散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

なぜか鳥取(30)最終日

2019年10月26日 09時37分41秒 | 食べ歩き
今日は事実上の移動日で、予定は無し。7時に起きて、8時過ぎにゆっくりと朝食。他の客も少ない状況である。

朝食第1弾はご飯、味噌汁、オムレツ、ハム、ソーセージ、サラダ、赤魚照焼き、焼きそば、アップルジュース。焼きそばはちょっと特徴のある味付けで、麺は伸びているが、美味いかも。



第2段はごはんに納豆と長芋をかけて食べる。



締めにフルーツヨーグルトとコーヒー。今日は昼時にかけて移動になるので、もしかすると昼食の時間がずれ込むかもしれない。朝食をしっかり食べておこう。



朝食を取りながら新聞を見ていたら、鳥取市長がスラーメンを食べたという記事が載っていた。



そして空港へのバスの時間に合わせてホテルをチェックアウトする。

なぜか鳥取(29)ラストバー

2019年10月25日 23時03分41秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
1軒目で腹の方は満足して、さてどうしようか。いわゆる鳥取の繁華街は駅から少し離れたところにあるので、疲れて来た今となっては足が伸びない。近場でバーを探してみると、数分のところに一つあるのが分かった。

バー「S」の店頭に来ると先客が3名。まずは大人しく、一番入口に近い席に座り、ジンリッキーで様子を見る。まあ普通の味で問題はない。



ここで、奥を塞ぐように真ん中辺りに座っていた客が帰るので、「バックバーが見える方に行っても良いですか?」とバーテンダー氏に尋ね、奥の席に座らせてもらう。ふーん、ウイスキーがいろいろあるね。

と言うことで、注文はいつものロブロイだ。ウイスキーをどうするか相談して見ると、なんとエドラダワーカレドニア12年はどうか、と言うではないか。「先日、たまたま飲んで良かったです」と返事して、これを使ってもらうことにした。うむ、このロブロイは上等だな。

3杯目、ついにこの旅最後の一杯はアランアマローネカスクを飲んで終了だ。甘さと熟成の渋みが少しある程よい味わいであった。





勘定をしてもらうとこの店もまた驚くほど安い。鳥取は物価が安いのかなあ。バーのマスター氏に鳥取のオーセンティックバーをいくつか紹介してもらったが、そこに行く気力もなく、ホテルに戻る。今日はこの旅初めてのホテル飲みをして、早めの就寝。13116歩。


なぜか鳥取(28)大衆酒場

2019年10月25日 19時17分43秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
ホテルの部屋で一休みして、夜の街に繰り出すことにしよう。少し名店疲れしたのと、夕方までかなりの雨が降っていたこともあり、今日は鳥取駅前、ホテルからすぐ近くにある大衆酒場「M」へ。



壁に向かうカウンター席に座り、まずは鳥取地元の純米酒3種のセット(諏訪泉、瑞泉、青水緑山)を注文。食べ物は山陰うまいもん御膳というセットものを注文する。頭が回らなくなっているのと、実際、すごくお得そうなセットだったのだ。

酒を飲みつつ待っていると、御膳の第一弾がやって来た。まずは刺身(白ミル、ブリ、甘エビ、白イカ)と山陰珍味盛(蟹味噌、砂丘ラッキョウ、砂丘長芋)が到着。



刺身の白ミルはツブにとてもよく似た感じ。ブリはかなり立派な切り身で、甘エビの鮮度もなかなか。白イカは透明なイカを好むものとしてはちょっと分かりにくくもあるのだが、甘みは十分にある。

珍味の蟹味噌はまあ予想通り酒に合う。長芋は醤油漬けになっているのかな。ラッキョウが私はそれほど好きでは無いのだが、つまみとしての良さがあるね。

ここで串焼き山陰盛が到着。大山鶏、ブリ、ネギ、イカがあり、これでやっと大山鶏を食べることができて満足である。



最初に出てきていた日替り小鉢はブリのあら煮。少し甘めでこってりした味わいが疲れた体にいい。酒も進んで、鷹勇純米ひやおろしを燗してもらう。食べ物ももう少しということで、つくねと椎茸串を注文。

