語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【派遣】中高年は厨房に入る ~中高年派遣社員物語9~

2017年03月28日 | ノンフィクション
 (1)中高年、何が怖いかといったら、やはり認知症だろう。NHK「ためしてガッテン」で認知症予備軍の男女3人の中高年に調理、運動、昼寝を実行してもらったら、認知機能が改善されたという。運動とは、番組では高さ20cmほどの踏み台の昇降だったが、ウォーキングが認知症や鬱病の予防にいいということが、周知されてきた。特に早足と普通の歩き方の交互の運動が効果的だという。節約の面からも、地下鉄やバスに乗らず、できるだけ早足で歩く習慣を勧めたい。

 (2)実は4年前に森川氏はパーキンソン病と診断され、以来3ヵ月に1回通院して薬を処方されていたが、3ヵ月分で自己負担金が1万円と高額な上に、薬が効いているかがよくわからない。経済的な理由から、最近すっぱり飲むのを止めた。しかし、毎日1時間半、通勤時に自宅から駅、駅から事務所まで徒歩通勤を続けていたら、病からくる左足の震えが改善に向かっている。
 薬の代わりに飲み始めたコエンザイムQ10も有効らしい(あくまで森川氏の場合の話で、薬を止める場合は医師と相談したほうがよい)。Q10は、細胞の中でエネルギーを作り出しているミトコンドリアの成分となっている。費用は薬の3分の1。

 (3)昼寝も認知症予防によいという。
 独身の頃、居眠り運転でガードレールを飛び越え、水田に落ちて車がひっくり返る事故を起こし、新車を全損させてしまったことがある。幸い車両保険に入っていたので、ことなきを得たが、原因はいびきだ。
 結婚後は、妻からうるさくて眠れないと訴えられ、たどり着いたのがマウスピースだ。内科で睡眠時無呼吸症候群の診断が出れば、歯医者で保険適用のマウスピースを作ってもらえる。はじめは違和感があるが、自分でも眠られるので愛用している。
 最近、インプラントを新しく装着したので、今までのマウスピースが使えなくなった。すると、使えなくなったその日から、「いびきがうるさい」とさっそく家族から苦情が出た。
 身に覚えのある方にはぜひ勧めたい。
 睡眠時無呼吸症候群を放置しておくと、高血圧、高脂血症、糖尿病、はては脳梗塞、心筋梗塞などにつながりかねない。睡眠も6時間を切ると、認知症になりやすいそうで、30分以内の昼寝も推薦したい。今の職場は、昼休みに節電のため消灯するので、机の上に伏せるだけでも昼間の眠気がとれてよい。

 (4)調理も認知症予防によいという。
 森川氏の場合、土日に料理を担当することが多く、18時までに、味噌汁、から揚げ、ポテトサラダなどのおかず2品を作ることにしている。18時までに間に合わせるのに、段取りをきちんと整えないと、すべての料理が温かい状態で提供できない。
 このような頭の使い方が認知症予防にいいのだ。今や、中高年になったら厨房に入るというのが常識になりつつあると言えようか。

□森川海守「中高年、厨房に入れ! ~中高年派遣社員物語9~」(「週刊金曜日」2017年3月10日号)
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