KONA WIND-南の風- iBS学院長・南 徹ブログ

アメリカ人に英語を教えていた日本人が外語学院を作った。その学院長が、日本を、世界を斬るブログ!!

爪を抜かれた猫

2008-06-16 17:41:32 | インポート

危険だからと、爪を抜かれてしまった猫は、
自分の力で生きていけるのだろうか?
答えは、否である。
世の中を見回すと、
爪を抜かれた猫のような若者が蔓延している。
危険を理由に、様々な行動を禁じられているからだ。
焚き火は禁止、花火は禁止、池に落ちるから侵入禁止、
海水浴場以外は水泳禁止、ナイフ使用は禁止、
自転車で歩道を走るのは禁止、
勝手に鳥獣を食肉用に解体するのは禁止、
危ないからと、
断崖絶壁のある観光名所の絶景は柵で覆われている。
冒険は全て禁止である。
何でもかんでも禁止することで、安全が守られると思っている。
本当に禁止しなければいけないことは、他に山ほどある。
ここで述べると語弊があるといけないので割愛するが、
禁止する内容を間違えている。
禁止する前に、面倒だが、やらなければいけないことがある。
なぜ火を正しく使うことを教えないのか?
なぜナイフを正しく使う方法を教えないのか?
魚も肉も、パックに入ったものしか料理できないことが良いことなのか?
鉛筆は使わないから削る方法を教える必要はないというのか?
命の尊さを徹底して教えればよい。
危険な場所は自己責任で行動させればよい。
自転車は一番環境に優しい乗り物なのに
あれはダメ、これはダメと規制する。
禁止の言葉の裏に、経済至上主義が見え隠れする。
目前の災害や危険、犯罪に、
何ら対応ができない若者を創ることは恐ろしいことだ。
世の中の全てのものが武器になる。
極論かもしれないが、爪だけではなくて、
歯も抜かれるかもしれない。
若者を、もうこれ以上、
爪を抜かれた猫にしないで欲しい。
このままでは、日本の若者は、
国際社会の舞台で生き抜くことができなくなる。

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