つくねは甘辛タレでボリュームが結構ある。対して椎茸はほんのり塩味に鰹節がかかっており、なかなかの厚みがあるうまい椎茸だ。





大衆酒場という割にはそれなりの勘定になってしまったが、これだけのバリエーションのものを食べることができたのは良かった。

なぜか鳥取(27)砂丘

2019年10月25日 15時47分24秒 | 旅日記
昼食後、図書館でバス時間を待ち、鳥取といえばこれ、鳥取砂丘に向かう。

砂丘行きのバスはさすがに混雑していた。なんとか開いていた席に座り、約20分で鳥取砂丘へ。雨が降っていたらどうしようと思ったが、私が砂丘を歩くタイミングだけ、幸いなことに雨が上がった。

砂丘会館から砂丘に入り、一番最初に見える風景。



一旦下り、再び砂丘を昇るところ。雨を含んだ砂は重く、歩きにくい。



多分、標高の一番高いところに出ると海が見えた。



今日はおそらく綺麗であるだろう風紋も見えない。帰りは少し方角を変えて、人の少ないところをぐるっと回って見る。砂丘の間には水が流れ、植物が生えている個所もある。





水の流れているらしきところに行ってみると、湧水のようだった。しかし、濁っており、口をつけてみる気にはならない。



また、この辺りはエリザハンミョウの保護エリアになっているようだ。湿った砂地の小さな穴に住むハンミョウらしいが、確かに砂と草で沢山の小さな穴ができていた。





写真撮影もしてみたが、あまりに砂丘のスケールが大きいため、なんらかの工夫をしないと伝わらないかもしれないなあ。

人がごった返す砂丘センターに戻り、梨ジュースを飲む。バーでフルーツジュースをわりと飲む私であるが、これはなかなか美味かった。お勧めである。





砂丘美術館というのもあるのだが、急に疲れて、バスに乗って鳥取駅前に戻る。明日は札幌に帰る日だ。いくつかお土産を事前購入しておいた。

なぜか鳥取(26)ああ、スラーメン

2019年10月25日 11時27分23秒 | 食べ歩き
今回の旅の目的の一つに、「鳥取でスラーメンを食べる」というのがある。一体それは何かというと、マンガ「孤独のグルメ」で主人公氏が鳥取に出張した時に、地元の人に勧められたのが、うどんつゆの中に中華麺を入れたスラーメンなのである。

事前に調査しておいた時に、鳥取市役所は移転するため、食堂は近く閉まるという話を聞いていたのだが、それがまさに今日のことらしい。





混雑を恐れて11時過ぎに市役所の2階にある食堂に行ったのだが、やっぱり混み始めている。



しかも、鳥取市の名物なのか、テレビ局が来ているようでは無いか。食堂の閉鎖と共に券売機も故障したのか、手売りの食券を買う。スラーメンはなんと250円、役所の食堂にしても安い。



この券を持って、麺コーナーへ。手際よく麺を温め、スープをかけ、スラーメン(=素ラーメン)と言いながら、ネギ、細いもやし、かまぼこを乗せてくれる。さらに自分でかける天かすもあるので、それを2杯振りかけて、何とか席を見つけて座る。



早速食べてみると、麺と天かすの油分のせいで、まあ何とかラーメンと呼んでも良い味わいである。これはスイスイ食べられるね。見ると周りの人も、平日の昼休み前であるからして、年配の客ばかりだ。

ここで恐れていたことが起き、日本海テレビさんにインタビューされてしまった。

日「今日はどうしてこちらに」
私「最後の日だというので、スラーメンを食べに来ました」
日「スラーメンに思い出はありますか?」
私「いや、私はこちらの人間では無いので、食べるのは初めてです」
日「どちらからおいでですか」
私「えー、札幌から」
日「ええっ、このために来たんですか」
私「いや、それだけでは無く、一応観光で」
日「どうやって、スラーメンをお知りになりましたか」
私「『孤独のグルメ』で…」
日「味はどうですか」
私「さっぱりして食べやすいです。もう結構歳なんで、脂っこいラーメンが食べられなくて」
日「そうですか」

などと、全く「このBグルオタクが!」と思われそうな、問答を繰り広げてしまった。もう一局はBSのテレビ曲だそうだが、こちらはもう少し簡単に話が終わった。

いやー、ラーメンを食べたせいというよりはインタビューで冷や汗をかいてしまい、味を堪能できなかったよ。もう!



