alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

パリの街並の美しさ

2011年11月03日 | インフォーマルパブリックライフ


 パリって何て美しいんだろう なんて
整っているんだろう とは おそらく誰しも
パリに行ったことのある人だったら一度は感じることで

 パリに住みたい!と思ってしまった人というのは
その街並の美しさに心地よさを感じてひかれてしまったというのも
大きな理由の1つだろう。


 さて、だからといってビザをとろうとすると
「パリが美しいから住みたいなんてのは理由としてダメ」と
即却下され その上パリに住んでパリ症候群みたいなことになったら
ますます「美しいから住みたいだって 何いってるんだ
日本に帰って頭を冷やしなさい」と言われるのがオチだろう。


 だけどね?でもね?私は思う。

 街並の美しさ や 心地よさ 暮しやすさって
すんごい大事な要素じゃないの?その街に住むにあたって。

 じゃあどうして二子玉川や自由が丘やたまプラーザは人気があって
地価が高いの?どうして人はわざわざ青山まで足をのばすの?
それはセンスがよくって美しくってそこに行ったら
なんとなくいい気持になれるからじゃないのかな?


 そういう場所の地価が高いのは自明の事実であるというのに
どうして街並やセンスのいいもの、センスのいい場所が大事であるという
ことについて述べられた本が少ないのだろう。


 私はパリの秘密をさぐろうと思ってもう何ヶ月か
図書館に通い クリエイティブシティも読んだ。
クリエイティブ都市論もよんだ。パリの都市計画の歴史あたりも
だいぶ詳しくなってきたし 建築系の本も読んだ。
でも謎はいっこうに解けないばっかりだ。
(何かいい本ありませんか??)


 パリでは景観を守るための法令がとてもしっかりしていて
広告やらも簡単になんてだせないそうな 歴史的建造物の
500メートル以内の場所ではカフェの外見も規制がかかっているそうな
オスマン?ナポレオン三世の大改造?もうわかったよ
だけど私が知りたいのは もっとその奥にある哲学で。
いくらオスマンや王様が「フランスを世界一の首都にするために
美しさで他国を圧倒してしまおう!」と思っていても
さすがにそれに対する同意がなければ何百年も維持できないし
法律をつくろうとするときに否決されるかもしれない。
だけどそれが可能になった それらはいわゆる「哲学」とか
「現代思想」とは違う もっと一般人の中にながれる思想の違い なのかなあ



 私はパリプラージュというセーヌ川沿いの高速道路を
夏の間止めて海岸にしちゃおう!というイベントの一年目をみて
あまりに度肝を抜かれてしまった。人工的につくった海岸
そこにはちゃんと砂がしかれて長椅子に寝そべる人は半裸であった。
パリの中心を人工的に海岸にする?ありえない、、、!!!と
思ったけれど それはいろんな人の「いいね!」を呼んで
今では他の地方にまで飛び火しているらしい。




 先日カフェで出会ったフランス人に「どうしてパリプラージュは
開催されることになったんですか?それってバカンスに行けない人の
ための社会政策みたいなものだったんですか?」と聞いてみた処
彼は「別にそんなことないよ。やってみて面白かったから続いただけで
面白くなかったらすぐだめになるし でも共感した人が多かったんだよね」
と言っていた。それだけのこと?(ちなみに哲学カフェもそんな
感じで続いて世界にまで飛び火したらしい)


 パリでは日本人の目からしたらあり得ないようなイベントが山ほどあって
誰が?どうしてこの企画が通って よくも予算がおりるよなあと
思ってしまう。美しいこと 楽しいこと 面白いこと 盛り上がること
そういうイベント インフォーマルパブリックライフを楽しめる
安価なイベントがあまりに多い。政策としても、文化というものを
いかに庶民、貧困層にまで広げて行くかというのが大事らしい。
(失業者は美術館タダとか!)そういう政策の根本にある
思想の違いって何なのだろう?


 パリの街並について書いてる人は どうしたって
礼賛したいわけじゃなくても「やっぱりパリは素晴らしい」と
書いてしまう。日本にもいいとこはいろいろあるけど
でもやっぱりため息がでてしまう。



 そしてそんなため息の出る街並や、あっと驚く
スペクタクルに感動をして やっぱりいいなーこういうの!
そう思って市民の誇りが生まれて来るのかなあ
私が出会ったパリ在住の人たちは「なんだかんだいって
パリはやっぱり素晴らしいし他に類を見ない街だ」と言っている。
うるさいし車は多いしスリはいるけど
でもやっぱり味わい深いし パリ市もかなり頑張っている
(もう犬の糞も放置しちゃいけなくなったとか、、、)
そうして自分たちの街を世界にも誇れる街にして
フランス の 誇りを保ち 愛国心をもっているなら
美しさ!で世界を圧倒しようとしていたルイ14世や
ナポレオンが構想した世界というのは 正しかったのだろうなあ


 日本にも美しいものはある でもそれらは遠く離れてる
そりゃあ京都のいいとこにいったらあるけれど
「家庭画報」にはあるけれど そんな世界は一般の世界からは
ほど遠い。パリはメトロの駅にいったら それだけで
広告が絵になっている。そんな世界を100年も守り通して来たこと
それらはやっぱり 政策云々ではなくて 市民の誇りによるのだろうか


 素敵な街並 心地よい暮らし インフォーマルパブリックライフのある暮らし
もっと探求したいのだけれど どうしていったらいいのだろう?
私が探求したいのは 多分「カフェ」みたいに もっと「文学」とか
「建築」とか今までのハードでがっちり研究されてきた分野と違って
その間らへんを浮遊してるけど重要なんじゃないかと思われるところなのでは、、、
どなたかおすすめの本などあったら教えてください。

フランスに行くなら

<iframe frameborder="0" allowtransparency="true" height="60" width="468" marginheight="0" scrolling="no" src="http://ad.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/htmlbanner?sid=2716631&amp;pid=879463511" marginwidth="0"><script language="javascript" src="http://ad.jp.ap.valuecommerce.com/servlet/jsbanner?sid=2716631&amp;pid=879463511"></script><noscript></noscript></iframe>

ブログランキング

http://blog.with2.net/link.php?1215861