alternativeway

パリ、カフェ、子育て、サードプレイス、
新たな時代を感じるものなどに関して
徒然なるままに自分の想いを綴っています。

パリ カフェツアー vol.9 エティエンヌ・マルセルとサンマルタン運河

2011年12月19日 | パリカフェツアー


 だいぶ間が空きました、が ツアー最終日の報告です。

 前日の帰りが1時を過ぎていたからだったか
夜な夜な街に繰り出していた私たちの
疲労もピークに達していたからか
最終日 の 集合時間はいつになく遅く
確か9時とか9時半だった。この日は
当初にたてた予定は大幅にかけ離れ
予定表より記憶をもとにたどるしかない。
さて、どんな日だったかな?


 朝いつもより遅く集合してみると
あれ?なんだか パンがない。そういえば
コーヒーもない。どうやら朝食の時間を
過ぎてしまったらしい。疲れやら帰国前の
混乱やらで、時間がたっても皆が集まる気配がない。
じゃあこんなところにいてもちょっと何だから
というか 本当は私が朝のコーヒーを
飲みたいだけかもしれないけれど
「ちょっと支度が出来てる人は角の
カフェで朝カフェしましょう。で、
カフェで打合せしてみましょう」ということにして
すぐちかくのカフェに入って6人でカウンターで
エスプレッソを注文する。

 すぐにみんな来るだろう と思って
カウンターにしたのだけれど いつまで経っても
みんなはこない。どうやらEチケットをなくした人たちがいるらしく
その対応に追われているらしい。Eチケットとかインターネットは
家にいたら便利だけれど 旅先に来るとプリント1つできなくて
けっこう困る時代なんだな、、、意外とネットも使えなかったり
外国は行く前に周到な準備がやっぱり必要だ。


 今日は自由時間があるからどこに行こうかなーなんて
一人一人ガイドを眺めて空想にふける朝時間。
エッフェル塔?凱旋門?そう 申し訳ないのだけれど
どちらにも行ってなければ見てもいない。最後まで
かすらなかった人だっていたことだろう。 それが
今回のツアーの変なとこ。でも次回組むなら
1日は自由行動にしよう。やっぱり見たいもの あるもんね。


 さて、みなさんが集合してから一行はエティエンヌ・マルセルへ。
ここには出発前にキャトルセゾンの社長さんに教えてもらった
ビストロ、レストラン関係の卸の店があるらしい。ツアーの
前に下見をしたら、このあたりの再開発地区はとても素敵
だったので これはぜひとも組み込みたい!と予定を
変更させてもらうことに。朝11時ごろのこのあたりのカフェは
まだ賑わっていなかったけど、チョコレート屋さんをみたり
有名なお菓子屋さんを覗いてみたり、4つのチーズがかなり
大きな固まりでパックに入ってたった6ユーロのチーズやさんを
物色したり(ここは本当にお得だと思います!)


 この日はとにかく寒かったけど、みんなで買い食いをしたりしながら
次にいつ味わえるかわからないフランスの味を楽しんで
寒い!カフェ行きたい、、、と思えどもあまり時間もないので
カフェにも行けず、道に迷った人たちを案内しながら卸のお店へと向かう。




 エティエンヌ・マルセルの卸の店は、日本にあるような
卸問屋な感じとはだいぶ違って高級だったけど それでも
見応えはあるしグラスとか カフェで使われている黒板だとか
ちょっとした飾りなんかもかわいくて たまたま見つけてもらった
お菓子の卸の店には山ほど専門用品があり クリスマスグッズもあって
お菓子好きの乙女たちはしばし時を忘れてしまう、、、いかんいかん、
今日はあんまり時間がないのだ。お昼を食べたら自由時間に
そういっていたではないか。


 さて、この辺には山ほどカフェがあるのですが
味の保証がされてる店に行くか それともどこでもいいから試してみますか?
と尋ねた所 やっぱり美味しいのが保証されている方がいいそうで
私が気に入っているカフェまでぐるっと戻ってもらって行った。
そこはかつてこのあたりを歩きながら「どこが美味しいだろう?」
と真剣なまなざしでカフェ探しをしていたときに見つけた店で
他の店ではみんなビールとか飲み物を飲んでいるのに
この店ではなんとまあ美味しそうなものをみなさん
こぞって食べている!しかも前菜とメインまたはメインとデザートで
13ユーロ!これはない、、、!というわけで入ってみたら大当たり。