さらば、鳥取市役所!(思い入れ無いけど)



ところで、私のインタビューが放映されたかどうかは、夕方のローカルニュースを見ていないので分からないのである。

なぜか鳥取(25)充実博物館

2019年10月25日 11時04分36秒 | ART
9時少し前にホテルを出て、雨の降る中、バスで鳥取県立美術館へ。今日も系統は異なるが、100円バスがありがたい。



■鳥取県立博物館「殿様の愛した禅 黄檗文化とその名宝」。黄檗とは禅宗の一派で、日本には隠元和尚らが伝えたものらしい。野菜の隠元の名前でもしられる僧侶だが、もともと中国の人である(知らなかった)。本来は帰国するつもりだったが、将軍家綱の命を受けた酒井忠勝のリクエストで日本に残り、教えを広めることになったのだそうだ。そして、鳥取池田家は国元と江戸の両方の菩提寺が黄檗宗になったということから、この展覧会が開催されたということである。

 

蓮浦洪基「涅槃図」:木にもたれたまま入滅する仏陀の珍しい図。普通の人間に見える。
池大雅「五百羅漢図」:全8点のうち、4点が展示されている。かなりの有名どころも出品されているのだ。
伊藤若冲「梅図」:若冲も3点が出品。いずれも墨絵で、派手さはない作品である。

橋本宣彩他「鳥取池田家11代図」:この展覧会のメイン展示の一つとして、池田家12代のうち、初代から11代までの肖像画と位牌が一気に展示された。これがセットで展示されるのは150年ぶりとのこと。見ると10代~30代で死んだ人が7人もいるので、比較的短命の家系なのか、それ以外の事情があったのか、見ていて複雑な気持ちになる。

「釈迦如来像」「普賢菩薩像」「文殊菩薩像」:何点かの出品物は撮影が可能で、私もありがたく記念撮影させていただいた。



「持国天」「広目天」「増長天」「多聞天」:私の好きな仏像関係は撮影が可能だったので、非常にうれしい。これは黄檗様式という中国風の四天王で、当時、かなり異形の像として見られたのではないかということだった。

 

 

■鳥取県立博物館「美術家大辞典」。
須田国太郎「漁村田後」:しっかりしたいい作品。
佐伯祐三「オーヴェールの教会」:教会に確固とした存在感がある作品。
岸竹堂「正月風俗図」:人が布をかぶって、獅子舞のようでもあるが、ユーモラスな踊りと顔をした情景である。

黒田稲皐「牡丹孔雀図」:色彩ハデハデの作品。
黒田稲皐「雲龍之図」:ぼかしが上手い。
黒田稲皐「千匹鯉」:鯉が重なり合い、ひしめき合って過剰過ぎる描写が面白い。

それから自然展示室を急ぎ見る。ダイオウイカ、オオサンショウウオの標本が目立つ。





歴史・民族展示室では、国宝「三仏寺・投入堂」の模型があった。



私の目を引いたのは「太陽系模型」。中央が太陽で、その周りに惑星を表す輪が段になっている。現在は準惑星となった冥王星はここには表れていないので、1930年以前の作であるとのこと。



なかなか見ごたえのある博物館だった。ここからそんなに遠く無いはずなので、次の目的地、鳥取市役所にはバスに乗らず徒歩で向かう。

なぜか鳥取(24)ラッキョウとか

2019年10月25日 08時32分19秒 | 食べ歩き
今日は少しゆっくりする日とあって、7時起床で7時半に朝食会場へ。ご飯、味噌汁、オムレツ、ハム、ハッシュポテト、焼売、蒸し野菜、鮭フレーク、サラダと割とありきたりのメニューが多い。そこに鳥取名物のとうふちくわ、ラッキョウを発見。鳥取らしいおかずとして頂いた。



第2弾では1つ目のホテルにはなかったカレーをついつい食べてしまう。確か鳥取はカレー好き県だったような気がする。



後はコーヒーを飲んで終了。鳥取県では日本海新聞を読む。


なぜか鳥取(23)スタイリッシュ

2019年10月24日 21時46分56秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
1軒目の店を出ると雨は降り続いている。

