alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

1つだけの生き方

2011年11月15日 | 女の生き方

  ポジティブに、とは思ってるものの
それでも区役所に行く度悔しくなって
何度涙をながしたことだろう。

 私のブログを読んでくれている人が
「飯田さんのブログには日本の生き辛さも書いてあるところがいい」
と言ってくれていたから そして今でもかなりのネガティブワードで
検索にひっかっかる人がいるから そんな人たちのためにも?
いや自分自身のために 私は書き続けようと思う。


 その人はこう言っていた。「日本には1つだけの生き方しか
許されていない。」私は本当にそう思う。それを象徴する最たるものが
お役所の仕組みだと思う。20代になり何年か働いて結婚をして
専業主婦になったなら それなりの生活が保証され 何も
問題なく暮して行ける。だけど一度道をそれたら?もうどうしようもなく
なんの保証もありえない。


 蓮太郎は またしても保育園にいけないかもしれない。
最悪来年も一次保育かもしれない。そんな子が、満三歳をすぎて
母に面倒をみられているというそんな子がどこにいるんだ?と
私は憤りたくなるけれど 「書類が揃わない」というそんな理由で
彼には行き場がないかもしれない。そんな度 に私はあの
暗い区役所の階段で泣きそうになり もうこうなったら
来年の4月か5月にはフランスにいってやるんだ!!!と強く思う。
状況が苦しくってもどうにもならない。「想定された状況の人」
と違うからという 「あるべきひとつだけの生き方」と違うからという
それだけで いつもいつでも拒否される。


 蓮太郎が3歳をこんなにこえて迄 保育園に入れなかったのは
私がいいお母さんだからでは決してなくて 状況がそれを
許さなかったから。なんど区役所に足を向けたことだろう。
彼が1歳にもみたないときから。どれだけ保育園の情報をきこうとしたことだろう。
だけど私はなんとか自分で自分のやりたいことも続けたかった。それではそんなに稼げなかった。
なのに保育料は月に3万とか横浜では5万もするという。
働けないのに、保育園に入れないのにどうやってそんなに稼げるの?
どうやってそれを証明しろっていうの?


 日本の母にはたった2つの道しかない。

 専業主婦になるという 一番望まれていて「幸せなんだ」と思われていて
だけど本当は 果てしない孤独の中で 一人ため息をついて
あるときは嗚咽するかもしれない役割か

 フルタイムで前の職場に戻るだけ。

 一番いいのは(というか私が単にうらやましいのは)
フルタイムで保育園に子供をいれて でも何らかの理由があって
それをやめ 子供は保育園にいったまま 自分の好きなことを
することだろう。それか一次保育か、、、



 私は一次保育がとれているだけましだけど

 それでもいつも泣きたくなる。

 そう 日本には 1つの生き方だけしかない
ちょっと働いていい旦那をみつけて結婚をして
それから「絵に描いたように幸せな」家庭をもって
母になってそれからあとはPTAにボランティア。
私はそれが嫌でたまらなかった。私にとって
そういう風景の並んだ団地は本当にこわくて仕方なかった。
私にはそれが幸せじゃなかった。私は幸せになりたいと
もっと笑って生きてみたい と 心底思った。
そしてフランスに行ってしまった。諦めた気持のままで。



 フランスにはもっと笑っている人たちがいた
「幸せなはずだから」というおしきせの価値観の中で
もがき、変えた歴史があって それらからだいぶ自由になって
もっと素直に笑っている人たちがいた。私もそんな風になりたいと
私もその中にいれてほしいと心底思った。


 同じ人間として生きることが可能なら

 私もそんな風に生きてみたい、、、



 諦めて生きるのではなく 

 ただ1つしかない価値観に 自分をあてはめて生きるのではなく

 もっと心から幸せだって思ってみたい


 本当に ただそう思っただけなんだ。


 日本の現状は私にはとても苦しい。
それを知ってるフランスの友人たちは美樹にはとても
日本は辛いだろうねと察してくれる。そう 私にはとても辛い
ここには私が求めている 大切な何かが存在しない。


 違うあり方があってみたっていいじゃないか
もっと自分らしく 自分を活かして人を幸せにする
生き方があったっていいじゃないか そのために
それをしやすくする仕組みがあってもいいじゃないか
中途半端な状況に陥ってしまった 子供を生んだ人たちは
一体どうすればいいのだろう?私はあなたたちと対等なんだと思ってた。
男の子たちと仲間なんだと思ってた。今でも頭ではそう思ってしまうけど
現実は全然違う。私たちは結婚をして 周囲から「子供はまだ?」と
せがまれて そうしてお腹に子供ができたら
生活が いや人生が 想いもよらぬ方向に激変してしまう。

 女の幸せって何なのだろう?「子供を生むこと」?
私は決してそれだけじゃない と言いたいし
もう少し 女性達の多様なあり方、働き方を認めてくれる
社会の仕組みをつくってほしい。。。

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