 ただ この店、ちょっと待ち時間が長いんです、、、

 というのは確証がないので言わなかったけど
やっぱり今回も長かった。時間がないのにすみません。
だけど食べるとやっぱり美味しい!サラダでも美味しくて
みんな舌鼓を打っていた。そしてこの店に来る人も
店員さんも何故かみんなカッコいい、、、


 私たちのテーブルの係の店員さんがかっこいいよねという
話をしていたら女子たちはだんだんと気恥ずかしくなり
私も意識をしはじめたらオーダーの時に目を合わせられなく
なってしまったりしておもしろかった。それにしても
フランスは男女ともにかっこいい、きれいな人が多いんだなあ
自分の魅力を存分にわかってそれを自分で引き出しているというか
ギャルソンたちにも自然体で素敵でカッコいい!という人が多く
意識しはじめるとドキドキです(笑)


 私がこの店で食べた鶏のタジン、クスクス煮込みはとても
柔らかくて今でも記憶に残るほどの優しい味だった。デザートの
クランブルも絶品で、いただいた梨のホットチョコレートがけも
めちゃくちゃ美味しい。




 さて、ワインで身体を温めコースを食べるともう3時前?
フランスではゆっくりご飯を食べるとあっという間に時が過ぎる。
じゃあ各自自由行動!でもパッサージュに行きたい人は一緒に
来てください、ということで、急遽予定に入ったパッサージュへ向けて歩く。


 パッサージュというのは19世紀ごろにつくられた
日本で言う商店街のアーケードで、ガラス屋根で覆われた
通りの両側に、時代の面影を感じさせるお店がいくつも並ぶ場所。
この時がとまったような空間がたまらない人にはたまらない!


 さて、エティエンヌ・マルセルから一番近そうなパッサージュは
パッサージュ・ヴィヴィエンヌということで、そこに向かって
歩いていると、私が広尾の図書館で学んだフランス式広場で
一番名前の知られていない、ヴィクトワール広場に出会う。
どこにあるのかわからなかっただけに感動もひとしお。
ここは円形の広場に合わせて建物のファザードも円を描くように
つくられていて、駐車場っぽくなってはいたけど、なかなか
素敵なとこだった。


 パッサージュ・ヴィヴィエンヌの前にはキラキラ感のただよう
素敵なビストロがあり、入りたい、、、!と思うものの
今日は時間がない、また今度にしよう と思って通り過ぎ
ツアー後にまた発見したけど その時(夜)は
値段が高すぎた。カフェは朝行くのが一番かしら?




 こんなキラキラ感のあるパッサージュ、なんて素晴らしいんだろう
ときめいてしまう、、、としばしボーッとしてしまう私。
一行は先に進んで行く。と、パリで一番有名な(?)サロンドテの
アプリオリ・テがあり、一番有名でいいとこですよ、と言ってみるけど
サロンドテなんて時間がないよー。あー ちょっともったいない。。。



 その先には古びた神保町のような古本屋、それからかなり
時間をつぶしてしまいそうなかわいい子供のおもちゃ屋さんがある。
時代物のポストカードを扱っているお店も通り越し、証券取引所の駅へ。
ここでもマルシェがやっていたけど「マルシェも見なくて大丈夫ですか?」
「大丈夫、先を急ぎましょう」了解です。やっぱり5日はけっこう短い
(そりゃエッフェル塔も行けないくらいですから、、、)


 さて、今日の目的はサンマルタン。ここがなんだか駅からが
ややこしいんだよね。駅を降りて勘をたよりに「おそらくこっち!」と
歩きはじめ、かわいいブティックの横を通って先の方に車の通りを
感知して、はて?おかしい?運河の上を車が通るわけがない と
思ったけれども合っていた。よかった、、、ちなみにこのあたりで
東京っぽいインテリアのカフェみたいなお店があり え?パリにも
こんな東京カフェみたいなのできたの?これ なんの店?と
思っていたらインテリアショップでした。パリはやっぱり
パリ風のカフェを保ちつづけていくのかな。