少し歩いたところにあるバーを探したが、開店時間が過ぎているにもかかわらず、なぜか開いていない。第2候補の店は、探せども探せども見つからない。結果的に某サイトの地図が誤りで、他のサイトの地図を見て場所がわかったのだが、まあ、ああいうものは信じ切ってもいかんということだな。

やっと見つけた店だが、何とも高級感が漂い、濡れ鼠の私には入りにくい。カウンター席に座ったが、バックバーにはグラスが飾ってあるだけで、ボトルが無い。なるほど、この手のスタイリッシュ店か。

メニューも無いようだし、こういう所に初めて来たら困る人も多いだろうにと思いつつ、私はこの近年の定番モスコミュールでスタート。ま、普通の味わいだ。

2杯目にロブロイを頼むと、「ウイスキーはどうしましょう」と聞かれるので、「少しコクのあるものを」とお願いすると、リンクウッド12年を使ったロブロイが出てきた。値段が分からないのだが、大丈夫だろうか?

グラスの口の部分が真円では無いので、聞いてみると、ガラス工房であえてこういう形で作っているものらしい。この辺からやっとマスターとの会話が進み出したのだが、話をしてみると、関西在住経験もあることから、親しみやすい人柄のようである。

なーんだ、バーの構えですっかり疲れてしまっていたよ。最後にまたオーソドックスにサイドカーを注文。やっとリラックスして飲むことができた(ということで、今回、写真も撮っていない)。

勘定をしてもらうと、少しづつ高級な酒を使っていたようだが、かなりリーズナブルな値段であった。思わずマスターに「これ、勘定、大丈夫ですよね」と聞くと、「まあ、地方都市ではこんなもんです。酒も良いのを使ったからといって、そんなに高くする訳にもいかないし」とのことであった。

ふーん、これは意外と通うと楽に飲める店なのかもしれない。ちょっと先入観で硬くなっていた自分が、いい年ながら情けない。まだ雨の残る中、ホテルに戻って、わりと早く就寝。今日はそれなりに飲んだのと、旅も後半戦。少し疲れが溜まってきただろうか。14760歩。


なぜか鳥取(22)驚愕コース

2019年10月24日 19時44分51秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
ちょっと休憩の後、鳥取の街中へ。鳥取の街は道が放射状になっており、方向音痴の私にはかなり厳しい。雨も少し強くなってくる中、さまよい歩き、なんとか予約しておいた店「H」へ。


→駅前に謎の覆いがあるが、商店街に全てアーケードがある訳でもない。





店に入ると先客はなし。少し歩いたのでビールを注文し、店の大将が「料理は単品でも、お任せでも」ということだったので、一番値段の安い3000円のお任せでお願いすることにした。これが結果的に正解であったと思う。



まずはお通しがわりの酒のつまみでスタート。きのこと野菜の白和え、ブリコ、フキ煮、枝豆、小エビ、ぬた、黒豆入りさつま揚げと、もうたまらない感じである。



刺身はハタハタ炙り、ブリ、甘エビ、白イカ、ツブが出てきて、たまらず地元の酒、鷹勇を燗酒でもらう。ハタハタ炙りは一仕事で魚の旨さを増している感じ。甘エビは頭のミソの新鮮度、過去最高かも。



酒の注文で鳥取の酒を頼んだので、どこから来たのかとマスターの質問が始まる。松江の人は控えめの人が多かったと思うのだが(その代わり、性格が陰湿という話もある)、鳥取の人は少し関西に近いせいもあるのか、前へ前へと出てくる人が多いように思われる。

次が山陰の海産物といえばこれ、のどぐろ焼きである。初日にのどぐろ煮付けを食べたので、ちょうど良かった。脂の乗った味わいながら、焼くことで香ばしく食べられる。身の部分だけでは無く、ギリギリ骨や頭のところもしゃぶって食べた。



続いて沖イワシの煮付けが出てきた。沖イワシといっても、どうも鰯には見えないが、白身のさっぱりした味で、腹の白子も残してある新鮮な煮付けだ。どうも、先日スーパーマーケットでみたニギスに似ているような気がしたのだが、後で調べてみると正解であった。



