おはようございます。
生き生き箕面通信1794(131120)をお届けします。
・さらなる「隠ぺい大国」への道を行く?
本来誇るべき国であってほしい「日本」は近年、とくに政治の劣化が進み、経済界を含め、ごまかし、ウソ、隠ぺいが横行する嘆かわしい姿に変貌してきました。その様相をさらに強めて、しかも隠ぺいを合法化する「世紀の悪法」が成立間近となっています。まさに「隠ぺい大国への道」を突き進もうとしているのです。
今の弱体化した野党では、この法案の成立を阻むことがほとんどムリな状況です。むしろ野党の中からもこの悪法を「修正協議」と称する茶番劇を演じて、有権者の目を目くらましにかけさえすればいいとでも思っているかのように、進んで成立させようとする「みんな」が出てきています。野党第一党の民主党は存在感の一片すら示すことができませんでした。どうにもできないことに怒りといらだちを感じています。
国会を中心舞台とする永田町一帯が、自らの国をおとしめようとしています。なぜ、この愚かな法を、そんなに懸命になって作ろうとするのでしょうか。権力中枢の安倍政権は、国民を自由に操れる「オールマイティな権力」を手に入れることができます。法案成立を最も歓迎しているのは、霞が関の官僚たちです。隠し放題にできます。メディアから、うるさく取材されたり、追及されることも簡単に撃退できるようになります。
一方の有権者は、「知る権利」が奪われますから、何が真実か判断する材料がいちじるしく狭められます。ちゃんとした判断ができません。つまり、民主主義は機能しなくなります。現在でも「お任せ民主主義」で、正常な機能からは程遠い状況ですが、それがさらにひどくなるはずです。
野党が弱いうえ、致命的だったのは、マスメディアが分断されたことです。読売新聞は早々に、基本的には安倍政権側の立場であることを明らかにしました。報道を規制することになる法案に対しては、本来、「こんな法律はダメだ」と一蹴すべきところです。ところが、「一部を修正すれば法案は必要だ」という立場でした。
朝日新聞は本日11月20日の社説で、「この修正はまやかしだ」と、ストレートな見出しをつけ、「(この法案は)とても受け入れられることはできない」と、厳しく批判しました。
しかし、時すでに遅し、のようです。法案反対の世論を盛り上げるには、間に合いそうにないようです。委員会採決は少し延びそうですが、私たちは「悪法成立→隠ぺい大国」への幕開けを粛々と見守ることにさせられるのでしょうか。
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