生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信567 ・人はなぜ、いまだに殺しあうのか

2010-06-23 06:51:03 | 日記
お早うござます。
生き生き箕面通信567(100623)をお届けします。

・人はなぜ、いまだに殺しあうのか
 今日は「沖縄慰霊の日」です。平和を祈る日です。平和を祈るだけでなく、平和を誓い、自分たちの努力で平和を確固としたものにしていくことを再確認する日です。

 しかし、沖縄のアメリカ軍基地からはアフガンに向け、海兵隊が出撃しています。日本はアメリカ軍に最大規模の基地を提供し、「思いやり予算」をつけて強力に支援しています。日本はアメリカに大きな協力をしているのです。

 「テロ対策のため、アフガン攻撃が必要だ」というアメリカに対し、日本は「おおせの通り。お説ごもっとも」と忠犬ポチ公ぶりを発揮しています。しかも、「アメリカ軍さんのために、辺野古に近代装備の新鋭基地を造ってさしあげます」と約束しています。それが菅さんが電話でオバマさんに誓った「日米合意」です。日本は自ら進んで「テロの脅威」に巻き込まれようとしていすのです。

 アフガンで「命の水」のための水路建設などに、20年以上、いのちがけで従事してきた中村哲さん(ペシャワール会)は、「軍事では解決しない。武力で抑え込もうとしても、逆効果」と言い切っています。事実、中村さんたちは、ずっと丸腰です。

 アメリカ軍が、「テロリストがひそんでいる」という”情報”とかに踊らされて、空からヘリや戦闘機で村を爆撃します。時には、学校や病院、集会所などにロケット砲を撃ちこみ、多数の犠牲者を出します。女性やこども、一般の村人が巻き添えで死んでいます。この人達の遺族は、決して屈することはなく、むしろ”復讐”を誓います。「目には目を」は、イスラムの文化なのです。つまり、アメリカの武力行使は、テロリストを大量に再生産しているだけなのです。

 中村さんはいいます。「アフガンに対する最も有効なテロ対策は、水を確保し、作物ができるようにすること。自分たちが食べられるようになったら、テロに走ることはありません」と。ついでながら、今年のノーベル平和賞は、中村さんにおくられてほしいと強く願っています。

 はっきりしていることは、オバマさんがアフガンに軍隊をいくら増派しようとも、決してテロは解決しないということです。それはソ連がすでにすごすごと撤退したことで証明ずみのはずです。今年の秋までには、オバマさんはがりがりにやせ衰え、使い捨てにされるという見方も出てきました。そして「やはりマイノリティーはだめだ」というらく印を押し、当分、黒人系は劣等扱いです。

 そしてヒラリー・クリントンの登場。アメリカの産軍複合体は、「これで本来の姿に戻った。アメリカという国をてなづけた」と勝利宣言をすることになります。

 菅さんは、あさって6月25日から開かれるカナダ・サミットを機に、首相就任後初めてオバマさんと直接会談し、「辺野古に基地を造ります」と改めて誓います。オバマさんからは頭をなでられ「愛いヤツじゃ」とお言葉をたまわるのです。日本の外交とは、(これは外交とはいえませんが)、アメリカに尻尾を振り続ける演技のことをいうのです。そして、結果的に殺し合いに手を貸すのです。







最新の画像もっと見る

コメントを投稿