生き生き箕面通信

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1940 ・脱原発のうねりを盛り上げられるか――細川・小泉両氏が脱原発の社団法人を立ち上げ

2014-04-15 09:35:21 | 政治

おはようございます。
生き生き箕面通信1940(1404015)をお届けします。

・脱原発のうねりを盛り上げられるか――細川・小泉両氏が脱原発の社団法人を立ち上げ

 なるほど、こんなやり方もあるんや。一般社団法人ですって。いかにも細川・小泉方式という印象ですね。

 細川・小泉両氏が脱原発をめざすための社団法人「自然エネルギー推進会議」を5月の連休明けにも立ち上げる動きだそうです。朝日新聞が本日4月15日の朝刊(1,4面)で報じました。

 各地の地方選挙で脱原発候補の支援に力を入れる考えです。今年11月に予定される福島県知事選では「独自候補を立てるか、脱原発を公約する候補を応援する」(細川氏周辺)のだそうです。

 元首相コンビは、先の都知事選で細川氏が立候補して闘いましたが、自公候補に敗れた後、次の手を模索していました。その結論が、新しい政党をつくるのではなく、意表をついた一般社団法人という形でした。

 設立総会は5月7日の予定で、発起人には梅原猛、市川猿之助、瀬戸内寂聴、赤川次郎氏ら13人、賛同人には吉永小百合さんら数十人が加わるとか。

 この箕面通信では、従来から、例えば「脱原発」で一致できる政治勢力が結集し一本にまとまる「オリーブの木」構想を実現できないかと望んできました。それが政党ではなく、一般団体で運動エネルギーを結集しようというアイデア。

 活動方針は、①原発ゼロ・再生可能エネルギーの普及促進②原発再稼働反対③原発輸出反対、と脱原発に絞りました。「今後は、新潟県や青森県など原発関連施設がある地域を中心にタウンミーティングを開き、小泉・細川両氏も出席して脱原発への機運を高めたいという」としています。

 気がかりなのは、この記事が「両氏は過去の人」的なニュアンスをしのばせており、どこまで運動が盛り上がるか、お手並み拝見的です。最近の世論は、原発慣れというか、「フクシマ」自体の風化が進み、きわめて高い濃度の放射能汚染水が漏れる事故があっても反応が鈍くなっています。大手紙やテレビなどが、意図的に小さくしか扱われないようにされているメディアの問題も、大きく影響しています。

 その世論操作の陰で、安倍政権が原発再稼働へアクセルを踏み、鹿児島の川内原発再稼働でもあっさりやられてしまいそうな雲行きのようにみえます。次々に再稼働を許してしまいそうです。そこには原発が立地する多くの自治体が、再稼働を望んでいるという事情もあります。

 日本の大勢は今や、生命よりカネ。次の世代の人たちのことより、いまの自分たちが良ければいい。安倍政権のもとで、情けない日本になりつつあります。私たちは当たり前のことですが、できるところで精いっぱい動く必要があります。