鷹勇をお代わりし、まだまだ出てくる料理は真鱈白子湯葉揚げである。からりと揚げた白子を酢醤油で食べると、なんとなく餃子の風味が感じられるという面白い味わいだ。北海道では白子に火を通すとなると天麩羅が一般的かと思うが、これもいい料理法だと思う。大将も「北海道じゃ、こういう調理法はやらないんじゃない?」と得意満面だ。



何品出てくるか、食べきれるのかが不安になって来たが、さらに河豚の空揚げが出る。骨も取ってあるという食べやすさ。下味がうまい事ついているので、このまま食べられるのだ。



だんだん腹も膨れてきたが、次はバゲット付きのサザエアヒージョ。ちょっと味付けを洋風シフトして、目先が変わってこれまた美味い。ネットで調べて、適当に来た店なのだが、ここって、すごい名店なのでは?



バゲットが付いていたので、さっきのが食事がわりかと思ったら、もずく雑炊がやって来た。もずくは雑炊との一体感を出すために、沖縄の細いものをあえて使っているとか(鳥取で取れるもずくは太いそうだ)。漬物の生姜漬けと白菜漬けが、またバツグンに美味い。





すっかり満足して、トイレに行って戻ってくると、デザートにシャインマスカットが出されていた。もう何もいうことが無いよ。



勘定をしてもらうと、本当にお任せ料理3000円+飲み物代だったようなので、本当に驚いた。鳥取に行ったらここに行って、料理をお任せしよう。いやしかし、単品のメニューを見たら、島根和牛とかサワラとか、また注文したくなるような料理名が並んでいたので、どうして良いのか分からないよ、もう。

なぜか鳥取(21)歴史博物館

2019年10月24日 17時10分59秒 | ART
米子駅に戻り、快速のとっとりライナーで鳥取駅に向かう。





平日に乗っているせいもあるが、山陰の電車、バスは総じて空いており、座れない感じになることは無かった。


→見ての通り、ガラガラ。

ちょっとウトウトしたり、読書をしたり、山陰らしい風景(海よりも山が多く感じられる)を眺めながら、鳥取駅へ。鳥取駅の改札口は自動改札になっていないという、なかなか今どき珍しい駅であった。



まずは荷物を置きたいので、ホテル「NO」にチェックインする。

このホテル、相当古びているという噂もあったのだが、部屋はかなり新しいスタイルでリニューアルされており、非常に良かった。トイレのウォッシュレットも最新型だし、部屋の照明もベットの奥に落ち着いた間接照明があり、かなり素敵な雰囲気である。

窓から線路を眺め下ろしてみた。



さて、時間が少々あるので、一か所行っておこう。ということで、鳥取駅前から100円バスに乗る。鳥取市内ではこの100円バスが優れもので、3系統のルートをバスが20分おきに走っているのだ。30分置きだとタイミングによってはなかなか乗る気がしないのだが、20分おきだとちょっと待とうという気持ちになる。この差は微妙だが大きいように思える。

■鳥取市歴史博物館「因幡×豊臣~豊臣政権と因幡の大名」。因幡の国を治めた大名と中央政権の関係を紹介する展覧会である。池田家文庫の「信長紀自筆本」や平安時代後期から伝わる「梵鐘」。島津家文書「高麗国出陣人数帳」など立派な資料が展示されていた(いずれも重文)。

「豊臣秀吉画像」:色が素晴らしくきれいに残っている
「豊臣秀次画像」:地蔵院に伝わるもの。この人の運命を知っているせいか、心なしか繊細な感じがする。
「豊臣秀次像」:こちらは瑞巌寺に伝わるもの。つり目でややキリッとした表情に見える。
「石田三成像」:頭の鉢が大きく、小柄な人物に見える。いかにもインテリである。

この後、常設展の展示も見たが、かつて鳥取城を治めていた吉川経家は豊臣秀吉の兵糧攻めにあい、大惨事(餓死者多数)の挙句に降伏、切腹したということであった。大阪辺りでは今でも人気の高い秀吉だが、この地ではきっと恨まれていることであろう。