 運河がみえたとなれば隣にあるのはシェ・プリュンヌ。
トイレに行きたい人もいたので早速入り、大人数の席をあけてもらって
お茶をする。これが最後のカフェだったのかな おそらくそうです。
シェ・プリュンヌはサンマルタン界隈をひっぱっているような
すごく愛されているカフェで、美味しいし雰囲気もいいし
気楽だけどとってもお洒落でまさにパリ。このテラスもかなりいいそうです。
各自思い思いの飲み物を注文して店内を眺め回して最後のカフェを堪能です。




 それからサンマルタン運河沿いの本屋さんに何軒か行ってるうちに
あたりは暗くなってきて そう もう 夜が やってきて
ということは もうすぐ宿に帰って出発なのだ。
サンマルタンは なんだかちょっと切ない香りがするような
それは私だけなのだろうか いろんな想いがつまっているから?
この日も 一年半前も 蓮太郎と3ヶ月いた最後の日も
何故か最終日にはサンマルタンに寄っていた。なんだか不思議
そして何かがあるようで 実はあんまりなんにもないような
でもなんだか行きたくなってしまう魅力がある ぽっかりした
サンマルタンは もっと奥が深いのだろうか
私にはまだわからない。


 宿に戻ってみんながいることを確認し 荷物をもう一度つめ
ではさらば!と宿を後にし メトロの駅へ。混乱しないように
先にお金を集めて券を買っておいたので けっこうスムーズだったけど
意外と北駅に行くまで時間がかかってしまった。今日の飛行機は23時発と
いうことで 申し訳ないけれど 私は北駅までの見送りということにさせてもらってた。

 ドキドキしながら電車の到着を待ち、みなさんとの
パリ最後の言葉を交し、電車が乗る直前に次々とハグをして
笑顔のみんなを送り出す。ピーッとドアがしまったあと
残されたのは私とお財布をすられた男の子。
なんだか急に淋しくなるけどまあ仕方ない。
いきなり一人になってしまったわけじゃないし と
今度は彼のバルセロナ行きの列車のチケットを買いに
北駅をぐるぐるしながらチケットを買い 宿に戻って私たちのツアーはおしまい。


 いろんなことがあったけど まるで夢だったみたいに
あっという間に過ぎ去って だけど私が見ていた視点で
みんなもあれらのカフェや街にいったはず で
それがどういうことなのか この先何をもたらすのかは
私にはまだわからない。忙しい日本の日常で 忘れさられてしまうのか
それとも刻印のようにのこってじわじわと何かを訴えかけて行くのか
私にはわからない。でもできれば後者であってほしくて
一人一人の中に何かが残ってほしいから 私もけっこうがんばった。
あれ が どういうことだったのか そういうことは
一年だとか 二年してからわかるもの なのかもしれない。


 来年 そしてこの先に クルミドコーヒーにパリの影響は
出るのでしょうか?そして西国分寺がパリになる日は?
きっと来るのだと思います その頃私はどこにいるのか?
わからないけど もっとツアーができるといいです。
パリカフェツアー 体験してみたい 興味あるという方は
ぜひalternativeway@mac.com 飯田までご一報ください。
ご要望に応じて組めると思います。 そして来年には私も
パリに住めるでしょうか?パリでわくわくできたらいいけど。


 長い長い報告をここまで読んでくださったみなさん
ありがとうございました!!

美味しい仕事 その2

2011年12月19日 | フランスの食文化


 今日はようやく先日行かせてもらった
ワインのテイスティング会の記事を書きあげ
そういえばこのワインは日本では買えるのかな?と
調べたところ なかなか購入は難かしかったり
高級だったりするようで ネットによれば
どれも相当価値のある銘柄で質はお墨付きらしい。
ものによってはワインの有名評論家ロバート・パーカーが
五つ星をつけたというのもあるらしく
(これが私の今の超お気に入りのワイン、、、)
なんだかとっても嬉しくなった。

 だってそれらは テイスティング会場で
20以上ものワインを生まれてはじめてテイスティングして
ふらふらになりながらも どうしてもこればっかりは
吐き出したくない!もっと飲んでいたい
倒れても構わないから、、、と思ったワインなんだもん。

 私はその日 あまりに美味しすぎるシャンパーニュと
ロックフォールチーズとのマリアージュを堪能したあと
「もう明日死んでもいい」と思ってしまった。
天にも昇る心地だったおいしいものたち
そう フランスには快楽の味が存在する、、、


 それって一体何なのだろう?

