散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

なぜか鳥取(22)驚愕コース

2019年10月24日 19時44分51秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
ちょっと休憩の後、鳥取の街中へ。鳥取の街は道が放射状になっており、方向音痴の私にはかなり厳しい。雨も少し強くなってくる中、さまよい歩き、なんとか予約しておいた店「H」へ。


→駅前に謎の覆いがあるが、商店街に全てアーケードがある訳でもない。





店に入ると先客はなし。少し歩いたのでビールを注文し、店の大将が「料理は単品でも、お任せでも」ということだったので、一番値段の安い3000円のお任せでお願いすることにした。これが結果的に正解であったと思う。



まずはお通しがわりの酒のつまみでスタート。きのこと野菜の白和え、ブリコ、フキ煮、枝豆、小エビ、ぬた、黒豆入りさつま揚げと、もうたまらない感じである。



刺身はハタハタ炙り、ブリ、甘エビ、白イカ、ツブが出てきて、たまらず地元の酒、鷹勇を燗酒でもらう。ハタハタ炙りは一仕事で魚の旨さを増している感じ。甘エビは頭のミソの新鮮度、過去最高かも。



酒の注文で鳥取の酒を頼んだので、どこから来たのかとマスターの質問が始まる。松江の人は控えめの人が多かったと思うのだが(その代わり、性格が陰湿という話もある)、鳥取の人は少し関西に近いせいもあるのか、前へ前へと出てくる人が多いように思われる。

次が山陰の海産物といえばこれ、のどぐろ焼きである。初日にのどぐろ煮付けを食べたので、ちょうど良かった。脂の乗った味わいながら、焼くことで香ばしく食べられる。身の部分だけでは無く、ギリギリ骨や頭のところもしゃぶって食べた。



続いて沖イワシの煮付けが出てきた。沖イワシといっても、どうも鰯には見えないが、白身のさっぱりした味で、腹の白子も残してある新鮮な煮付けだ。どうも、先日スーパーマーケットでみたニギスに似ているような気がしたのだが、後で調べてみると正解であった。



鷹勇をお代わりし、まだまだ出てくる料理は真鱈白子湯葉揚げである。からりと揚げた白子を酢醤油で食べると、なんとなく餃子の風味が感じられるという面白い味わいだ。北海道では白子に火を通すとなると天麩羅が一般的かと思うが、これもいい料理法だと思う。大将も「北海道じゃ、こういう調理法はやらないんじゃない?」と得意満面だ。



何品出てくるか、食べきれるのかが不安になって来たが、さらに河豚の空揚げが出る。骨も取ってあるという食べやすさ。下味がうまい事ついているので、このまま食べられるのだ。



だんだん腹も膨れてきたが、次はバゲット付きのサザエアヒージョ。ちょっと味付けを洋風シフトして、目先が変わってこれまた美味い。ネットで調べて、適当に来た店なのだが、ここって、すごい名店なのでは?



バゲットが付いていたので、さっきのが食事がわりかと思ったら、もずく雑炊がやって来た。もずくは雑炊との一体感を出すために、沖縄の細いものをあえて使っているとか(鳥取で取れるもずくは太いそうだ)。漬物の生姜漬けと白菜漬けが、またバツグンに美味い。





すっかり満足して、トイレに行って戻ってくると、デザートにシャインマスカットが出されていた。もう何もいうことが無いよ。



勘定をしてもらうと、本当にお任せ料理3000円+飲み物代だったようなので、本当に驚いた。鳥取に行ったらここに行って、料理をお任せしよう。いやしかし、単品のメニューを見たら、島根和牛とかサワラとか、また注文したくなるような料理名が並んでいたので、どうして良いのか分からないよ、もう。


コメントを投稿