いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

梅の木、2013 第4週目

2013年03月09日 09時59分00秒 | 草花野菜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■ 今週の筑波山麓

 

 

 

 

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駒込で降りた行商のお婆さんは、

2013年03月06日 20時10分30秒 | 東京・横浜

 ある平日、筑波山麓から常磐線に乗って、東京は新宿区に行った。常磐線は日暮里で降りて、山手線に乗り換えて、目的の新宿区の駅を目指す。東京になじみのない方々に説明すると、常磐線の東京での終着駅は上野駅(関連愚記事;上野駅、猪熊弦一郎、『自由』)。ただし、~♪~都の西北~♪~たる東京都新宿区へ行きつくには、上野まで進む必要はなく、一歩手前の日暮里駅(地名にッポがつくなんじゃやめずらいぃ!(平均的内地人は、)さっぽろ‐ぐらいしか思いつかないじゃないか!関連愚記事;札幌を鳥瞰)で降りて、上野へ行く方向とは逆の方向を進む山手線に乗り換える。日暮里駅から山手線に乗った。午前11時30分頃。車内は、席が空いているほどすいていた。3人が座れるシートにひとりの担ぎ屋のお婆さんがすわっていた。担ぎ屋さんと判断したのはおいらだ。無意識にか、山手線には行商はいないだろうと勝手に思い込んだのだ。その3人がけのシートにすわった。その担ぎ屋さんの実情をおいらの脳内で妄想するためだ。担ぎ屋さん。その存在意義は?ある。例えば、都内の町工場で30kgの部品を造ったとする。当然、納品する。上流 下流(より製品に近い工程)の町工場へ、納品だ。今なら、宅配便がある。でも、30kgなら2000円はコストがかかる。もし、専属の担ぎ屋さんを確保していれば、都内なら、宅配便のコストより安く、輸送してもらえる。おいらは、このおばぁさんはそういう担ぎ屋さんなのではないかと、妄想した。

 違った。お婆さんに聞いてみた。 紅顔の美少年が、ずうずうしくなって、つまりは顔のツラ()が厚くなって(厚顔の汚中年となって)、できるようになることは、知らない人に話しかけることである。

「この中には、何が入っているのですか?」

「野菜だゃ」

やはり、行商さんだったのだ。この日が、山手線で行商さんを見た初めての機会だった。

「どちらから?」

「取手だゃ」

うを~!何のことはない、常磐線で来たのだ。

常磐線では一度だけ行商のお婆さんを見た(愚記事;行商の老婆)。

 この行商のお婆さん。荷物は高々30kgだろう。もし、大根だとすると、大根はキロ150円として、4500円相当を担いでいることとなる。取手―駒込の往復交通費は2000円。大根が全部売れたとして、2500円が手元に残る。時給にして、500円程度ということとなる。

 おいらが日暮里でこの山手線に乗ったときには既にこの行商のお婆さんは席に座っていた。つまりは、常磐線で取手から終点の上野まで行って、そこで山手線に乗り換えているのだ。

その行商の老婆は、駒込駅で降りた。

そして、その取手からの行商のお婆さんは2011の3・11の時は、都内にいなっかたのだろうか?いたなら、どうやって取手まで帰ったのだろか?とか妄想していた。

すると、となりの席に誰か座った。

見ると、下記ご婦人である;

みんな、荷物に恵まれているのだ! 恐るべし、午前11:30の山手線!


東洋人は一人が自由だと知るだけであり、あるいは、irrelevant

2013年03月03日 19時55分31秒 | インド・3回目・シンガポール

■ 東洋人は一人が自由だと知るだけであり、

■ irrelevant

 
― 2007年、シンガポール、ジュロン島のとばぐちにて、―  外では、auxilary police. 日本語訳が戦闘警察だと今知った。


    ―ここで、パスポートを取り上げられた―

■ 月が変わって、3月になったので、先月のこととなる。TIME誌にLKY(リー・クアンユー)氏のインタビューが出ているのを見た。中国へのコメントだ。今度本を出すので、その宣伝なのだ。


Foreseeing Red: Lee Kuan Yew on China
.

LKY氏(関連愚記事;① えむ・えむ リーさん来日、②世界で最も偉大な人たち  、③ 小柄でほっそりとして猫背の体。  、などその他多数)に少し興味がおいらは、読んだ。ある待合室でのことだ。その待合室には日本語の雑誌はなく、英語とアラビア語の雑誌しかなかったのだ。

大雑把に言って、 Lee Kuan Yewさんの主張は、①中国の興隆、世界への伸張は当然であるということ;②その理由は中国には「優秀」な人材がいて、文明的背景があるがいること;③そして、中国に民主化、あるいは、liberalを求めることは的外れであることである。

①中国の興隆、世界への伸張は当然であるということ、そして中国首脳は平和裏に国力を伸張させようとしている、とLKYはみている(コピペソース)。

The Chinese have concluded that their best strategy is to build a strong and prosperous future, and use their huge and increasingly highly skilled and educated workers to outsell and outbuild all others. They will avoid any action that will sour relations with the United States. To challenge a stronger and technologically superior power will abort their “peaceful rise.”

