(1)新・帝国主義の時代の国家をどう理解すべきか。
(2)こうした問いかけは、「ファシズムとどのように付き合っていくか」という問題に置き換えることができる。
なぜか。それはグローバル資本主義に対する処方箋は、歴史上三つしか存在しないからだ。
(a)外部から収奪する帝国主義のさらなる強化。・・・・しかし、国家同士の利害が衝突すれば、それは戦争へとなだれ込む危険を伴う。
(b)共産主義革命。・・・・資本主義システムを打倒することで、社会問題を一挙に解決する方法。この処方箋が失敗に終わったことは、歴史により証明されている。
(c)ファシズム。
ファシズムとは本来、「国家の介入によって国民を統合し、自由主義的な資本主義が生み出す問題を克服していこうとするもの」だ【注】。その意味では、福祉国家のイメージときわめて近い。
(3)おそらく先進諸国の多くは、今後、帝国主義とファシズムを織り交ぜることで、グローバル資本主義の弊害を乗り切ろうとしていくだろう。しかし、それは排外主義的な民意を醸成するという大きな危険を孕んでいる。だから、私たちは、今こそファシズムについての理解を深めなければならない。
【注】「【佐藤優】日本のファシズム関連本は役に立たない ~今ファシズムを学ぶ理由(1)~」
□佐藤優『ファシズムの正体』(集英社インターナショナル新書、2018)の「序章 なぜ今、ファシズムを学ぶ必要があるのか」の「グローバル資本主義に対する三つの処方箋」
【参考】
「【佐藤優】新・帝国主義の時代 ~今ファシズムを学ぶ理由(2)~」
「【佐藤優】日本のファシズム関連本は役に立たない ~今ファシズムを学ぶ理由(1)~」
「【佐藤優】まえがき ~『ファシズムの正体』~」
「【佐藤優】『ファシズムの正体』の目次」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/76/38fb6cec69d19a55f15a28e0ee1a2898.jpg)
(2)こうした問いかけは、「ファシズムとどのように付き合っていくか」という問題に置き換えることができる。
なぜか。それはグローバル資本主義に対する処方箋は、歴史上三つしか存在しないからだ。
(a)外部から収奪する帝国主義のさらなる強化。・・・・しかし、国家同士の利害が衝突すれば、それは戦争へとなだれ込む危険を伴う。
(b)共産主義革命。・・・・資本主義システムを打倒することで、社会問題を一挙に解決する方法。この処方箋が失敗に終わったことは、歴史により証明されている。
(c)ファシズム。
ファシズムとは本来、「国家の介入によって国民を統合し、自由主義的な資本主義が生み出す問題を克服していこうとするもの」だ【注】。その意味では、福祉国家のイメージときわめて近い。
(3)おそらく先進諸国の多くは、今後、帝国主義とファシズムを織り交ぜることで、グローバル資本主義の弊害を乗り切ろうとしていくだろう。しかし、それは排外主義的な民意を醸成するという大きな危険を孕んでいる。だから、私たちは、今こそファシズムについての理解を深めなければならない。
【注】「【佐藤優】日本のファシズム関連本は役に立たない ~今ファシズムを学ぶ理由(1)~」
□佐藤優『ファシズムの正体』(集英社インターナショナル新書、2018)の「序章 なぜ今、ファシズムを学ぶ必要があるのか」の「グローバル資本主義に対する三つの処方箋」
【参考】
「【佐藤優】新・帝国主義の時代 ~今ファシズムを学ぶ理由(2)~」
「【佐藤優】日本のファシズム関連本は役に立たない ~今ファシズムを学ぶ理由(1)~」
「【佐藤優】まえがき ~『ファシズムの正体』~」
「【佐藤優】『ファシズムの正体』の目次」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/76/38fb6cec69d19a55f15a28e0ee1a2898.jpg)