生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信1100 ・来年こそもっと「絆」を 

2011-12-13 06:41:59 | 日記

 おはようございます。東京で始まった「脱原発を求める住民投票」のための署名運動に対し、石原東京都知事は昨日の記者会見で「日本の経済発展のためにも原発は欠かせない」と持論を展開しました。
 生き生き箕面通信1100(111213)をお届けします。

・来年こそもっと「絆」を

 今年の漢字に「絆」が選ばれました。いまにも壊れそうな日本社会がかろうじて「絆」で踏みとどまっている。そんな印象を持ちますが、それでもこの「絆」という字に多くの人が特別の思いを寄せたことに、温かなものを感じます。

 「絆」は、また「結」(ゆい)であり、「ソリダリテ」(連帯)であります。かつて日本には「結」で結ばれたコミュニティがありました。多くのコミュニティが、実際に機能して、人々は安心感を得ていました。

 ソ連崩壊の遠因のひとつになったポーランドの民主化運動「ソリダリテ」。この「連帯」は、ワレサ議長に率いられ、圧政をはねのけて民主化を勝ち取り、同国人ばかりでなく、世界の人々にも希望と勇気を与えました。

 いま、日本は政治が漂流しており、国中が「無連帯」のアノミー状態に陥っています。ここから、「自分さえ良ければ」の悪しき個人主義がはびこり、無責任な権力主義が大手を振ってばっこしています。社会現象の「いじめ」も、アノミーのあらわれのひとつ。かつて若者が「新左翼」に走ったのも、オーム真理教などの「カルト集団」に走ったのも、アノミーから逃れるため仮初めの「連帯」を求めたとも指摘されています。

 沖縄の人々が強い意志で拒否する「辺野古新基地建設」に対し、野田政権は「それでも造る」と、人々を分断し続けています。「税と社会保障の一体改革」などを言いつつ、やっていることは何が何でも「消費税の引き上げ」です。社会保障はどのように改革し、将来の安心・安全はどうなるか、心強い提案は何があったでしょう。国民の安心・安全の分野でも、政府自らが実態として分断を図っています。

 黒人差別撤廃運動の指導者、キング牧師は 「I have a dream」(私には夢がある)と繰り返しながら、人々の「絆」を盛り上げて成果を勝ち取りました。「夢」には「絆」を強める何かが潜んでいます。

 今年も残すところわずか。来年も、無連帯のアノミー状態は続きそうです。しかし、私たちは「夢」を持ちましょう。気持ちを新たに「絆」を強め、「結」の精神を大切に元気を出そうではありませんか。


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