生き生き箕面通信

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1987 ・天安門から25年――習金平・国家主席は

2014-06-02 09:28:10 | 政治

お早うございます。
生き生き箕面通信1987(140602)をお届けします。

・天安門事件から25年――習近平・国家主席は中国のゴルバチョフになるか

 明後日6月4日が天安門事件から25年の節目で、すでに昨日香港では3千人規模のデモがあり、「(中国共産党の)一党独裁を終わらせよ」などと声を上げました。

 習近平・国家主席は民衆の民主主義を求める声を、力づくで抑え込む方針を変えていません。集会は小規模であれ全面的に禁止、ネットなどへの書き込みや写真を掲載することも摘発する厳しい弾圧態勢で臨んでいます。

 しかし、民主主義を求める声を力づくだけで抑え込めないことは、世界の流れ、歴史が示しています。中国とて例外ではあり得ないですよね。

 大衆の生活水準が上がりさまざまな情報を得るようになると、自分たちの声をもっと政治に反映したいということになるのは、自然の感情です。民度が上がってくれば、民主主義へ移行する動きを止めることはできない。それは「人間が生きる」ということだから。

 中国は世界的な大国として認められたいという意思を示しています。アメリカの力が衰えてきたなかで、中国は大国として振る舞おうとしています。

 しかし、内外に問題山積。チベットやウイグルをはじめとする少数民族の自治を求める動き。焼身自殺や自爆テロという過激な行動で、切実な要求を訴えています。

 一般的な収賄や汚職に対する民衆の反発も沸騰点にまで達しているようです。

 それでも習金平氏は、大衆の声を受け入れようとしません。力での抑え込み方針を徹底させようとするばかり。それでいつまで持たせるつもりでしょうか。

 あのソ連は最終的には、崩壊しました。背景にあった最大の要因は、経済的な行き詰まりでした。中国はまだ経済は持ちこたえようとしています。しかし、多くの問題を抱えそう遠くない将来、にっちもさっちもいかなくなるという見方も少なくない。

 そうなるまでに最も警戒すべきは、大衆の目を外に向けさせる「有事」を仕掛けてくるという見方が一般的です。その前兆の動きは、南シナ海や東シナ海で具体的に見られます。「敵は日本だ」「敵はベトナムだ」と、ナショナリズムに火をつける。

 今のところ習体制は自制していますが、国内の混乱が激しくなれば、いつでもナショナリズムに火をつけることを躊躇しない。その行き着くところは、国力の疲弊です。さしものアメリカも、イラク戦争をはじめ幾多の戦争で国の財政が傾きました。

 習金平体制は、国内の民主化運動である「6・4」を今年は乗り切ってもその後はどうか。25年前に天安門前で開いたパンドラの箱は、箱の底から「希望」という星を飛び出させ続けています。習近平氏は、ソ連の最後の指導者・ゴルバチョフ氏の役割を担う宿命にあるようです。

 


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1 コメント

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Unknown (神様)
2014-06-02 10:48:58
左翼の方々には、ある固定観念があって、
大衆とか人民とか民衆とかは、善である
ってゆう固定観念がある。それから抜けきらない。
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