生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信989 ・前原政権なら、官僚は大歓迎

2011-08-23 06:10:57 | 日記

 おはようございます。就職活動をする学生が面接で血液型を聞かれ、戸惑う例が増えているそうです。血液型を、その人の性格を判断する材料にする企業がいまだにあるわけです。日本の社会が壊れつつある兆候のひとつでしょうか。
 生き生き箕面通信989(110823)をお届けします。

・前原政権なら、官僚は大歓迎

 前原誠司氏が民主党代表選への参戦を本夕正式表明することになり、最有力候補に浮上しました。陰で指揮している参謀は、仙石由人・党代表代行です。

 仙石氏は、何が何でも「反小沢」勢力を結集し、日本を支配下に置こうとしています。そのために、枝野官房長官と連携して、官房機密費を活用し始めたようです。これと狙いをつけた票(議員)に”実弾”(カネ)を投入して小沢グループの若手を切り崩す作戦です。財務省を主とする霞が関の官僚は、仙石氏と固く結びついています。議員の選挙区が要望しているプロジェクトに予算を有利に取り計らうことなども平気でやるのです。

 前原政権が成立することを、官僚は大歓迎です。増税路線を推し進め、原発は維持・推進です。なにより前原氏は「アメリカ重視、中国警戒」が外交の基本姿勢だから、アメリカも「前原支持」です。普天間基地の辺野古移設をはじめ、アメリカが主導する環太平洋経済連携協定(TPP)も積極的に推進することになります。

 これに対して小沢支持勢力がどのような手を打てるか。ウルトラCもあるやに伝わりますが、果たしてどうでしょうか。

 本来はこのような「勝ち馬探し」に右往左往するのではなく、国の行く末、外交・安全保障、あるいは経済政策、雇用、年金・医療・介護など国民の生活をどうするか、政治の課題を論議してリーダーを選ぶべきものです。

 ところが、本日の朝日、読売は、そうした政治理念・哲学とそれに基づく政策については、ほとんど焦点からはずしています。つまり相変わらず、床屋のくまさん、はっつぁんのレベルで貴重な紙面をおおっています。これが日本のジャーナリズムの現状です。いつまでたっても、進歩しません。マスメディアはいつまでたっても、本質的には「体制側の広報紙」なのです。

 それだけに、私たちは自分で独自に材料を集め、判断することが欠かせません。その気になれば、たとえどこに居ても、材料は集められます。私たちの判断力のレベルを引き上げることが、この国を良くする王道です。