China will not reach the American level in terms of military capabilities any time soon but is rapidly developing asymmetrical means to deter US military power. China understands that its growth depends on imports, including energy, raw materials, and food. China also needs open sea lanes.

The Chinese have calculated that they need thirty to forty—maybe fifty—years of peace and quiet to catch up, build up their system, and change it from the communist system to the market system. They must avoid the mistakes made by Germany and Japan. Their competition for power, influence, and resources led in the last century to two terrible wars. I believe the Chinese leadership has learned that if you compete with America in armaments you will lose. You will bankrupt yourself. So, avoid it, keep your head down, and smile for forty or fifty years.

下線、おいら。日独のような過ちは中国はさけるはずだ、と見て、最初おいらは戦後日独の対米従属を避けるべきだとLKYさんは言っているのかと思った。違った。WWII戦前の日独のように、米国に挑戦しないに違いないとみているのだ。

特に第3点目が、重要。いかにも、Lee Kuan Yewらしい。

多数の死傷者を出した天安門事件(六四天安門事件)の際には、中国共産党による鎮圧に対して「私でも同じことをしたであろう」と述べ、個人として「歓迎の意」を表明した。wiki

今度のインタビューでも、天安門事件として弾圧された民主化運動についても、they are irrelevant と言っている。 文法に忠実に解釈すると、今となっても彼らは全くの的外れな連中、ということだ。 つまりは、国家の統治は、皇帝さまとそのとりまきたちがやるべきだ!という主張だ。


 irrelevant festival

▼ やりたい放題・言いたい放題@東洋人は一人が自由

       
大陸の自由人       小島の自由人

■ そんなLee Kuan Yewが 創始  継承・発展させたシンガポール (←まつがい。シンガポールの創始ラッフルズ だにゃぁ~) へ行ったのは、もう6年も前だ。当時のブログには書かなかったこと。

上記のインタビューで、政府の「専制」と創造性が問題になっているとLKYは言っている。すなわち、自由がないところでは、創造的な事業は起こらないのではないか?ということだ。

I often debated with my peers that the lack of innovation and creativity in Singapore has an intrinsic relationship to the political climate which does not allow freedom of thought, which was suppressed with the  excuse for preserving unity to survive.

そういえば、最近の中国の発展は、シンガポール化といえる。 既存の西洋近代文明をそのままパクッているのだ、日本との違いは、中国人がその技術をパクリでも習得するのではなく、外人・外資に丸投げするのだ。ここで、おいらは、シンガポール人や中国人をおとしめているのではない。外人・外資に丸投げする=使役することができる経営能力(management)がすごいのではないかと、感嘆している。

さて、2006年においらがシンガポールに行った目的は、何も山下将軍のロウ人形を見に行ったわけではなく、ジュロン島で研究開発に関する科学技術的な打ち合わせをするためだ。

そのシンガポールのジュロン島、写撮影禁なことはもちろん、島に入る際にパスポートを預けさせられるのだ。これには抵抗感があった。中国だって、外国人のパスポートを一時的にせよ取り上げるようなことはしないだろう。仕事なので、しょうがなく、預けた。

今、wikiを見たら、書いてある;

島にアクセスできるのは、セキュリティ・パスを発行されたスタッフとビジターに限られる。このほかにも保安上の理由からさまざまな制約・遵守事項があり、島内に入る際にはカメラなどの撮影機器を持っているかを申告しなければならならない。島内で許可なく写真やビデオを撮ることは認められておらず、その場合は警察に引き渡されることになる。違反が発覚した場合にパスは没収され、以後違反者が島に入ることは許可されない。 

 相手側は総勢5~10人くらいだったが、ヘッドは(おそらく)フランス人女性だった。chemistryを きぃみすとり 、きぃみすとりと発音していたのが、印象的だった。つまりは、シンガポールの科学技術の主体は「外人部隊」によって担われているのだ。別に悪いことではない。世界中から「優秀」な人材を集めればいいのだ。ドイツのマックスプランク研究所なんかもポスドクの半分は外国人と聞いたことがある。もっともプロフェッサーの半分が外人ということはないだろう。でも、シンガポールではプロフェッサーの半分以上が外人かもしれない。特に一流どころは、そうかもしれない。

で、シンガポールの子供、青年の創造性の問題。 ググると出る; Singapore creativity

日本でのあの「ゆとり教育」を始めた純粋な動機は、この問題の克服にあったのだろう。ただし、創造性の発揮のための教育なぞその動機付けがとても難しい。だから、創造性を培うはずの「ゆとり」が、あのマヌケなゆとりとなったのだ。そもそも、ガッコのセンセに創造性を培うことを教える能力を期待していたのも....。 

まぁ、難しい問題のようだ。 東アジア全体の問題かなぁ。

 
村上隆。『創造力なき日本』、おもしろかった。


梅の木、2013 第3週目

2013年03月02日 11時09分27秒 | 草花野菜

今週は雨が降った。その翌朝。空中の水蒸気が飽和して霧となった。
(水蒸気は見えないことは以前書いた;愚記事

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