お早うございます。アフガン戦争を指揮するアメリカの現地最高司令官がオバマ大統領ら政権首脳を軒並み批判し、更迭。アメリカのアフガン戦略は混迷の度を深めてきました。予想通り、ソ連(当時)の二の舞いになってきました。”不名誉な”撤退をせざるを得なくなるのは、そう遠くなさそうです。
生き生き箕面通信568(100624)をお届けします。
・財務官僚に踊らされる菅首相
菅首相が「消費税は10%へ引き上げ」をと示唆し、今日公示される参院選の最大の焦点に、「消費税」を持ってきました。
野党側は参院選の焦点として、「政治とカネ」「普天間」を想定し、選挙戦を通じて徹底的に攻めるつもりでした。与党の民主党はこれをなんとかはずそうと考えた。財務省は20年来、消費税増税を狙ってきた。
そうした背景の中で、財務相の振り付け通り、菅さんは消費税増税に踏み込みました。もっとも、反響が悪く、支持率が急落したものですから、あわてて発言を修正していますが。
そもそも増税は選挙の鬼門です。民主党の参院選公約(マニフェスト)でも「消費税から逃げていませんよ」というアリバイ作りの触れ方でした。ところが、自民党が「消費税10%」を打ち出したものだから、財務省から菅さんに耳打ちがあった。「いまがチャンスですよ。選挙後、自民党とも協力する素地をつくっておけば、たとえ国民新が離れても、自民党と(大連立)で国会を乗り切れますよ。増税で財政再建に目処をつければ、長期政権疑いなし。小沢氏もこわくないですよ」と。
この「国会乗り切り策」と「対小沢戦略」というささやきが、菅さんの背中を押し、唐突な「消費税増税」発言になりました。
しかし、昨年の衆院選の選挙公約では「消費税は4年間、上げません」と約束して政権交代を果たしたのです。その公約との整合性に対する説明もなく、思いつきのような踏み込んだ発言をする政権のトップ。まだ税制全体に対する議論もないまま、いきなり10%へと大幅な増税を打ち出す感覚。とても市民派出身の感覚ではありません。
菅首相は、「脱小沢」を画策するなかで、急速に官僚に踊らされる政権に変質してきました。財務省にばかりでなく、外務省、国交省、防衛省など軒並み官僚中心になってきました。昨年の「政権交代を予感させる高揚感のある選挙戦」ではなく、有権者には難しい選択を迫られる情けない選挙になってきました。民主党が限りなく自民党的になってきたからです。
生き生き箕面通信568(100624)をお届けします。
・財務官僚に踊らされる菅首相
菅首相が「消費税は10%へ引き上げ」をと示唆し、今日公示される参院選の最大の焦点に、「消費税」を持ってきました。
野党側は参院選の焦点として、「政治とカネ」「普天間」を想定し、選挙戦を通じて徹底的に攻めるつもりでした。与党の民主党はこれをなんとかはずそうと考えた。財務省は20年来、消費税増税を狙ってきた。
そうした背景の中で、財務相の振り付け通り、菅さんは消費税増税に踏み込みました。もっとも、反響が悪く、支持率が急落したものですから、あわてて発言を修正していますが。
そもそも増税は選挙の鬼門です。民主党の参院選公約(マニフェスト)でも「消費税から逃げていませんよ」というアリバイ作りの触れ方でした。ところが、自民党が「消費税10%」を打ち出したものだから、財務省から菅さんに耳打ちがあった。「いまがチャンスですよ。選挙後、自民党とも協力する素地をつくっておけば、たとえ国民新が離れても、自民党と(大連立)で国会を乗り切れますよ。増税で財政再建に目処をつければ、長期政権疑いなし。小沢氏もこわくないですよ」と。
この「国会乗り切り策」と「対小沢戦略」というささやきが、菅さんの背中を押し、唐突な「消費税増税」発言になりました。
しかし、昨年の衆院選の選挙公約では「消費税は4年間、上げません」と約束して政権交代を果たしたのです。その公約との整合性に対する説明もなく、思いつきのような踏み込んだ発言をする政権のトップ。まだ税制全体に対する議論もないまま、いきなり10%へと大幅な増税を打ち出す感覚。とても市民派出身の感覚ではありません。
菅首相は、「脱小沢」を画策するなかで、急速に官僚に踊らされる政権に変質してきました。財務省にばかりでなく、外務省、国交省、防衛省など軒並み官僚中心になってきました。昨年の「政権交代を予感させる高揚感のある選挙戦」ではなく、有権者には難しい選択を迫られる情けない選挙になってきました。民主党が限りなく自民党的になってきたからです。