生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信566 ・「沖縄の民意に耳を済ませ」だって?

2010-06-22 07:06:47 | 日記
お早うございます。厚労相元局長の村木厚子さんに対する求刑が今日、大阪地裁で行われますが、検察は肝心の証拠のほとんどを退けられており、どうするのでしょうね。
生き生き箕面通信566(100622)をお届けします。

・「沖縄の民意に耳を澄ませ」だって?
 明日は「沖縄慰霊の日」です。65年前の今日、沖縄は誇張なしに「地獄」の様相でした。アメリカ軍の「鉄のあらし」と表現される雨あられと降りそそぐ爆撃機からの砲弾、銃撃、海からの艦砲射撃。そのなかで日本軍の司令官は「お前たちは最後の一兵卒まで闘え」と言い残して、無責任にも自分だけさっさと自決したのでした。これで組織的戦闘は終了し、現在では「戦没者の慰霊の日であり、平和を祈る日」となっています。

 朝日は今朝の社説で「沖縄の民意に耳に済ませ」と題して、菅首相が戦没者追悼式に出席するのを機に、「政府と沖縄との関係再構築の出発点にしなければならない」と主張しています。「辺野古移設を『強行』するようなことは決してあってはならない。それが大原則である。時間がかかっても県民の声を丁寧に聞き直し、最低限の納得は得られる打開策を探るべきだ」とも注文をつけています。

 しかし、いまさら聞くまでもないでしょう。沖縄の民意は、県民大会を通じ、名護市長選挙などを通じて、いまや日本中が知っています。アメリカのホワイトハウスですら知っていることです。「沖縄の民意に耳を済ませ」るなら、「普天間撤去」あるいは「国外」以外にないのではないでしょうか。

 社説はこうも書いています。「首相はカナダでのサミット時に、オバマ大統領と会談する。日米安保体制を安定的に維持するためにも、沖縄の負担軽減が欠かせない事情を、正面から大統領に伝えてほしい」。まるでお願いです。そもそも普天間基地は、アメリカ軍の戦争専用の基地です。日本国民はもちろん、自衛隊の人間ですら自由にはいることはできません。

 そうしたアメリカ軍のための軍事施設を日本が国民の税金を使って造って差し上げるということです。日本政府がいやがる自国の沖縄の人々に基地建設を納得させる。アメリカはそれを後ろ手しながら、「5月までに合意しろ。工法などは8月までに決めろ」とはっぱをかけてきました。そのスケジュールでなければ、アメリカが考える世界戦略の配置に支障をきたす、というのです。

 朝日の社説は、アメリカの言い分そのままを実現するための主張となっています。朝日はいつから「アメリカのポチ」になったのでしょうか。 


 

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