いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

狸小路七丁目 古本屋

2006年03月24日 20時55分10秒 | 札幌


  南3条西3条の大学堂は、棚が整理されていないなどというものではなく、平棚に高々と、整理されていない本がグチャグチャに積み重なっていました。その積み重なり方も半端ではなく、本の束が斜めになっていたり、その上にまた別の本がそのままドサドサ無造作に積まれたりで、もう何が何だか分かりません。このうず高く積まれていたグチャグチャの本が棚を隠してしまっているので、棚もろくに見えず、結局ほとんど何も見ないで店を出てしまいました。

札幌の古書店  by LZFR より。

↑ちっちっち! 甘いな。崩れそうな書壁から掘り出し物をみつけるのが、この店での楽しみ。

なお、「南3条西3条」は南3条西7(or 8)丁目の間違い。

札幌狸小路商店街七丁目




この店、昔は創世川のあたりにあった。20年くらい前に初めて行ったが、店の主人は無口そうな人。今回初めて言葉を交わした。それによると大学堂は昭和40年代に創生川のほとり、南1条に店を出す。その前は旭川で店を出していたそうだ。たたんで、札幌に来たらしい。全く興にのらない口調で、たずねたことに手短に、目をあわせず、答えてくれた。

改めて驚くことは、この店はこのすべての分量に匹敵する量を引越ししたこと。大変だったろうね。引越し前はこれほど乱雑ではなかったと思うけんども。この店、ネットを始めとする現行市場価格をまったく無視している。今じゃ二束三文の○×思想の本を最盛期の価格でそのまま売っている。

唐木田真、『三反百姓子倅の足跡』 非売品、などを購う。