クラスを中心に各省庁間で厳しい調整を行い、それを次官会議でオーソライズするという段取りをたどります。つまり、次官会議ですべてが正式に決定され、大臣クラスの閣議はそれに署名するだけの単なるセレモニーとなり果てていました。
 
 それでは世界が激動する時代に、ダイナミックな政治は行えないという反省があり、国民も政権交代を選択したはずでした。

 ところが、民主党には、本当の政治主導を仕切れる政治的な力量を保持している人材は不足していました。端的な例が、蓮舫などという政治的力量もなければ、日本を引っ張る哲学も持ち合わせていない人間が大手を振ってまかり通る現実です。各省大臣をはじめ、政務三役も今は、どうなっているか。予算分捕りのための「族議員」となり下がってしまいました。自民党時代よりしまつの悪い政治状況が進行することになりました。

 この官僚主導をどうすれば、「国民のための政治」へ取り戻すことができるか、このことが真に分かっているのは、小沢一郎氏しかいない。

 かつて、田中角栄は、日中国交回復を成し遂げたのをはじめ、当時日米間の最大の懸案だった繊維交渉も解決し、列島改造にも大胆に取り組みました。エネルギーの自立を求めて当時のソ連との交渉も始めようとしました。最終的にはアメリカからの桎梏(しっこく)を逃れ、新の独立を果たそうとしました。それが、アメリカという「虎の尾」を踏むことになり、ロッキード事件をでっちあげられたのでした。

 角栄の直系である小沢一郎氏がいままた、同じような経過をたどらされています。

 官僚主導は、アメリカの息がかかったものになり下がっています。菅政権は、いよいよ官僚主導で米国の属国化の道をまっしぐらに突き進むことになります。

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