ジャパンオープン2011の陰で(?!)、日本代表選手たちが頑張ってたジュニアグランプリシリーズ第5戦オーストリア大会。
男子は田中刑事が173.98点で3位(フリー114.25)、川原星が148.95点で10位(フリー89.81)。川原はSP4位といい順位につけていたが、SPフリー2本そろえるのはなかなか大変^^; 田中は自己ベストからちょっと遠ざかってしまった でも3位でポイント11、合計ポイント24として、ファイナル進出の可能性は大きく残している。
優勝はフリー137.08で合計205.86点のHan YANこと閆涵(中国)、今季JGPシリーズで最高得点。SPに続いてフリーでも中断が入ってしまった 衣装の一部が破損、氷上に落ちたらしい。めげずに押し切った。2位はフリー118.55で合計180.25のゴルデイ・ゴルシュコフ(ロシア)、今のところこの大会しかエントリーの予定はないようで、、、ロシアのジュニア、どんだけ層が厚いんだ
女子は佐藤未生がフリー90.64合計141.52点で4位、友滝佳子がフリー80.17合計128.95点で7位。2大会とも4位の佐藤、JGPデビューシーズンとしては頑張った 友滝はシリーズはこの大会のみなので、あとは全日本ジュニアで頑張りたいところだ。
優勝はフリー106.23で合計156・58点のヴァネッサ・ラム(米)。昨季最終戦だけ出てひょいっと優勝しちゃった選手 2位はフリー100.81合計156.40とわずかの差だった李子君(中国)、3位はフリー92.68のポリーナ・アガフォノワ(ロシア)、148.65。
ファイナル進出のポイント争いをチェック。男子は日野龍樹のポイント28に、残り2大会で上回るか並ぶ可能性があるのは閆涵、ジェイソン・ブラウン(米)、アルトゥール・ドミトリエフ、マクシム・コフトゥン(ロシア)のうち最大3人(ジョシュア・ファリスがもし出場すれば4人)。ということで最低でも4番手(5番手)は確保され、上位8人までのファイナル進出は決定
一方、田中刑事の進出の可能性は他力本願かも^^; 第5戦まで終わった段階で2番手だが、今週のイタリア大会だけで3人が並ぶか上回る可能性が高い。たぶん、閆涵にブラウンとドミトリエフがついていく順当な展開になると思うけど、9ポイントを持っているイ・ジュンヒョン(韓国)が優勝するようなことがあると、最大4人がポイント24以上になる?!
第7戦エストニア大会を残して6番手だと、ぎりぎり、かもしれない。もっとも、ファイナルの前に全日本ジュニアがあって、こっちも真剣勝負だから、本人はあまり考えてないのかな^^;
女子ではポリーナ・シェレペン(ロシア)に続いて、ヴァネッサ・ラムが3位+1位のポイント26でほぼ確定。李子君も2大会とも2位、ポイント26と3番手でファイナルに王手。アガフォノワは2大会とも3位でポイント22にとどまり、ちょっと厳しいかも・・・
昨季の女子は上位8人のボーダーラインがポイント20あたりだったが、今季は22でも難しい。実力者たちがしっかり2大会の両方でいい成績をあげると、番狂わせが起こりにくく、3位4位あたりの選手が食い込む隙がなくなってくる。
明日からのイタリア大会に、ポイント15を持つリプニツカヤ(ロシア)、コートニー・ヒックス(米)、ポイント13の宮原知子が登場。リプニツカヤとヒックスは優勝すればもちろん、2位でも進出確定。宮原知子ちゃんは優勝すれば確定、2位だったら得点で今3番手にいる李子君より上に入りたいところ。不確定要素は第6戦・7戦に連続エントリーのAnna SHERSHAK(ロシア)。この選手がどのくらいの順位に入ってくるかで、最終戦までもつれこみそう。
第7戦エストニア大会には庄司理紗が出場予定。ポイント13を持っているので、ぜひ優勝してポイント28にして進出を決めたいところ。2位ポイント26では得点の争いになるかも? ライバルはサマンサ・セザリオ(米)、ポイント11だけど第3戦ポーランド大会で153.84を出している。優勝してもおかしくない得点で3位だったのは、リプニツカヤと宮原が出てたから
GP、JGPのファイナル進出条件で、1位:15、2位:13、、、のポイントで争うのはいいとして、ポイントで並んだときはより上位の順位があるほうが上とするルールは、どうなんだろう・・・って、毎年言ってるけど(笑)
同じ26ポイントでも、1位15+3位11のほうが2位13×2より上。今季でいえば、オーストラリア大会で優勝したコートニー・ヒックスは151.91、ポーランド大会で2位だった宮原知子は162.20、優勝のリプニツカヤは172.51。この3人がイタリア大会でそれぞれ同じくらいの点を出すと仮定すると、リプニツカヤ:ポイント30・得点345くらい、宮原:ポイント26・得点325くらい、ヒックス:ポイント26・得点305くらい。でもヒックスは1位+3位だから宮原より上にランクされることになる。
4~5点の差なら「まぁそういうこともあるか」と思えるが、2大会合計で20点差があったら、ちょっと納得しづらいんじゃないかな どちらもファイナル進出できたら、あまり気にならないかもしれないが、ボーダーラインだったら? ファイナルに出られる=試合一つ多く出られるって、ジュニアの選手たちには大きいことだと思うけど