旧華頂宮邸の庭はフランス庭園。その奥。
無為庵は、東京・上大崎の茶室と門を昭和46年に移築したもので、昭和52年には増築が行われています。無為庵の由来は棟札に「六十五才にして浄明寺宅間ヶ谷に余生を送らんが為 無為庵主」と記されていることによります。
薬医門の冠木(かぶき)の両端部に獅子の彫刻をもち、寺院のような立派な門構えとなっています。茶室の天井は中央は八角形とし、16本の棹縁を放射状に通しており、柱などにかりん、南天、皮付きの桜や竹といった奇木を使用するなど、奇抜な趣向を凝らしています。茶室は数寄屋趣味の横溢するものであり、茶道が社交の重要な要素であった戦前の日本文化を端的に示す貴重な遺構といえます。
解説パンフより
なお、東京・上大崎の茶室と門とは、華頂宮の本邸にあった茶室と門のことだとおもわれる。
■ 蛇足: 無鄰菴