危険だからと、爪を抜かれてしまった猫は、
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自分の力で生きていけるのだろうか?
答えは、否である。
世の中を見回すと、
爪を抜かれた猫のような若者が蔓延している。
危険を理由に、様々な行動を禁じられているからだ。
焚き火は禁止、花火は禁止、池に落ちるから侵入禁止、
海水浴場以外は水泳禁止、ナイフ使用は禁止、
自転車で歩道を走るのは禁止、
勝手に鳥獣を食肉用に解体するのは禁止、
危ないからと、
断崖絶壁のある観光名所の絶景は柵で覆われている。
冒険は全て禁止である。
何でもかんでも禁止することで、安全が守られると思っている。
本当に禁止しなければいけないことは、他に山ほどある。
ここで述べると語弊があるといけないので割愛するが、
禁止する内容を間違えている。
禁止する前に、面倒だが、やらなければいけないことがある。
なぜ火を正しく使うことを教えないのか?
なぜナイフを正しく使う方法を教えないのか?
魚も肉も、パックに入ったものしか料理できないことが良いことなのか?
鉛筆は使わないから削る方法を教える必要はないというのか?
命の尊さを徹底して教えればよい。
危険な場所は自己責任で行動させればよい。
自転車は一番環境に優しい乗り物なのに
あれはダメ、これはダメと規制する。
禁止の言葉の裏に、経済至上主義が見え隠れする。
目前の災害や危険、犯罪に、
何ら対応ができない若者を創ることは恐ろしいことだ。
世の中の全てのものが武器になる。
極論かもしれないが、爪だけではなくて、
歯も抜かれるかもしれない。
若者を、もうこれ以上、
爪を抜かれた猫にしないで欲しい。
このままでは、日本の若者は、
国際社会の舞台で生き抜くことができなくなる。
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