先ほどの100円バスで、鳥取駅前に戻る。雨が強くなってきた。

なぜか米子(20)ラーメン

2019年10月24日 12時20分52秒 | 食べ歩き
駅から米子に戻り、昼食をとることにする。米子はそれなりに大きな都市のはずだが、駅前にはあまり飲食店が見当たらない。10分程度歩いた結果、今日はラーメンを食べることにした。最近、店でラーメンを食べることもめっきり無くなってきたが、旅先では一食くらい食べておきたい気持ちはある。

店に入ると、なんとなく屋台風の店内で、先客は2組。



昼にできますものの中から、一番オーソドックスな(メニュートップの)醤油ラーメンを注文する。色々な種類のトッピングが、これは頼まずに様子を見よう。

そんなに待つこともなく、醤油ラーメンが到着。麺の上にはたっぷりのネギ、細いもやし、メンマ少々、チャーシュー2枚(脂多いなあ)が乗っている。トッピングの種類にはネギもあるのだが、これ以上ネギを乗せて食べる必要ってあるかね? 迂闊なトッピングは頼まない方が良いかもしれない(煮卵が一番良いかも)。



食べてみると、麺は細めでスープはあっさり目。今風のややこしいラーメンとは対極にある味わいが好ましい。チャーシューは脂が多すぎるとは言ったものの、食べてみるとしつこさは無く、うまく脂抜きできているのかな。

麺が少ないようにも思えるが、物足りなさが後を引くスープで、ついつい食べてしまった。たくさん食べたい向きには、大盛りもあるし、小ライスは昼時間帯は無料だし、その辺で腹を膨らませると良いのではなかろうか。


なぜか米子(19)写真

2019年10月24日 11時20分36秒 | ART
ここで2回ほど、「なぜか米子」にタイトルが変わります。番号は通番です。

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8:03に松江を出発し、米子に移動。





さらに岸本に移動する。ここからタクシーで植田正治写真美術館に行く予定だったのだが、駅は小さく、当然タクシーなど待っていない。電話をかけると「20分くらいお待ちください」とのことで、何もない駅前でただ待つ。


→本当に何もない。

駅にはちょっとした集会施設のようなものが隣にあり、保育園に向かう途中と思われる団体がトイレを借りにやって来た。彼らの会話を聞くと「今日は寒いねえ」の連発である。うーむ、私は全く寒くないのだが、そうなんだろうなあ。

雨が少し降っているため、みんな長靴を履いた子供達を眺めていると、タクシーがやってきた。よし、これで美術館に向かうとしよう。美術館までの距離は3キロくらいらしく、タクシーでは5分強、1000円少々の値段で行くことができた。歩くと40分くらいはかかるので、よほどの場合以外は、タクシーを使った方が良いのではなかろうか。

◼️植田正治写真美術館「ある日の記憶」。彼の作品は記憶を呼び覚ます記録的な写真にも見えるが、念入りに演出された作品でもある。砂丘を舞台にした写真が印象強いのだが、作品の撮影場所を地図で表したものを見ると、鳥取全域に渡っており、それほど砂丘にはこだわっていないようにも見える。

さて、この写真館がなぜこんな辺鄙な所(失礼)にあるのかというと、鳥取の名峰・大山が一番美しく見える場所を選んで、美術館を建てたのだそうだ。映像コーナーには世界最大のカメラレンズが取り付けられており、まるでピンホールカメラの中に入ったかのように、大山の逆さま映像が映し出されるのであった。


→これは予備のレンズらしい。

今日は雨のためかろうじて大山の稜線が見えた。





帰りは行きのタクシーで11時の予約を入れておいたので、スムーズに岸本駅まで戻る。岸本駅は100周年を迎えたようだが、土日祝日は建物に入ることができず、ドアを開けておくとツバメが入り込んで出られなくなるなど、何ともいえない掲示ばかりがされているのであった。



ここから米子に戻る。




なぜか松江(18)松江最後の朝食

2019年10月24日 08時01分36秒 | 食べ歩き
昨日はバーでは結構飲んだものの、1軒目でそれほど飲んでいないため6時起床。7時に朝食をとる。今日はパン食として、オムレツ(トマト、しいたけ)、各種野菜、ベーコン、フルーツ&ヨーグルト、コーヒーとやや軽めに済ませる。





