おはようございます。民主党代表選の最大の焦点は、増税か、ムダ削減優先か、に絞られてきたようです。しかし、「この国の形」をどのように描くのかは、まだ焦点になっていません。
生き生き箕面通信979(110813)をお届けします。
・一枚のハガキ
映画「一枚のハガキ」が本日、封切りされます。新藤兼人監督が「『戦争は決してやってはいけない』という思いとともに、どんなことが起こっても、生きている限り人は立ちあがれる、そんな人間の力強さを描きました」と語っている言葉が、新聞広告にありました。
99歳の新藤監督が「最後の作品」として車いすからメガホンを取ったこの映画は、監督自身の実話であり、できるだけ忠実に再現したものだそうです。32歳という歳で兵隊に取られ、集められた100人のうち、くじで選ばれて次々に戦地に赴き、最後に残った6人の中にいた新藤さん。「94人の兵隊の霊魂が生きているから、私は存在している。だからできるだけ作り事ではなく、正直に話すことが、94人の霊に報いることになるし、94人の代理として、戦争について話すことができるんじゃないか」。
「ぼくは2等兵。戦争全体からみればそのへんの棒きれみたいな存在なんです。でもそれでも、(死んでいった2等兵は)故郷で待つ妻にとっては、一人の大事な人なんです」
戦地の夫にあてた妻からの一枚のハガキには、「今日はお祭りですが、あなたがいらっしゃらないので、何の風情もありません」と書かれていた。
あさっては8月15日、敗戦の日。