お早うございます。
生き生き箕面通信2232(150202)をお届けします。
・日本国民をさらに危険に陥らせる安倍・読売・NHK連合
「日本の真の危険」が、安倍晋三首相の手で強力に進み始めました。「歴史的な暴走」の様相です。それをことのほかバックアップしているのが、読売新聞社に君臨するナベツネこと渡辺恒雄というワンマン会長(兼主筆)と、アベサマが送り込んだNHKの籾井勝人会長です。
「イスラム国」(IS)は後藤健二さん殺害にあたって、次のような警告を発しました。「アベが勝ち目のない(ISとの)戦争に参加するという無謀な決断をしたために、ゴトウを殺すだけでなく、お前の国民はどこにいようとも日本人に虐殺をもたらすだろう。日本の悪夢をいま始めよう」と。
安倍首相にとってこのメッセージは、ある意味で心から待ち望んでいたものだったようです。これこそ、湯川遥菜、後藤健二の二人を”いけにえ”として差し出し、見殺しにして手に入れた貴重なカードだったのです。邦人の保護を名目に「自衛隊を海外に派遣できるようにする」という年来の野望を果たすカードです。
安倍氏はさっそく、「邦人救出に自衛隊を使えるよう法整備を急ぐ」と言明しました。これに対して、新聞やTVは、まったく異論を唱えません。むしろ、「海外の日本人の安全のために当然の措置」と賛成のようです。
事実、新聞やTVは、安倍首相とまったく同じく、「非道、卑劣なテロ」と避難し、「テロに屈しない」を、〇〇の一つ覚えで繰り返しています。
安倍首相は「テロを壊滅するために戦っている有志連合の立場に立つ」と、繰り返し強調しています。そのうえで、「テロに屈しない」のだから、その先にあるのは「テロと戦うことも辞さない」であり、「自衛隊の派遣が必要になる」というのが論理的帰結です。
後藤さんは、こんなメッセージを残していたそうです。「取材現場に涙は要らない。ただ、ありのままを克明に記録し、人の愚かさや醜さ、理不尽さ、悲哀、生命の危機を伝えるのが使命だ」と。そのジャーナリストとしての使命を果たすために、自らの命をかけたのでした。安倍首相は見殺しにしたのでした。自分の野望のためのいけにえに供したのでした。
安倍首相は、「テロには屈しない」と言いつつ、されど「代案はない」です。つまり、今後も日本人が拘束されても救出はしません。仮に自衛隊を使えるように法整備ができたとしても、実際には使うわけだない。というのも、アメリカですら自国の人質を取り返すのに、軍隊の中の特殊部隊をも使えず、人質交換に頼らざるを得なかったのが実態です。
仮に日本が独自に自衛隊を派遣し武力で取り返そうとすれば、戦争状態になります。
そもそもテロが横行するようになった原因は、アメリカのイラク侵攻です。イラクに「大量破壊兵器がある」と称して、子ブッシュ大統領が無理やり戦争を始め、フセイン政権を倒して混迷をもたらしたのです。
その混迷のなかから、いくつものテロ集団が組織され、ついには「イスラム国」と国を名乗るまでに膨張しました。好戦的なアメリカ、産軍複合体の体質上、戦争を止められないアメリカ、それがテロを生んだそもそもの原因です。そして、いまや1000万人を超える規模の難民をも生じさせました。
難民はその日暮らしもままならず、子どもたちに教育も与えられない。若者は職業も持てず、明日に希望がない。「欧米と闘い、イスラムの国を作るのだ」という誘いは魅力的です。
だから、いくらテロと戦っても、完全に壊滅させることはできない。こちらで壊滅させたと思ったら、あちらに新しいテロ組織が生まれていたということになる。
しかし、読売もNHKも、安倍首相の大政翼賛広報機関として、「テロと戦う有志連合の立場に立ち、あくまでテロ壊滅に貢献せよ」と、世論を誘導しています。
安倍・読売・NHK連合は、日本を「信用できない国」として世界からみなされるように仕向け、国民を危険に陥れる道に誘導しています。
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