 日本であんまり経験したことないけど
マクロビオティックをやってる友達がつくってくれたご飯は
食べたら身体がむくっと元気になるような味わいで
フランスで感じるとろけてしまいそうな快楽を感じる
味のものたちも 調べてみると生産者たちが
昔ながらの製法でがんばってたりとか 有機栽培を
してたりだとか そういうものが多いらしい。
ということは やっぱり細胞に訴えかけてるってことなのかなあ?
そういったものを食べると私の細胞は活き活きしはじめ
とっても嬉しい!幸せ!と喜んでいるのを感じてしまう
頭より身体が感じて そこから幸せオーラが
全体を包んでいって 踊りだしたくなる感じ?


 フランスではそんな味に出会う頻度が日本よりとても高い。
それは甘さのせいかと思っていたけど どうも質の問題でもあるのだろう
私はなんでこんなに地方の生産物の翻訳ばっかりやってるんだ、、、
とちょっと嫌になることも沢山あるけど(まだ終わらない)
Paris-Bistro.com,の仕事は あとになって
「はーそういうことだったのか!」と意味がわかることが多い。


 おそらくつまり 代表の求める「本当に美味しいもの」は
フランスでは昔ながらの こだわりのある製法で
つくられていて それらがAOCだとかIGPだとか 赤ラベルだとか
こっちからしたらわけのわからないいろんな品質表示を獲得していて
それらは本当に1からこだわってつくられてるから
食べてみると身体がとろけてしまうような
忙しくっても つい文章を打ち込んでしまいたくなるような
そんな味があるのだろう。


 私は今回本当によくわかったけど 世の中には
この人が「美味しい」といったらめちゃくちゃ美味しいという人がいる。
で、Paris-Bistroのローランが美味しいといったらそれはめちゃくちゃ
美味しいんだわ。彼のお陰で私ははずれたことがない。
10年間、私はフランスの美味しさというのを知らないでいた。
だけど最近よーくわかった フランスは美味しい。
だけどそれらに近づくのは簡単なことじゃない
だってあたりはずれが山ほどあるから。
だから店やものを知っていること 舌を信頼できる人が
まわりにいるということ それがとっても大切なんだ。


 私も今回嬉しかったのは 私が美味しいといったワインは
結構おいしく フランス人にもちゃんと勧められるということで
20何種類か飲んだ中で これはやばい、、、!!と思ったワインは
本当にお墨付きだった。それを私も舌でわかった。
そういう舌をもっててよかった。お母さん、そう育ててくれてありがとう。


 我が息子は先日ヒサダさんのチーズ王国で大好きな
チーズを試食させてもらったとき 食べる前にまず
匂いをかいでて「どういう3歳児?!」と店員さんに驚かれてた。
彼は私がワインを飲むときも自分は飲めないことはわかってるけど
「匂いかがせて!」と言ってくる。将来ソムリエになれるかなあ?

 フランスには沢山の美味しいものがある。本当にありがたいことに
私はそんな世界に関わらせてもらえている
(なんと先日試飲しためちゃおいしかったシャンパーニュは
日本では1万6千円もするそうです)

 そんな美味しいワインやチーズ、もっと日本でも伝えたい。
少人数でもいいから ねえフランスには本当はこんなに
美味しいものがあるんだよ って目を見開いてもらいたい。
フランスワイン?苦くてあんまりおいしくない?
頭が痛くなる?お高くって嫌みな感じ?そんなんじゃない
違う世界が存在している それはただ 美味しいものを楽しく愛でる
そしてそんな時間を愛おしむ それがフランスが大事にしてきた食文化。


 今は沢山吸収をして どんな形で還元できるかわからないけど
いつの日かもっと フランス?はあ?と思っている人たちに
フランスの素敵な魅力を伝えたい。

フランスに行くなら

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