このホテルの朝食は、基本メニューは同じなのだが、野菜の新鮮さと種類の豊富さで満足感があった。

ホテルをチェックアウトして、松江駅へ。

なぜか松江(17)名バー再び

2019年10月23日 22時55分47秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
もう何か食べるのは無理なので、昨日、気分の良かったバー「Y」へ行こう。夜の街を少し歩いてから、店へ。

まだ開店したばかりとあって、一番目の客になってしまった。昨日と同じく、一番隅っこの席に座る。最初はオーソドックスにジンフィズを注文。通しのチーズとクラッカーをゆっくり食べる。





少し経つと、2人組の客が2組。だんだん雰囲気が暖まってきた。私の2杯目は「苦いリキュールを使ったショートカクテルを」とお願いし、エギュベル+フェルネットブランカ+オレンジの皮+ビターズのカクテルを頂く。



おお、これはかなりドライに苦いね。そこにほんのりオレンジの風味があり、目が醒めるような、さっきの夕食が消化されていくようなカクテルだ。

よし、面倒なカクテルを頼んでも対応してくれるようなので、周りに飲み物が出終わったタイミングで3杯目をお願いする。今度は「今年のカクテルテーマが抹茶リキュールなのですが、そこにカルヴァドスを合わせたものを。後は何を入れてもよいです」という面倒なカクテルを注文してみた。

ただ、ここでマスターが話をしてくれたのだが、やはり面倒な注文をする人は他にもいるらしく、「銅鐸のイメージで」とか「神事の○○の雰囲気で」という注文が時々あるそうだ。

さて、私のカクテルは、カルヴァドス+抹茶リキュール+ドライベルモット+生クリーム+抹茶パウダー+金粉のカクテルとなった。飲んでみると、これが驚くほど美味い。



カルヴァドスのリンゴ風味が非常に良く生かされつつ、甘い風味と、最後に抹茶の苦味が出てくる味わいは、素晴らしいの一言に尽きる。隣で私の無茶な注文を面白がっていた客も、思わず拍手をしてしまっているではないか。

普通であればこれで満足するところなのだが、松江の最終夜とあって、この楽しい時間をもう少し引き伸ばしたい。最後に「あまり飲んだことがないだろうなと思うスコッチを勧めて下さい」と無茶なお願いをして、オールドバランテュラン10年(確かに聞いたことがない)を出してもらう。



これはハイランドのウイスキーでありながら、ピーテッドな味わいなのである。初めてだが面白い味だ。そして、ほんの少し加水をすると実にわかりやすく、華麗な味が花開くのである。

これを惜しみながら味わい、いよいよ最後である。店の皆さんに挨拶をして、店頭まで見送りに来てくれたマスターと握手をして、ホテルへと向かう。松江に住むことがあったら(ないけど)、この店をメインで通うバーにすることにしよう。



帰りは河岸を歩いて帰ったが、今日も釣りをしている人がいる。ちょっと酔った勢いで、何が釣れるのか聞いてみると、「スズキ狙いです」とのことだった。気になっていたことが分かったので、スッキリしてホテルへ。結構酔っ払って、就寝。15504歩。

なぜか松江(16)洋食

2019年10月23日 18時50分46秒 | 食べ歩き
疲れて街中に戻り、スーパーマーケットなどで時間をつぶす。インスタントラーメンなど、見たことのないものを購入。



さて今晩は珍しく居酒屋ではなく、洋食の店「S」へ。素敵な店構えに期待が高まる。





まずは島根の白ワインをもらい、Bセットというセットメニューを注文することにした。



まずはクラシックに、ポタージュスープとサラダが出てきた。あっさりとしたスープを飲んで、料理の出を待つ。





Bセットのメインはかなり豪華なものである。一つの皿に、ハンバーグ、牛ブロ(ブロシェットの省略形だと思う)、グラタン、エビフライ、ナポリタンが盛り込まれている。



ハンバーグは洋食屋さんらしいソースで、普通の店で出てくるものよりはコクのある味だ。エビフライはまあ普通かな。牛ブロは牛肉のソテー(柔らかい)とソーセージ、玉ねぎを金属の串に刺したもの。それからホタテ、エビ、カニ? の入ったグラタンが白ワインに合うね。

これにライスが付いていたので、すっかり腹一杯になってしまい、飲みながら食べるという感じにはならなかった。後はコーヒーを飲んで、ちょっと休む。さて、この後どうしようかな。