いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

仙台参り 【2007】 カフェ式蒸留塔

2007年11月13日 20時47分03秒 | 仙台・竹雀・政宗


蒸留酒製造の御本尊です。 蒸留塔。

これは、単段の蒸留です。 つまりは一発蒸留です。 今回初めて知ったのですが、原料により蒸留の方法が違う。 モルトが原料の場合はこの単蒸留。

原料を発酵させた液のほとんどはエタノールと水。 それを分別するのが蒸留。 例えば水分に富む発酵液を炊き上げると液から蒸気が生じる。生じた蒸気の方がエタノール濃度が高い。このエタノール濃度が高い蒸気を捕まえたのが蒸留酒。 その蒸気を冷やして液化して、我が物とする。 蒸留なり。

ところが、ウイスキーのウイスキーたる所以はその99.9%以上の含水エタノール意外の成分を持つことにある。ウイスキーの風味。そうでなければ、ただの含水エタノール。

モルトでは原料はグレーン。とうもろこしとか。 その発酵液は単蒸留ではなく、多段の蒸留でエタノール濃度を高める。 なぜグレーン原料の場合は単蒸留ではないか?は今のおいらの学習課題。 理屈で考えると単蒸留では「切れない」水・エタノール以外の成分があるので、多段で蒸留して「切って」いるのだろうか?

よくわからん。 その多段蒸留塔が、カフェ式蒸留塔。

ニッカ カフェ式蒸留塔

模型が展示してあった。 なぜ「カフェ」というのか?からして不明。